2015年9月5日(土)午後6時55分 岐阜県中津川市・中津川駅に到着

 中津川から乗り換える快速名古屋行きは、JR東海が民営化初期に投入した211系5000番台と出てきた。ここまで211系に付き合わされると、2004年夏の東京往復を思い出す。E231系が東海道本線に投入されていなかった当時、浜松から東はごく一部の例外を除いて113系と211系が占めていた。

 そんな211系(と213系と311系)の登場が国鉄末期~民営化初期となれば、そろそろ大規模更新の話があってもおかしくはない。JR東日本であれば直接E233系やE235系へ置き換えることも考えられるが、それはまた別の話。東海道本線向けだった5両編成は付随車を抜いて4両編成となった後、結局転用されることなく廃車となった。この5両編成は全てオールロングシート車両であった。

 この4両編成を用いて、場合によっては岡山の115系を置き換えてもよかったように思う。その際はJR西日本のことだから213系や221系のように、225系もしくは227系に準じた大規模更新を施していたに違いない。

 そこで、…である。大規模更新の際、JR西日本での思想をある程度取り入れるのはどうだろうかと考えてみた。混雑にある程度対応させるため、車端部はロングシートのままがいいだろう。他は(転換式)クロスシートを主とし、必要に応じて中央扉の周りはロングシートのまま残せばいい。特に東日本の車両は座席がよくないため、新品に交換という手法もある。

 さらにE129系の思想を取り入れ、先頭車の運転台寄りもロングシートでいいと思う。そして後ろ寄りは転換式クロスシートにすればいいのだ。もっともな話、E129系を長野へ直接投入する可能性は否定しない。

 トイレの改造は必須といえよう。特にJR東海の3両編成にはトイレがまったくないので、これを機に車椅子対応の大型洋式トイレを導入するのが望ましい。東日本の6両編成はトイレが前後の先頭車にあるので、"クハ210"のみトイレ改造を行えばいいだろう。

 ついでに、JR東海の211系には山岳路線に適した車両と適さない車両がある。中央本線や身延線には、断面の小さいトンネルがある。対応しているのはパンタグラフ部分の屋根高さが抑えられた車両で、クモハの5600番台(と6000番台)がそれ。外の車両番号横に四角印(◆)があることで判別できる。山岳路線に適さない、クモハの5000番台を連結した編成はオールロングシートのままで構わないだろう。

 そして、JR東海で合計8両しかない211系0番台。ボックスシート車両であり、311系並みの性能に改造されている。211系として見られるか311系と見られるかで、大きく運命が変わってしまうような気がしないでもない。仮に0番台を更新せず廃車とするならば、同時にJR東海から国鉄車両が消滅したことにもなる。

 

 以上が2015年9月時点での了見であった。それから早6年、後継となる315系が登場。今回取り上げたJR東海の211系のみならず、311系も全て置き換えられるという。予想外なのは8両固定編成で、自動連結器もないことから運用も…。

 さあJR東日本の211系はどうなるか。E233系の転用か、E129系の新規投入か。
(おわり)


 白河香織さんの画像は2021年プロ野球シーズン終了前に作成。キャラはあまり覚えていない。
「いや…、いいけどさ?これ、バリバリの悪役令嬢よ。立場的にも4年連続日本一なってるし?ポストシーズンも日本シリーズまで行っちゃったら、もう同然。案外、似てるかもね。」


 なお呼んだ理由はキハE200にて、以下の内容が車内LEDで流れたこと。なぜか鉄道公安アニメを連想した次第に過ぎない。
「空にいちばん近い小海線へようこそ!世界初のハイブリッド鉄道車両『こうみ』です!!乗り心地はいかがですか?」

「ああ、小海はるかね。同じシーズンだったから覚えてるわ。」


 今回の余談はここまで。まさしく"タカ派"の悪役令嬢がどうなったかは…、想像にお任せしよう。
(おわり)