2015年9月5日(土)午前7時54分 山梨県上野原市・上野原駅
7.高尾7:26発→小淵沢10:20着 普通523M/小淵沢行き モハ211-2007
 上野原で結構降りていく。思えばE233系に初めて乗ったのは、2007年1月の上野原でのこと。通勤型車両と近郊型車両の融合がさらに進み、車内外の造りも進化。デビュー当初とあって数も少なく、出会いは感動モノであった。当時はUSBフラッシュメモリというものを知らなかったため、先代のパソコンが故障した際に写真も消失したのが心残りである。
めぐ「…アレ乗れるときある?」
もも「アレじゃわかんない。」
さく「団体用の?」
なぎ「アレか…、グリーン車なんだよな?」

 長野にある団体用の485系『彩』(いろどり)。完成披露展示会が松本でも行われ、旅行班も立ち会ったのが2007年1月。E233系はむしろおまけみたいなものであった。写真はやはり残っておらず、座席が固めだったこと以外は形に表せない。内外共々、他所の写真を見るほかないのが惜しいところだ。
さく「乗ろうにも乗れないもん、アレ。」
もも「団体用じゃアンタらが金持ちでもダメなんじゃない?」
めぐ「まあ、多分ね…。」

 大月からは、3年半前のホリデー快速以来となる。それにしてもオールロングのほうが眠くなるのだから、世の中といい不思議なものである。もし『ホリデー快速ビューやまなし』が平日にも運行されるならば、どのような形になってたのだろうか?
なぎ「それはわからん。」


 塩山では特急2本を先に通すため、中線で16分停車。気づけば乗客の数も少なくなり、立ち客はいない状態に…。
もも「…また外出ちゃって。」
めぐ「こういう時間は大事。」
さく「座りっぱなしはダメ。」

 

 あずさ51号は休日に運転される臨時列車。あずさ3号は千葉発南小谷行きという、前後とも通常の運行区間(新宿~松本)から越えて運転するというツワモノ。どちらとも座席は結構埋まっており、ここで降りる客もそこそこ多い。
さく「もう1回ってのは?」
めぐ「…どうだろうね?」
もも「…じゃあ仮にだけど、お金気にしなくていいって言われたらどう乗るよ?」
めぐ「まあ、特急も乗りつつ乗りたいのに乗るのかなって。」


 ブドウの栽培が盛んな甲府盆地。その景色はというと、山のなだらかな斜面が美しいもの。
もも「そういうのが好きだとかそういうのはいい。」
さく「それよりブドウが欲しいって?」
めぐ「…ごめん、どういうことかわかんない。」

 甲府で12分停車。有効活用したい時間に、特急1本を先に通す普通。
もも「またどこか?」
めぐ「ちょっとね…。」
なぎ「時間までに戻ってこいよ。」



(現)よくばりおにぎり肉3種(NewDays) 230円
 豚肉味噌と鶏肉唐揚げ、牛肉塩ダレ焼が入った大きいおにぎり。量と肉そのものは満足できる。問題は個を重んじるか、それともチームプレイを考えるかといったところ。
もも「朝5時半のおそばだけじゃダメだったわけね。」
なぎ「…トイレじゃなかったのか。」
めぐ「なんとなく、調子悪いのは充電切れなのかなって。」


 絶滅危惧種となってしまった長野の115系に見送られ、甲府を発車。すでに高尾を出発してから2時間以上経過している。
もも「本当、停車時間は大事ね。」
さく「なかったら…、おにぎり買えてないよね?」
めぐ「欲しかったの?」
もも「別に?」


 甲府盆地は実質的に韮崎までであり、かつての東京近郊区間はここまでとなっていた。旅行班にとっても、ここからは5年以上乗っていない区間となる。そして再び山岳路線の様相を見せる。乗客はすっかり少なくなってきたか…。

 日野春でも7分停車。やはり貴重な時間を生かすべく、外に出たいもの。
さく「やっぱり暑いよね。」
なぎ「でも実は大したことないんだろ。」
さく「今更だけど、金沢はちょっと油断してた。」
めぐ「私いつも装備はしっかり目にしてるけど。」
もも「アンタに聞いてない。」

 特に通過待ちもなく発車。さあ、小淵沢まであと少し…。
もも「それで楽しようとする…。」
さく「どうせ少ないんだし、ルール違反してるわけじゃないし。」


 174分かけて、小海線とに分岐駅となる小淵沢に到着。中央東線は基本的に上下1線ずつ。1,2番線ホームは島式1面である。この駅を始発、終着とする列車もある中で規模は小さめと見ていいだろうか。211系はそのまま甲府へ折り返す。
さく「本当、ロングでロングランはダメ。」
なぎ「…なんだって?」
もも「ロングとロングをかけたのよ。」
なぎ「…他ごと考えとった。」


 例によって駅舎を押さえておこう。当時は木造らしき平屋建てであり、正面から見る限りそれほど大きいとまでは言えなかった。2021年現在は大きく姿を変えている。
もも「8年前の反省として。」
めぐ「…まあそのリベンジ的な?そういうのあるけど。」


 標高が高く、空気や水の澄んだ土地柄。飲料水や蒸留酒をはじめとした工場も見られる。駅前からは工場見学のほか、アウトレットなどリゾート関連のシャトルバスが発着する。
もも「またそれで変なこと考えて…。」
めぐ「気になっちゃうし。」
さく「ワインが?」
なぎ「わかってるだろ。」

 今回の目的地と異なる、各種シャトルバスは今後に期待という形としておこうか。
めぐ「…トイレ。」
なぎ「行けよ。」

(つづく)