2016年1月7日(木)午後8時30分頃 山梨県甲府市付近
2-3.(小黒川PA19:18)諏訪湖SA19:50発→境川PA20:45休憩 超特急中央ライナーなごや4号/東京駅行き H658-04418
 さて、これまでなぜ旅行班が長距離でJRバスしか利用しなかったのかという話。単純に言うと、予約がわかりやすく会員登録なしでも可能であるということ。そしてコンビニで代金支払いが可能であるということ。今回はサークルKの『カルワザステーション』で予約から発券、支払いまで全て完了させている。名鉄バスなどでもそれが可能ではあったものの、早売割引があるためにJRバスを選んだのだ。

 一方で最近多くなった、旧ツアーバスなどの新規参入組。まず運行会社そのものが多くなってしまっている現状では、選択肢として搾りきれないのがある。そしてこのような"新規参入組"のサイトで予約する際、旧ツアーバスの流れからか総じて新規会員登録が必要となる。これが最初にして最も嫌な点といってもいいのだ。

 甲府市内に入り、JRバス関東が相変わらず攻めの走りを見せていたかのような午後8時43分…。
なぎ「…おい、抜かれるぞ?」
さく「あれさっきのでしょ、京王って。」
なぎ「結局変わりなかったってことか。」
さく「ま、こっちはこっちでさ。日付変わる前に東京着けばいいんだし。」

 京王バスに抜き返されたJRバス関東は、そのまま速度を緩めて境川パーキングに入る。馬籠より前に乗車した客にとっては3回目の休憩、小黒川からの運転士にとっては第2スティントの終わりである。瑞浪天徳で生じた遅れはほぼ回復していた。
めぐ「もうここ最後だからね。」
もも「はいはい。」


 ここでの売りは、甲府市内を眺められること。夜なので街明かりを狙い、デジカメにはまたもや露出アンダーと出る。なかなかの夜景である。
さく「本当、ワイドいいよ。適度な感じっていうか、いい感じで。」
めぐ「いやいや…。」
もも「ま、アンタが頼んでそうしてもらったかわかんないけどね。最初スタンダード?」
なぎ「4列スタンダード。」
めぐ「最初ね、せめてヘッドレスト?あの、頭の出っ張りあるちょっとよさそうな。」
もも「…アンタ何言ってんの?」
さく「いいからトイレ入っとこうよ。」


 バス路線として休憩箇所はここが最終となるため、用を足しておきたいところ。売店は閉店間際ながらも営業を終えていない。何か買えそうなものはと探すも、時既に遅しか。見つけられなかったので、名古屋駅での判断が正しかったということ。
もも「はいはいバカなこと言わないで、さっさとこのパート終わらせましょ。」
さく「…寝たいんでしょ。」
なぎ「お前だって寝たいんだろ。」


 ここでもう一度、今回のバスを見てみよう。先頭部の曲線形状から見るに、やはり西日本車体工業のハイデッカーである。乗車前に期待したのは、セレガやガーラのハイグレードシートであった。
もも「…ちょっと何言ってるかわかんない。」
めぐ「…別に好きでいいけど。」


2-4.境川PA20:55発→東京駅日本橋口23:08着 超特急中央ライナーなごや4号/東京駅行き H658-04418
 乗客にとっての第4スティントであり、小黒川から乗務する運転士にとっての第3スティント。名古屋駅から乗務員1人とみなせば第5スティントとなり、いずれもこれが最終スティントとなる。ここからは休憩がなく、降車地まで進んでいく。
もも「ま、着いたら起こしてくれりゃそれでいいんだし…。」
さく「やっぱりまた寝るの?」
もも「別にいいでしょ。」


 勝沼を過ぎ、しばらく走った先にある4500m級の笹子トンネルでも工事中。天井板の落下事故を契機として天井板が外され、さらには照明が白色のLEDへ取り替えられていた。やはり年季が入っており、継ぎ接ぎが目立つように補修工事跡が見られるトンネル。

 この笹子トンネルだけ高さが異常に高く、吊り天井の部分が点検できないようになっていたのはどういうことだったのだろうと。調べてみればトンネルの長さを理由に、給排気量を増やす必要があったためらしい。

 もう少し進み、大月で河口湖方向への支線が分岐。合流後は片側3車線となるも、これまた工事が行われており実質片側1車線となっている。しばらくはトンネルが多く、下り線の本線は改良の際に上り線を転用したものとなる。


 トンネル地帯を抜けると、上り線の工事は終了。下り線は本線と河口湖方向の分岐となる。高井戸までは60分ほどと、特に渋滞が発生していることもなく流れているようだ。
なぎ「…あれ、今どこだっけ?」
めぐ「大月は…、過ぎたぐらい?」

 上り線の付け替え箇所は他にもあり、上り線の旧線を転用させる形で下り線が左右に分かれている。談合坂サービスエリア上り線付近が、下り線の左右分岐箇所となる。そのためか、JRバス関東以外が休憩利用する談合坂は上下線で位置が異なっている。

 上野原で片側3車線区間が終わるため、交通量が増える時期にはかなり詰まるタイプの渋滞が発生しやすい。実際にはさらに先の小仏トンネルが渋滞の先頭となることが多く、その手前にはさらに片側3車線への拡幅箇所がある。実際のところ、どうなのだろうか?

 その小仏トンネルは2000m級であり、またもや内部で工事中。平日の夜であったため特に渋滞はなく流れている。抜けた先は東京都となり、今回数えて1都4県目。
なぎ「…そろそろか?」
めぐ「…どうかな?」

(つづく)