2021年10月16日(土)午後0時7分 三重県伊賀市・ハイトピア伊賀
(現)伊賀牛丼(居食屋五右衛門) 1320円
選んだのは居食屋『五右衛門』の伊賀牛丼。手軽に煮たタイプの牛丼だろうと、伊賀牛は伊賀牛。薄い肉ながらも大きくカットされており、噛むほどに旨味が感じられるか。肉2倍の大盛ならば2000円となり、もう少し食べたかったと思う。味噌汁、漬物付き。
今回の店が出発前に調べていた店。同じ『ハイトピア伊賀』の2階にあるステーキ店では、伊賀牛切り落とし肉のランチメニューが目についている。次に来る機会があれば、そちらも頂きたいものだ。
面倒なので出発を早めることとし、もう1か所見ておきたかったのが旧伊賀市役所。2004年の市町村合併前は上野市であり、かつての『伊賀町』は別の位置に在していた。
(現)伊賀鉄道乗車券:上野市→伊賀神戸 370円
こうして今回もあまり観光しないまま、伊賀上野のまちを後にする。主要な駅には券売機が設けられ、1日フリー乗車券も740円で販売している。上野市の駅窓口では現在も、近鉄の切符を購入することが可能だ。
ということで14:08発の予定を1時間繰り上げた。伊賀神戸方向から入ってくるのは水色系の装飾を施した編成で、『ふくにん列車』と呼ばれるものであった。折り返して伊賀神戸へ向かう。
9.上野市13:08発→伊賀神戸13:33着 伊賀神戸行き 204
こちらのクロスシートは先ほどと異なり、背もたれの低い固定式となる。元は京阪9000系に搭載されていたノルウェー製座席だ。車内の空席は多いまま発車。
伊賀線は伊賀市内を入り組んでおり、急なカーブが数多く存在する。かつては近鉄の路線だったところ、対応する18m級車両を近鉄はすでに有しておらず。車両置き換えで導入されたのが東急の車両だったのは、全てこのためだ。
猪田道に来れば、いつしか山々や田畑の多い風景となっていた。
遠目にズームアップすれば風車群が見られ、風力発電用としては日本国内最大規模とされる青山高原のそれだろうかと。2004年の市町村合併以後は、そちらも伊賀市内に位置している。
丸山からは改札の係が乗車し、乗車券の拝見などを行う。運転そのものはワンマンであり、ドア扱いを運転士が行う方式。
伊賀神戸の手前で近鉄の線路(1435mm)と接近。合流するように見せかけ、線路幅(1067mm)の違いで合流することなく線路が分かれたまま到着する。
上野市から25分。これで今回、三重県内2か所目となる"目的地"を制覇した。伊賀鉄道のホームは単線化され、島式だった1線分を通路に"転用"し改札が分離されている。近鉄の改札内にも連絡定期券専用として通路が残され、朝の40分間のみ利用可能。
ここからは近鉄で賢島へ向かうとして、結構な時間が空いている。伊賀神戸の駅舎は小さく、駅前広場もあまり広くない。周辺には店らしい店も見られないようだ。
せっかく上野市で1時間出発を早めたので、その"貯金"を生かすこととしよう。賢島へは直通する特急が停車するのだが、伊勢中川までならば先に発車する急行が利用できる。その先、宇治山田までは急行を乗り継いでも大丈夫だろうか。
伊賀鉄道の駅がほぼ完全に分離したため、近鉄は事実上シンプルな相対式ホームとなった。特急は一部系統のみ停車し、名阪特急は基本的に通過となる。
通過した特急は赤色のメタリック塗装が輝く、80000系『ひのとり』だ。これまで幾度と遭遇しつつ、姿を収められなかった。
10.伊賀神戸13:58発→伊勢中川14:27着 急行/伊勢中川行き 5251
急行は車両ごとに乗車位置が記号で分けられていたことから、クロスシート車両が来ると考えられた。すると入ってきた急行はそのとおり、前4両にクロスシート車両が連結された6両であった。乗ってみれば中途半端に空席がある。
この区間は急行も各駅に停車しており、伊賀上津のような無人駅でも例外でない。結局晴天に恵まれ、雨予報は何だったのかと…。
西青山からは長いトンネルへ入っており、実質的に"西日本"と"東海"の境目となる。抜けた先の東青山も無人駅だが2面4線式のホームを持ち、普通が待避していた。駅周辺の公園もどこか持て余し気味だ。
榊原温泉口は伊賀神戸と実質同様で、相対式ホームながらも系統によって特急が停車。桜井から長く続いてきた急行の各駅停車区間はここまでとなる。以後は再度通過運転を行い、そのまま伊勢中川まで停車しない。
名古屋方向へ特急専用の短絡線が分かれると、そのまま伊勢中川に到着だ。どういうわけか広告塔が林立する中、とある有名動画配信者によるモノが1つ目についた。
(つづく)