めぐ「あけましておめでとうございます。今回からまた順序が入れ替わってますけど、またちょっとした新作です。あまり遠くには出ていませんし、ベーシックなら多分2回3回ぐらいで終わるんじゃないかって…。では始めましょうか。」
2021年12月28日(火)午前10時38分 愛知県あま市・木田駅
波乱万丈だった2021年も終わりを迎え、最後は前日まで雪が降るという…。1日たって空が晴れ渡るも、吹き付ける風は冷たいまま。雪は屋根上に残るだけで、周囲からはほとんど解けて消えたようだ。
0.木田10:41発→須ヶ口10:48着 普通/須ヶ口行き 6453
ということで1年の最後を締めくくるべく、鉄道系で少し出かけ回ることとした。名鉄津島線の平日日中についてはこれまでと変わらず毎時4本で、この日乗る車両も特に何かあるわけでない。
1.須ヶ口10:50発→名鉄名古屋11:04着 普通/内海行き 3361
平日日中に津島線から須ヶ口で接続する便こそ、2021年最大の変化点だろう。これまでは豊川線へ直通する急行だったものが、河和線へ向かう普通になっていた。実質は岐阜から須ヶ口の普通が、そのまま直通する形らしい。名古屋からも急行等にならず、終点まで各駅に停車していく。
後から来た全車一般特急も名古屋始発で変わりなく、内海へは乗り換えて先着することとなる。通勤車両で最古参な6000系が赤色で"特急"と示し、どこか誇らしげに思えてきた。
ということで不思議といつも、旅行系企画を名古屋駅広小路口から始めようとしている。年末年始休暇がいつからになるのかはともかく、新幹線『のぞみ』は広島行きや博多行きの指定席が埋まってきているようだ。一方で東京行きは米原地区で雪があり、30分程度遅れているという。在来線もやはり雪の影響があり、関ヶ原から米原まで運転見合わせ。特急は『しらさぎ』のみならず『ひだ』も運休とあった。
今回は広小路口の『まるは食堂』にて、エビフライ丼をご馳走様。
さて今回の目的は新幹線でなく、JRの隣から発着するあおなみ線。なんとなく気が向いたほか、1つ"理由"があってある駅に向かいたいのだ。
2.名古屋12:30発→名古屋競馬場前12:42着 普通/金城ふ頭行き 1202
側面に膨らみがなくビードプレス加工もないステンレス車体で、ドア位置などはJR313系に準じている4両編成。313系と同等の走行機器類を有しつつ、電動車両の配列を異なるものとしている。ホームドアを考慮してか、帯模様は窓下でなく窓回りに配されていた。
そして車内の自動放送も声質など、大きく変更されていた。英語放送には駅番号が付記され、その他言語での放送も行われる。考えたら先頃実車両が登場したJR315系の仕様を、かなり先駆けて取り入れていたのかもしれない。
JRの名古屋車両区にいたのは、レール運搬車両のキヤ97。JRでないあおなみ線とも線路がつながっており、定期検査で名古屋工場等へ入場する際に使用している。
今回の目的地は名古屋臨海高速鉄道、あおなみ線の1駅。この名古屋競馬場前は2022年3月に駅名が改まり、港北(こうほく)となる。随分と大雑把になり、逆にしっくりこない。
1面2線の島式ホームから名古屋方向を見る。この先、中島からは既存の貨物線を転用したものとなる。
全区間通じて高架線路であるため、駅ホームから階段を下りて改札へ出よう。基本的に駅員は配置されておらず、券売機や改札機などが遠隔で管理されている方式。トイレなどの諸設備は高架下に集約されている。
駅前には名古屋出入国在留管理局があり、むしろそちらの最寄り駅とされることだろう。2021年時点で名古屋競馬場は400m離れており、そのまま駅前の通りを歩いていけばよい。
その他駅の周囲は住宅が多く、目立つ位置にコンビニ2か所とスーパー1か所。飲食など店々も見られ、生活には困らないだろう。
駅出入口は1か所しか設けられていない。なお2022年3月に競馬場が弥富市へ移転するため、今回の駅名改称へ至った。エレベーターは開業当時のモノを使用し、少々古めかしいうえに床がどういうわけか汚れていた。
金城ふ頭方向は開業時に新規で建設された線路となり、しばらくは集合住宅の多いところを進んでいく。ホームは4両分がホームドアで仕切られており、使用しない2両分は立ち入りできないよう鉄柵で塞がれていた。
3.名古屋競馬場前12:55発→名古屋13:07着 普通/名古屋行き 1207
現状あおなみ線では単一形式でのみ運行され、他社線区との乗り入れ等も行われていない。全区間距離も短いためオールロングシートの3ドア、トイレなし車両で間に合っているのだろう。
復路もやはりJRの名古屋車両区と共に収めてみた。線路上を跨ぐ向野橋は1930年の完成らしく、間のトラス構造部分はさらに古いものという。近代的な超高層ビル群も、車両区と車両群も眺められる。
同じように12分の乗車で名古屋に到着し、往復したこととなる。こちらもやはり4両分が使用され、使用されない2両分はホームドアのみならず屋根も設けられない。それ以上延伸するとなれば、折り返し用の分岐器もあることから難しいだろう。
名古屋から先にも線路は続いており、単線になってしまっている。JRと合わせれば関西本線と、ホームのない1線も並行。そのまま合流して定期旅客列車の走行しない複線となり、枇杷島で城北線が分岐する。いつしか線路の進行方向を示すよう、青色LEDランプが埋め込まれていた。
JRにも少々乗っていこう。現状はJRとあおなみ線は直通運転を行っておらず、乗り換え改札を経て進むこととなる。仮に何らかの形で直通ないし"一体化"するならば、この中間改札は不要になるのだろうか?
4.名古屋13:18発→金山13:23着 普通/大府行き モハ313-2
大府行き普通がすぐに出るため、立ったままでも乗っていこう。313系の初期型となる4両で、この編成は照明器具が元のカバー付き蛍光灯から変わっていない。この次は掛川行き普通があるので、気になってはいた…。
立ったまま金山で降りよう。4番線のホームドアも完成しており、これで東海道本線は両方向とも設置されたこととなる。大垣行き快速を見送りつつ稼働する様子も見送れば、前方にボックスシートの3000番台が連結されていた。
さあ、次なる目的地は…?
(つづく)