鉄旅リターンズプラス 第18弾

あい「今回からは2本の旅行記を繋ぎ合わせて、1本にしてみます。前半は過去最大規模となった2016年北海道旅行の初日、高速バスで東京へ向かいました。後半は2018年神宮球場の野球観戦で、翌日に高速バスで名古屋へ帰ってくる話になります。…これうまくいくの?」



2016年1月7日(木)午後1時30分頃 愛知県愛西市・永和駅
 永和駅の改札を、いつものようにICカードで…。
めぐ「あ!」
なぎ「どうした?」
めぐ「なんか…、記録がないとかって。」


 この時間に窓口は開いておらず、券売機のみが頼りとなる。履歴は特に異常がない。この間に、時間つぶしの意味で考えていた四日市行きが発車してしまった。次は30分後となる。
もも「これさ…、まだ始まってもないのよね?」
さく「始まってないけど。」


(現)永和→名古屋:JR運賃 240円
 とりあえず切符を買って入場しよう。ICカードが異常な挙動を示した理由は後述するとして、2021年からは『集中旅客サービスシステム』で遠隔操作されるため終日無人化。そうなれば対処のしようがない。


1.永和13:43発→名古屋14:00着 普通324G/名古屋行き クモハ313-1318
 時間ギリギリに乗った反対列車が、2016年の栄えある開幕投手である。車内照明がLEDでないことから、2011年の製造だとわかる。
もも「そういう変な小細工とかいらないのよ。」
めぐ「でも何もないんじゃつまんないし。」

 17分乗って名古屋に着く。とりあえず有人改札の係員にICカードと切符を渡したところ、ICカードの入場記録があったとのこと。そこで入場記録を消去してもらい、切符はそのまま回収された。
さく「…桑名行けたね。」
もも「…だから、何をしようって?」

 どうも運転免許証がIC内蔵なことから、誤反応を起こしたらしい。以後は交通系ICカードと運転免許証を、現在までそれぞれ異なる位置に入れて持ち歩いている。


 名古屋駅の新幹線側にあたる太閤通口。謎な行動により、ここで2時間15分もの空白が生まれてしまった。高速バス乗車手続きに必要とされる15分を引いて、2時間をどう過ごすか…。
もも「ああ、それで桑名ね。」
めぐ「桑名は…、快速乗りたかっただけ。」


 名鉄バスのエアロエースが入ってきた。名神ハイウェイバスはJR東海バスと西日本JRバス、名鉄バスのほか名阪近鉄バスの4社が共同で運行。京都行きと神戸行きは名鉄バスセンターが発着点となる。
さく「あるじゃん、うまいもん通りとか。」
もも「いや、あるとかそういうのじゃなくって。」


 太閤通口に拡張オープンした、『名古屋うまいもん通り』を見てみよう。暖色調の間接照明が落ち着いた印象を与えている。



(現)バーベキューポークバーガー(マクドナルド) 200円
 ということで、『名古屋うまいもん通り』へ移転したマクドナルドへ。モノ自体は以前販売されたマックポークのソースをバーベキューソースに変え、ピクルスとチーズを加えたもの。…まあ合っててよかったんだけど、マックポークが100円だったことを考えると考えてしまう。
さく「…ここで食べて?」
めぐ「こんなの持ち込まないほうがいいよ。」

 後にしょうが焼きバーガー(ヤッキー)が発売され、バーベキューポークバーガー(バベポ)は販売終了。マックポークにベーコンが加わった『ベーコンマックポーク』(マクポ)が200円で発売されると、今度はしょうが焼きバーガーが姿を消す。最終的にはしょうが焼きバーガーの期間限定復活でベーコンマックポークが終売し、ポークパティ系の"おてごろマック"は全て販売を終えた。


 持ち込めるものはある程度時間をおいて、冷めても食べられるもの。持久性を考慮し、米類が望ましいと考えた。新幹線向けのコンビニ売店で買っておこう。
めぐ「…さっき水もらっときゃよかった。」
もも「遅い遅い。」


 その前、直行便である新東名スーパーライナー18号が発車する。旧式のガーラで、JRバス関東の子会社にあたるJRバステックによる運行となる。番号の付け方はまったく異なり、私鉄系の4桁を採用。座席は4列ワイドシートとなる。
もも「アレのほうがよかったんじゃないの?」
めぐ「…もう決めちゃったし。」


 東名高速路線と異なり、中央自動車道経由の東京行きは5番乗り場から発車。2021年現在はリニア新幹線の工事が進んでおり、東名高速路線と同じ2番乗り場から発車するという。

(つづく)