2021年12月28日(火)午後1時33分 名古屋市熱田区・名鉄金山駅
5.金山13:35発→常滑14:01着 特急/中部国際空港行き 2305
名鉄で常滑へ向かうべく、空港へ行く特急がちょうどいいタイミングで入線。2200系中期型の一般車両に乗り込み、適当にロングシート部分へ座ろうか。
新舞子は名古屋方向のホームが8両対応となったようで、新しく完成した部分がはっきりとわかる。基本的に降りていく流れであり、車内はすっかり空席ばかりとなっていた。
常滑は2003年に高架駅となり、空港線開業に合わせてこれまでの終着駅から中間駅となった。今回はすっかり降りなくなったこの駅を見ていこう。
太田川方向が榎戸まで高架化されたのは2003年。地上に仮線を設けることはせず、鉄道は榎戸で折り返し。工事区間は代行バスという形をとっていた。現在中部国際空港行きとなる1番線から、太田川行きの普通が折り返していく。
高架駅が完成した当初は2面4線式のホームを持つと共に、真新しい設備に各々魅力を感じたもの。中でも"未来"を感じたのが空調完備となる待合室と、ユニバーサルデザイン自動販売機であった。もっとも後者はICカード対応の際、通常型に交換されたようで見られない。
中部国際空港方向は第3セクターが保有する区間となり、JR等から直通することも考慮されているのだろうかと。空港線が開業する前は特急がなく、急行と普通が主体で本数も多くなく。ましてや通過する便(ミュースカイ)が設定されることなど、考えもつかなかっただろう。
屋根に覆われたホームの床面はタイル敷となっている。ホームは全体的にカーブしており、見通しがいいとは言えない。中部国際空港行きの"本線"となる2番線にも太田川方向へ信号機があり、かつて終着駅だった名残ともいえようか。逆に太田川方向となる3・4番線から中部国際空港へは、信号機がないことから進むこともできないようだ。
改札から外へ出よう。自動改札3通路と有人窓口が設けられ、発車案内もホームにあるものと同様に3段のLED式。路線を代表する主要駅らしく一応の"格"は感じさせる。完成から早18年、ところどころ古さをも感じさせるようにはなってきている。
常滑の"滑"を反転させ、"常に滑らない"として合格を祈願。ここ最近ですっかり定着したものだ。
高架下はささやかな商店街となっており、ファッションやドラッグストア。観光案内所が入っている。
ここからボートレース場を横目に、りんくう地区まで歩いてもよかっただろう。付近が市街地となっており、ホテルも縦に大きく構えている。
振り向けば『やきもの散歩道』に向けて、招き猫たちが一行で出迎えてくれた。こちらは起伏ある丘陵地となり、住宅が多いようだ。
東口から駅を見ればロータリーなど広場もなく、駐車場のみで狭苦しく殺風景な印象は否めない。工事用の小さな柵で囲われた区画はあるため、何か工事計画があるのかもしれないか。
一方の西口はかつて、駅ビルがそこそこ大きく構えていた。その後解体されて『μPLAT常滑』へ再整備され、コンビニや居酒屋。スーパーが設けられている。
ロータリーは以前から設けられていたものが、そのまま現在まで使用されているようだ。路線バスはりんくう地区や中部国際空港、知多半田駅や上野間駅へと結んでいる。
再度改札へ入ろうか。エスカレーターは全て上りのみ設けられ、側面のガラスが茶色っぽいのも特徴といえよう。エレベーターは正面のエスカレーターや階段を上がらず、左右からそれぞれホームへ直結するよう設置。
6.常滑14:27発→金山15:05着 準急/新可児行き 9608
新車たる9500系が来たので、そのまま準急に乗ってしまっていた。そういえば日本車輌製造によって新ブランド『N-QUALIS』が立ち上がり、JRの315系が第1号となる。名鉄でも9500系が増備される際、ブランドの"商品"として出てくるのだろうか?
それとこの案内用液晶画面。現状はドア上に1画面千鳥配置され、左側にはもう1画面分設けられそうなスペースもあった。ただ案内用液晶画面のない側では防犯用カメラが設けられ、液晶1画面分のスペースを使ってしまっている。
古見も常滑方向のホームが6両対応となった。今回は某テレビアニメに便乗してみたが、工事そのものは全く関連していない。
聚楽園ではミュースカイの通過を待つため待避線へ。この配置もやや変わっており、新幹線でいう豊橋,姫路,小山,郡山等から島式ホーム側の通過線を取り除いた形。なかなか造りもよく面白い。
そんなこんなで金山に戻ってきた。3代目3300系から続くステンレス車体で、前面形状も継承しつつLED前照灯など進化させていた。配色も赤色の面積が大きく、なかなか9500系は格好いい。
今回はここまで。
7.金山15:16発→木田15:37着 準急/佐屋行き 3251
来たのは3150系を連結した、2両ずつの2本組。車内は大きな荷物を持った人が多く乗っている。考えたら吉良吉田始発の急行は途中駅での待避を原則行わず、基本終日4両編成なこともあって混雑しやすかったり。それも多くは名古屋までで入れ替わる。
さあ、2022年は…。
(おわり)