2015年9月5日(土)午前10時35分 山梨県北杜市・小淵沢駅
小海線は4,5番線で、こちらも1面2線の島式ホーム。5番線からは中央東線の列車がわずかながら発着する。小海線専用の4番線には架線が通っておらず、電車の発着はできない。時期柄、小海線に乗る客はかなり多い。
もも「…臨時よね?」
めぐ「臨時は前にハイブリッド、あるじゃん?」
なぎ「ハイブリッドあったな。」
もも「乗りたいからそれを選びましたって?」
さく「…でも予定より早かったから乗れるってだけじゃない?」
臨時列車は5番線から発車。単純折り返し方式なのか、なかなか入ってこなかった。
さく「…なんだ。」
8.小淵沢10:56発→野辺山11:29着 普通八ヶ岳高原列車3号・野辺山行き キハ110-119
臨時列車は通常の車両ながらも、専用の札を掲げることでアピールしている。やはり観光客が多く乗り込み、確保したのはロング部分。
めぐ「前もそうだった。」
もも「そりゃ、あんなとこ冬に行かないわよ。」
発車してしばらく進むと中央東線から離れ、高度を上げていく。臨時列車であってもワンマン運転を行う小海線。
さく「これはこれはもう…。」
なぎ「…ないなら黙って景色見ろ。」
甲斐小泉、甲斐大泉は無人駅。進行方向左側は景色の変化に乏しい。
めぐ「まだまだこれからだし。」
さく「最高地点は左でよかったんだよね?」
清里は有人駅。野辺山に次ぐ標高2位の駅であり、ここで降りる客も多い。バブル期は観光客で沸いたそうな…。
めぐ「なんでだろうね?」
もも「そりゃ、アンタらみたいなのが…。」
JR最高地点にはシンボルがあったものの撮り逃す。その近くにはソフトクリームの看板がある。
さく「欲しい?」
もも「そりゃ…、ね?」
なぎ「なんかソフトクリームは食べたくなる。」
JR最高地点からは視界が開けており、建物も少ない。旅行班も高原列車から、高原らしい風景を眺めよう。見えたのは野菜畑だろうか…?
めぐ「……。」
さく「…いい景色過ぎて何も出ないとか?」
小淵沢から33分で到着。まずは駅名標と、JR最高駅を示す柱から押さえよう。野辺山の標高は1345.67m。写真自体は2007年に撮影済みだが…?
めぐ「一応あるんだけど、サイズ小さいし。」
もも「それなら…、いいんじゃない?」
なぎ「いいなら、お前いいのか?」
さく「ま、使うのはメインの1枚だけだし。」
この列車には団体ツアー客が多く乗っていたようで、添乗員らしき姿も見られるほか駅前にはバスも停まっている。野辺山からはバスで観光となるようだ。
さく「バスは今日いい。」
なぎ「バス客じゃないだろ。」
駅舎も観光客が多く撮影していたため後回し。駅の近くには公園があり、ここでもJR最高駅をアピールしている。その横にトイレがあるので、洗面所へ…。
めぐ「わ…、冷た…。」
駅前からはまっすぐに道が伸びている。標高が高いこともあって気候も冷涼で、建物も少なくなだらかな地形。
さく「北海道でこういうのありそうじゃない?」
なぎ「北海道ではないけどな。」
もも「…アンタら北海道どうなのよ?」
めぐ「一応考えてるけど、いつになるかはわかんなくて。」
タンク式のC12をテンダー式に再設計した、C56蒸気機関車。駅前には96号機が静態保存されている。後から調べれば、比較的近い場所で昔に営業していたSLホテルの機関車だとか…。
観光客が一通り記念撮影を終えたので、JR最高駅である野辺山の駅舎を押さえておく。事実として恐ろしいのは、ここが東京近郊区間に含まれていること。
めぐ「これも一応あるんだけど。」
もも「また焼き直しって?」
往路で臨時列車に乗ったので、復路は定期列車に乗ることとする。土産物屋でソフトクリームを買って食べようか。
もも「あ、そうだった。アンタら欲しいんだった。」
(現)特製ソフトクリーム(ホワイトラビット) 300円
濃厚な牛乳の味。そして気のせいか、他よりやわらかく滑らかな食感。高原で食べるソフトクリームはこうでありたい。そして、食べ物は携帯端末で撮影したほうがいいということ。
さく「…そろそろ行くよ。」
なぎ「ああ、わかってる。」
滞在時間27分で野辺山を後にする旅行班。そこへ現れたのは…!?
めぐ「…引いちゃった!」
9.野辺山11:56発→小淵沢12:27着 普通228D・小淵沢行き キハE200-3
ハイブリッド車両は定期列車に用いられていた。観光客はそれほど多くなさそうだが、こちらも結構な混雑である。進行方向左側のロングシート部分に座ろう。座席そのものはE233系電車とあまり変わらない。
めぐ「…なんとなく来る気がしたのよね。」
もも「そんなわけないでしょうよ。ただでさえ日ごろの行いが悪いアンタらのことなんだし。」
キハE200のハイブリッド方式は"エコハイブリッド"と同じシリーズ式を採用している。三菱ふそうはコスト高によって製造を中止したものの、JR東日本はリゾート用のHB-E300系に同様のシステムを採用。今年に入って新たに一般用のHB-E210系が登場し、時同じくして直通運転を開始した仙石東北ラインに用いられている。発車時は内臓モーターで動かすため、エンジンの音が聞こえてこない。
もも「…プリウスみたいな?」
めぐ「プリウスはちょっと違う。」
(つづく)