2021年11月20日(土)午後4時28分 東京都港区・品川駅に到着

 新神戸からは2時間33分の乗車となった。ここからは在来線へ出て、横須賀線の電車に乗り込みたい。これ、場合によってはやってしまうか…?


11.品川16:32発→武蔵小杉(16:42)16:44着 普通1483S/久里浜行き モハE216-2037
 4分で乗り換え完了。これで当初計画していた時刻となり、25分差を追いついてしまった。こうなればE217系もロングシート車両で十分だし、乗車時間も長くないことから立ったままで構わない。

 西大井で少々停車。どうも湘南新宿ラインが遅れており、西大井からは経路が重複することからその時間調整らしい。ついでに言うと目的となる"相鉄・JR直通線"も重複し、羽沢横浜国大へ向かうべく西大井から乗り込んでもよかったのだ。


 品川から通常10分のところ、こちらも少々遅れて到着。ホームは横須賀線(湘南新宿ライン)と共有しているので、降りたらそのまま待てばいいのだ。ホーム端部に設けられたLEDが流れるように発光し、彩りつつも注意喚起を促している。

 このホームは混雑対策として改良されることとなり、新しく構造体が姿を見せている。完成後は進行方向でホームが分離され、現在の島式ホームは東京都内方向への専用となる見込み。


 2019年11月末、JRから相模鉄道(相鉄)への直通が開始。駅名標にも青色で分岐するよう追加されている。ホーム上の案内も同様で、3番線の行先は事実上3方向に分かれるため複雑なものとなった。

 これによって東京の『電車特定区間』と『大都市近郊区間』は、再び"未制覇"になってしまった。そこで改めて今回制覇すべく、武蔵小杉で乗り換えることとしたのだ。


 品川を10分後に出た横須賀線電車もE217系となる。目的となる相鉄直通便が来るところ、遅れていた湘南新宿ラインが先に入ってきた。これから乗車する直通運転ではE233系7000番台と相鉄12000系が使用され、可能ならば相鉄の12000系に乗りたいもの。



12.武蔵小杉(16:55)16:59発→羽沢横浜国大(17:13)17:16着 普通267M/(相)海老名行き モハE233-7028
 来たのはJRの車両。さほど乗客はいなかったため、座って景色を見ることとしよう。


 案内表示はこの直通運転に対応させたようでJR東日本方式ながら、相模鉄道(相鉄)の駅番号表示も相鉄方式(路線記号:SO)で入り混じる。


 武蔵小杉を挟んで、しばらくは湘南新宿ラインと同一ルートを走行。表記上は『各駅停車』ながら、新宿からの経路上でホームのない線路を一部通過する。このため厳密には正しくないといえようか。


 やがて線路を移動し、新川崎はホームのない線路を通過。武蔵野線の貨物専用区間が合流し進んでいたらしく、そのままスピードを上げていく。


 鶴見からはこれまでと全く別の経路をたどる。地下トンネルへと入ったようで、結局日中でも景色は見られないようなものだ。この区間そのものは既存の貨物線であり、平日朝夜の特急『湘南』が一部経由する。


 地上に出ると貨物駅となっており、傍らに設けられた新しい線路で再度地下へ進む。ここから羽沢横浜国大までがJRの路線として"追加"され、この区間を乗車し改めての"完全制覇"となるのだ。


 そのまま相鉄新横浜線と合流する形で到着。ここからは相鉄(相模鉄道)による運行となり、次の西谷までが新規開通区間。本線と合流した後、全便が海老名へ直通する。これにて東京のJR電車特定区間、2度目の完全制覇達成!


 2021年現在の駅は暫定設計らしく、モノトーン調で無機質な印象。構造そのものは2面2線の対向式ホームであり、両方向から発着可能。JRはここから分岐し、貨物線に合流していく。羽沢横浜国大から相鉄新横浜線は新横浜を経て、東急へ直通する予定になっている。


 階段等はレンガ調の壁面を持ち、改札階へ上がると柱や梁等が黒色で構造体もあらわに。天井のテント膜素材や吊り下げ照明も相まって、どことなくウエスタン風の内装となっていた。神戸市内からの乗車券はそのまま自動改札へ取り込まれる。


 ということで例によって、暗くなろうとも駅の写真を収めておく。出入口は1か所のみ設置され、相模鉄道が管理することからJRの長距離乗車券は購入できない。周辺は開発途上とあって現状めぼしいものは見当たらず、あくまで新横浜線の全線開業が本命というスタンスらしい。

 さあすっかり周囲も暗くなったことだし、何せここからは翌日まで全くのノープラン。ここからは1円単位で運賃計算されることからもJR東日本のICカードを使用するとして、行動も完全なる自由で進められる。


 とりあえずは駅名標を収めておこうか。相鉄の管理する駅であることから相鉄方式なのはいいとして、隣の武蔵小杉に付番される駅番号(JS15)はしっかりJR方式となる。相鉄の駅番号は路線ごとに繰り上げる方式となり、西谷は相鉄本線の駅としてSO08となる。


 やはり往路と変化も付けるべく、相鉄の12000系に乗りたいもの。しかし来たのは往路と同じく、JRのE233系7000番台であった。ここまでの疲れもあるので、休憩がてら1本見送ることとする。


 反対方向には特急となる海老名行きが入り、ちょうど計画上で1本遅くなる便であった。こちらも同じJRのE233系7000番台であり、通勤専用車両にオレンジ色のLEDで"特急"と表示される。

 西谷から分岐する新規開通区間の多くは地下区間であり、いずれにせよ景色は見られなかっただろう。いずみ野線はともかく、どうせなら相鉄本線だけでも制覇しておきたかったもの。それも別の機会、それこそ東急との直通運転開始以降になりそうだ。

(つづく)