2021年11月20日(土)午後1時25分 神戸市中央区・新神戸駅
地下鉄での窓口精算で時間を使ってしまった。ここから新幹線へ乗り換えるべく、エスカレーターを上がっていきたい。
エスカレーターは本数を経て結構長く続いている。天井や壁の照明は装飾が凝っており、色合い共々オシャレながらも落ち着いている。
こうして新幹線の駅へたどり着くことができた。今回は全行程のうち唯一、JR西日本が管轄する駅となる。そうなれば答えも自ずと…。
(現)JR乗車券:神戸市内→品川→羽沢横浜国大 9790円
乗車券の距離が600kmを越えており、特定市区内の扱いを受けるところ。横浜市内から一旦品川へ抜け出ており、再度横浜市内の駅へ向かっている。経路も横須賀線経由としたことから、着駅は指定された形だ。
(現)JR新幹線自由席特急券:新神戸→東京 4960円
東海道新幹線の自由席料金は、基本的に品川と東京が同じ料金となる。このため実際には品川で降車することとなるも、自由席特急券そのものは東京まで有効となる。
乗車券類を購入している間に、新神戸13:30発ののぞみ24号(品川16:08着)は発車済み。ホームへ上がったところで、13:34発のひかり510号も発車していった。この次は13:55発ののぞみ26号となり、21分差を追いつけるのか不透明だ。
ともあれ時間が空いたので、新神戸の新幹線駅を少しでも視察しておこう。16両分の両端は山で挟まれていることから、単純相対式ホームのままで拡張は不可能となる。通過便から隔てるために早くからホームドアが設けられていたものの、現在は全営業便が新神戸に停車する。
改札内部では店に乏しく、今更改札を出ることも不可能。ひとまずはホームへ上がって探すしかなさそうだ。コンビニ売店とコンビニ自動販売機が設けられているので、軽く買う程度ならば問題ないか…。
そんなこんなで、到着の案内放送が流れ始まった。
10.新神戸13:55発→品川16:28着 新幹線のぞみ26号/東京行き 787-2003
東京へ直通することから16両編成となっており、入ってきたのはN700Sにあらず。JR東海所属の"スモールA"でも車両番号から見て、かなり初期に製造された編成となる。自由席はなかなか乗車していたので、適当に空席を見つけて座っておこう。
(S)クラフトBOSS抹茶ラテ500ml(サントリー) 149円※軽減適用
結局新神戸ではめぼしいものを仕入れることができず、品川までのお供はかなり寂しくなった。すると左側の窓側が空いたので、そちらへ移動しておく。
新大阪ではまとまった数の客が下りていく。当然乗る客もおり、そちらはそこまで多くないようだ。これまで乗車した際は全て右側(進行方向基準,海側)だったため、改めて景色を見ながら進んでいきたい。
JR東海の新幹線車両基地は大阪にも有しており、九州新幹線へ乗り入れる8両編成もここまでは回送されてくる。白色ベースの編成が多い中で薄青色が混じると、なんとなく異質で目立ってきそう。
大阪から京都にかけても山々を隔てており、JRの在来線や阪急京都線とも並走。特に阪急は新幹線開業前、新幹線の高架線路を暫定使用していたことがあった。
そのまま京都へ差し掛かり、京都鉄道博物館はタイミングが合わなかったか。今回は目的地に加えなかったため、今後に期待しつつスルー。そんな京都でも下車客は多く、乗車客がこれまた結構なもの。
滋賀県の景色を新幹線で1つ選ぶとすれば何が正しいのか。琵琶湖からは離れて見られず、京都や大阪からほど近いことから集合住宅群か。それともこの先の山岳区間に備えた保線用基地で、かつての駅候補地なのか。あるいはすぐに表れた田園風景だろうか?
米原を通過して早々、北陸自動車道が高架で跨いでいく。神田パーキングが近い位置にあり、ぷらっとパークが上下線とも完備とあれば気になる存在だ。新幹線はここから先、岐阜県にかけていわゆる"関ヶ原越え"となる。
たださすがは最高285km/hを誇る新幹線。カーブや勾配が多くフルスピードとはいかずとも、あっという間に濃尾平野へ出てしまった。揖斐川を渡ってからは『ソーラーアーク』が強く主張し、さらに長良川も渡っていく。
岐阜羽島を通過。名神高速と共に木曽川を渡り、愛知県へ…。
人間五十年、清洲城はまたしてもタイミングが合わず。名古屋も程なく到着となり、完全なる"本拠地"に帰ってきた感を覚えてしまう。新幹線からの下車客はこちらも多いようだ。
名古屋駅は高層ビル群のそびえたつ、大都市の一等地。今回はスルーして、そのまま東日本へ進めていこうと企てた。乗車客も乗車客で、やはり少なからず乗ってくる。
タイミングもタイミングなので、トイレへ入っておこう。
(S)神戸ドーナツ(イズム) 140円※軽減適用
トイレから戻った後、新神戸で購入できた小物を投入。ドーナツが揚げ物か焼き物だったかは、実のところあまり問題でないかもしれない。砂糖がたっぷりまぶされながらも、実はさほど甘すぎることはなかったり。
三河安城,豊橋と通過し、静岡県へ入って浜名湖を見る。左の景色は今まであまり見なかっただけに、すっかり慣れてしまった立場でもなかなか新鮮。しかし同時に、改めて取捨選択の難しさを思い起こさせてくれた。
特に東西に長い静岡県は、その景色全てを収めようとも落ち着かないだけだ。先ほどの浜名湖や、この先の富士山はともかくとして…。もっとも静岡県では海沿いをあまり進まず、内陸部をトンネル主体で貫いていく。
さて『のぞみ』が静岡県内の6駅を全て通過するのに対し、新神戸で21分先行したひかり510号は浜松,静岡,三島に停車。調べれば実は品川16:35着となっており、静岡で逆転していたり。図らずも"当たりくじ"を引いていたのだ。
今日はここまで天候もよく、富士山が頭を出して現れてくれた。右側の3列席と比べて座席そのものが狭くとも、左側の2列席を選びたくなる最大の理由となる。
神奈川県に入って小田原を通過すると、車掌から新横浜への停車予告などが案内された。定刻のまま進んでおり、計画に含めた新神戸13:30発から比べても差を5分縮めていたり。11月も下旬になり、午後4時となれば日が傾いてきている。
新横浜は集合住宅も多く都会の雰囲気ながら、開発時期の関係で戸建て住宅が多い地区も周辺に存在する。最寄り駅が新幹線というのもどうかと思いつつ、しっかり在来線(横浜線)も通っていた。下車客はあまり多くなく、乗車客が全くいないわけでもない。
多摩川を渡って東京都に入ると、車内販売も終了。品川のみならず東京もそろそろなので、降りる用意をしておこう。
(つづく)