2021年10月16日(土)午前7時40分 三重県三重郡菰野町・湯の山温泉駅
四日市から27分、名古屋からは68分。到着した湯の山温泉は現状、ホーム1本で間に合ってしまう。かつては名古屋から特急や急行が直通したこともあり、大いににぎわっていたことだろう。
(M)近鉄運賃:近鉄名古屋→湯の山温泉 870円
自動改札はなく、ICカードは専用の端末にかざして使用するタイプ。現在柵でふさがれている幅が広いことが、往時の賑わいを想わせるものだろう。現在も有人駅として、窓口と券売機を有している。
温泉街へはもう少し距離があるため、バスに乗り換えて向かうこととなる。御在所ロープウェイも同様にバスで連絡しており、乗り換えて向かいたい。
平屋建ての駅舎は屋根を含めればそこそこ大きく、特急が乗り入れていた終着駅として風格を感じさせる。駅前にはタクシー待機区画のほか、一般車両が一時的に利用できる駐車場も少々。そんな駅の周囲に店はあまりなさそうだ。
そんな湯の山温泉駅は、終端部で相対式ホームがつながっているという形状を持つ。利府(宮城県,JR東日本)と同様に跨線橋を介さずして、平面のまま反対のホームへ移動できるのだ。
駅から温泉街はまだ遠い。今回は目的地が他にあるので、温泉はまたの機会を待つことになる。それこそ…、原付でもいい。バスもある。
木々の生い茂るところを川が流れ、水の音は心地よく響かせる。いつ何度も、この風景と共に落ち着くものだ。
橋を挟んで反対側を向けば山々が迫っている。湯の山温泉を前にして外れた国道477号は、かつて有料だった鈴鹿スカイラインを経て滋賀県へ通じている。とりあえずは時間を見てここまでだろう。
4.湯の山温泉8:03発→近鉄四日市8:28着 普通/近鉄四日市行き 2465
湯の山線は3両編成の普通が単純往復する路線で、往路においては四日市を出る前に入ってきた車両となる。外装は広告ラッピングがなされておらず、内装はモケットがリニューアル用のライトグレー系になっていた。他に乗る客はいないまま発車。
新名神高速はカーブや勾配を極力緩く設計してあり、そのためか高架橋の位置が高く設けられている。完成形は片側3車線とあるようだが、見る限りでは片側2車線のまま拡幅する余裕を感じられない。
大羽根園は路線で唯一、単線で片面ホームのみの駅となる。以後は国道477号と並走しており、線形が悪くとも下っていく。
そのまま周囲が開けてきた。菰野からは有人駅が続くようで、四日市に向けて乗客は乗っていく流れにある。原付はここまで来られるだろうかと。
伊勢松本は1線スルーの島式ホームで、往路と同じ線路を発着。中川原は復路も右側通行だ。
湯の山温泉から25分で四日市市の中心部へ戻ってきた。折り返す際は湯の山温泉からもう1本入ってくるのを待って、湯の山温泉に向けて出発していく。では次の目的地へ向かうため、津に向かおう。
5.近鉄四日市8:35発→津9:08着 急行/伊勢中川行き 5210
急行はクロスシート車両を連結しており、そちらへ乗り込めば中途半端な埋まり方。この区間も過去乗車しているので、適当な位置に座って軽く流す程度で済ませようか。塩浜で通過を待ったのは、賢島行きの特急アーバンライナーだ。
白塚の車庫にいたのは、観光列車『つどい』に使われる3両編成。こちらは一般車両を改造したもので、列車として乗車する際は特急券とは異なる特別料金が必要となる。それはそうと、どうも晴天で持参したビニール傘を置き忘れたらしい。
急行は江戸橋でも通過を待つ。名阪"ワンストップ"特急も完全に80000系『ひのとり』へと置き換えられており、機会があれば乗り比べてみたいものだ。
津で降りよう。2018年3月からは普通の多くが津新町で折り返すため、急行は江戸橋から伊勢中川まで各駅に停車するようになった。
(M)近鉄運賃:湯の山温泉→津 730円
ここからは。少し時間もあるので、何か仕入れておこうか。駅前は…、2019年に押さえているのでいいか。
(現)JR乗車券:津→伊賀上野 990円
なお2021年現在、ICカードは近鉄しか使用できない。津からはJRで向かいたいので、普通乗車券を購入して利用することとなる。
(つづく)