2021年10月16日(土)午後2時27分 三重県松阪市・伊勢中川駅に到着
11.伊勢中川14:29発→宇治山田14:52着 急行/宇治山田行き 5259
大阪上本町から到着した急行は、名古屋からの急行と接続。両側のドアが開くため、階段を介さずともスムーズに乗り換えられる。そしてこちらも3ドアクロスシート車両だ。
ここからは平野部の中、特急と同じ停車駅で突き進む。並走しているのはかつての国道23号で、南勢バイパスの開通をもって指定を解除されている。現在は一部区間が国道166号となった。
松阪を出ると、次はそのまま伊勢市まで停車しない。対するJRは多気で紀勢本線と参宮線が分岐することもあり、特急もすべて停車する。
国道42号も松阪多気バイパスが全線開通し、国道23号との重複が一部解消された。ここまで原付というのは少々苦しいだろうか。
何かと広い敷地が現れれば、『さいくう平安の杜』とある。このあたりに『斎宮』跡があり、調べれば平安時代の建物が復元されたとも…。
明星の車両基地に差し掛かる。せっかく20000系『楽』が待機していながらも、例によってタイミングが合わず収められない。
宮川を渡れば、伊勢市の駅はもうすぐ。
伊勢市の駅もJRと共有しており、こちらも近鉄は相対式ホームでまとまっている。宇治山田は右カーブしてすぐに到着だ。
伊賀神戸から54分。降り立った宇治山田は賢島へ抜けられる相対式ホームと、折り返し専用となる相対式の頭端ホーム。この双方を合わせた形状といったところか。
階段を降りると発車案内が3方向分。名古屋方向と大阪,京都方向、そして賢島方向だ。経路の分かれる伊勢中川までの便は、名古屋方向の案内に示される。折り返し便は1,2番線から発車するため、案内を見逃さないようにしよう。
(M)近鉄運賃:伊賀神戸→宇治山田 960円
せっかく1時間以上の貯金を作っていたので、改札を出てみることにした。
この宇治山田は団体専用と思しき臨時改札や待合室を備えており、皇室や内閣総理大臣などが利用する貴賓室も備わっているという。これらの設備は通常利用できないよう、ロープ柵で塞がれている。
駅舎は3階建てとなる。改札外のスペースは天井が広くとられ、天井の造作や装飾も長き歴史を感じされるもの。
もちろん駅の外へ出て、全景を収めるのを忘れてはいけない。宇治山田は1931年開業当時からの駅舎を、改修工事を経て現在も使用。2001年には国の登録有形文化財に登録されている。
(現)近鉄乗車券:宇治山田→賢島 670円
(現)近鉄特急券:宇治山田→賢島 520円
ここからは資金もつぎ込み、特急で優雅に賢島へ向かいたい。するとちょうどいい時間に『ビスタカー』が来ると判明し、券売機で指定購入。せっかくなので運賃もICカード直接使用でなく、普通乗車券を現金購入とした。
(現)近鉄特急券:賢島→近鉄名古屋 1690円
さらに折り返しの便も『伊勢志摩ライナー』と判明。種類を多く乗れる機会なので、こちらも指定して購入しておこう。
駅舎内の商業施設には無料休憩所があり、椅子やテーブルが備わっているほか雰囲気も高貴で落ち着いている。見るからに何か店があり、跡地を活用したのだろう。2021年10月時点で椅子は間引かれているほか、利用時間も制限されていた。
休憩もそこそこに、賢島へ向けて出発だ。車内飲食を"解禁"するため、茶菓子とコーヒー飲料を購入したい。
最後に、宇治山田の1番線。鳥羽や賢島へ線路が通じていなかった頃はバスが駅まで直接乗り入れており、現在もスロープなどの痕跡が残っている。調べれば1994年まで、定期観光バスが乗り入れていたという。
(つづく)
「ひとまずここで区切りましょうか。このブログと、後日再編集して仕上げる予定のライブドア旅行用ブログ。このまま賢島にたどり着いて、大団円を迎えるとはとても思えません。どうなったのかは、また次回お楽しみに。」