2021年11月6日(土)午後1時45分 岐阜県恵那市・恵那駅を出発
2.恵那13:45発→明智14:35着 普通11D/明智行き アケチ101
半数弱程度の埋まり方で恵那を発車。JRの線路から離れていき、上り勾配を上がっていく。
国道19号は恵那の市街地から先、再度バイパスによって片側2車線となる。上を跨いだ明知鉄道はカーブもきついようで、さほどスピードを上げていかない。
山々へ分け入っていくと、木々も着実に色づきを見せる。この路線は少しだけ(市町村合併後の)恵那市から出て、中津川市に入るようだ。
飯沼は国鉄から第3セクターへ移管された後に開業。ホームの勾配は33パーミルで日本一とされたが、調べたところ現在は京阪京津線の大谷(滋賀県大津市)が40パーミルで日本一らしい。
恵那から続いた上り勾配もひと段落したようだ。駅から離れると、沿線で見られるのは木々と山々しかなくなる。
阿木は国鉄時代から駅が存在していた。現在は駅舎に面した単線として使用されており、使われなくなった相対式ホームが残っている。
農家と棚田のある、古き良き日本の田舎風景が見られた。この手の家屋は敷地面積も大きく、立派な造りの平屋建てが多い。
山間から抜けて周囲も開け、家屋のみならず店もそこそこみられるようになったところ。周囲の地名や寺から名付けられた極楽が、2008年に開業した。縁起のよさを前面に押し出しており、ホーム1本の無人駅ながら観光用の急行列車も停車する。
路線の主要駅にして、旧岩村町の中心駅だった岩村へ。途中の有人駅はここが唯一であり、昔ながらの駅舎も引き続き使用。
構内には復元された腕木式信号機もある。どうも2004年まで使用されたものらしく、2006年から現在のようなモニュメントとなったようだ。
現在使用される相対式ホームも、明知鉄道では岩村が唯一となる。通常は2列車分を使用しており、ここで行き違いを行ってから発車。
花白温泉は駅名からわかるように、駅からほぼ直結して温泉施設が立地。2021年11月時点ではボイラー系の修理を行っているようで、休業していると出ていた。
国道418号が国道363号から、信号もない無名な箇所で分岐する。ひとまずは目印として付近の店を選んだのだが、原付で来る機会があれば立ち寄ったほうがいいのだろう。
寒天の産地として有名な旧山岡町。中心部だった山岡も例外なく、ホーム1本だけの無人駅だ。
駅に面して『かんてんかん』が立地しており、事実上の駅舎となる。廃車された旧車両が傍らに佇んでおり、現在はカフェとして営業しているそうな…。
野志も第3セクター以降に開業した駅で、飯沼とは逆の勾配を持つ。こちらも30パーミルと、飯沼に次いで日本第3位らしい。さあ、あと1駅だ。
恵那から50分で到着。明知鉄道の車両はオールロングシートで統一されており、急行『大正ロマン』号の食堂車運用でテーブルを配置するためであろう。ワンマン用の案内は液晶画面を採用している。
降り立った明智も、ホームは1本しかない。一方で主要駅にして終着駅なのか、側線は完備されている。佇んでいた2両は廃車済みだったようで、倉庫として使用されているようだ。
駅から直結して車両基地に続いており、乗車したアケチ101も引き上げていった。
ヘッドマーク類が並べられている。乗車した車両もヘッドマークを装着しており、急行のみならず普通でも使用されるらしい。これにて明知鉄道明知線、踏破達成!
(つづく)