2021年9月27日(月)午後3時6分 愛知県あま市・甚目寺駅

 甚目寺駅の北口は2011年に改札が設けられ、駅前広場も整備されている。ヨシヅヤ甚目寺店の建物も、合わせて建て替えられた。最近になって2008年当時のGoogleストリートビューが見られるようになったため、引用しつつ見比べよう。


 2008年当時は改札がなかったことから建物もあり、直進方向には一方通行の出口として道が通じていた。このため現在と同様、踏切を渡ったところで右折を強いられる。当時はJA海部東の支店が構えており、2021年現在はこのスペースで『つなぐ市場』なるイベントも月1回程度開かれる。


 場所を変えれば、不自然な突き当たり方をしている。1車線幅の車道に自転車・歩行者通行帯を有しながら、現在は広場で途切れて体裁を成していない。これは…?


 かつてヨシヅヤ甚目寺店の建物は東西で分かれており、隔てるように道路が一方通行で通っていたのだ。その上を連絡通路が通っており、両者の行き来は当時から可能となっている。


 建て替わったヨシヅヤ甚目寺店は2階建てとなり、旧建物時代から引き続いて『スガキヤ』が入居している。ところで都会民と田舎民で"デパート"の認識に違いがあるとは、どこかで言われるもの。駅前へ続く道路に面して、拡幅で位置を後退させつつもフルーツ店が当時から構えている。


 かつてはヨシヅヤで唯一の4階建て店舗であり、それこそ"田舎民の連想するデパート"を体現していた。確かに建物は1974年完成で古かったものの、現在より華美な雰囲気で風格を感じさせていた。内部は天井も低く、どことなく入り組んだ雰囲気だったかと。噴水広場もあったのが何より…。


 厳密にいうと現在の建物も東西で構造が分かれており、正面が搬入口となる。東側は平屋建てとなっており、ベビー用品の『西松屋』となった。三菱UFJ銀行の甚目寺出張所も、後にこちらへ移転している。


 東西の建物が完全に分かれていた当時は東側も4階建てとなっており、1階部分は電気館となっていた。下を一方通行の道路が通っており、こちらが入口だ。自走式立体駐車場も両者にあり、雰囲気がどこか異なっていたのを覚えている。現在の駐車場は屋根で全く覆われていない。
(おわり)