2015年9月4日(金)午後9時14分 東京都新宿区・明治神宮野球場
 ここまで"アッパーデッキ万能説"を提唱してきた旅行班。2階席前方はA指定として扱われ、B指定より1000円高い。カップホルダーは最前列にだけ、貸切バスにあるようなものがある。


 お立ち台は先制(決勝)2ランのミレッジと、自己最多セーブをここまで無敗で記録したバーネット。実はシーズン最多本塁打記録を持つバレンティンが(9月4日時点で)長期故障離脱しているため、外国人枠を3投手に割り当てられるのだ。
もも「…まーた時間が余ったとか。」
なぎ「下行くか?」


 すぐ帰ろうとしても混雑して動きにくいだけなので、1階スタンドへ降りてみよう。もちろん、最高なのはバックネット裏に違いない。そこで選ぶことになるのが、同額となる2階席か両側の内野席。神宮球場であれば2階に売店がないことから、1階のほうがいいのだろうか。
もも「これでアッパーデッキ万能説とかいうのは崩壊したわね。」
めぐ「まだわかんないよ?行ってないとこまだあるし。」


 Pontaドリームシートは2人用と4~5人用がある。グループ席はテーブルもあり、全体的にゆったりした造り。
もも「ほら、こういうとこ…。」
さく「だから~、そういうのは色々と事情があるの!」


 2人用のペアシートもテーブルを備え、足元も広い。さらには座席そのものもクッションのきいたもので、座ってみたところなかなか快適なもののようだ。
めぐ「で…、これからどうしようか?」
もも「何が?」
めぐ「終わって、これからキャンプ地を御茶ノ水の…。」
なぎ「あそこだな?風呂入って寝て。」
めぐ「そうそう。まだもうちょっと回れるかなって。」
さく「…それで?」


 清掃作業が行われているので、迷惑とならないうちにお暇しよう。コンコースの照明は電球色のLEDが用いられ、外から見ても落ち着くもの。
さく「…なんか飲むのある?」
めぐ「ないよ。こっちが欲しい。」
もも「いいから、駅とかコンビニ行きましょ。」
なぎ「…ってか進めるか?」


 入口で左右に分かれ、それぞれ外苑前駅と千駄ヶ谷駅へ通じている。まだまだ人が多く、先に進みにくい。横断歩道を渡った側はやや進みがいいという。
もも「…また外苑前?」
めぐ「外苑前。」

 往路と同じく外苑前へ。考案した"楽しみつつ最短で"というルートは、外苑前から銀座線で表参道。表参道から千代田線に乗り換え、新御茶ノ水というもの。


 さて、通りには阪神タイガースのグッズショップがある。ナゴヤドーム近くにも出店しており、相手球団の本拠地にも平気で踏み込んでいる姿勢には敬意すら覚えてしまう。
めぐ「…ごめん、もう1回いい?」


 ぶれたので撮り直したところ、またしてもぶれる。このコンパクトデジカメも使い始めて6年。夜間は相変わらず難しい。そんなこんなで、手持ちの水分も残っていない。
もも「…そこコンビニあるから入ったら?」
めぐ「じゃあ…。」


(現)ファミマの天然水・霧島(ファミリーマート) 100円
 天然水は2種類あり、以前に津南の方を選んだことからこちらを選択。こちらは硬度が高いため、やや飲みにくいか。
めぐ「ここからだけど、1回渋谷に出ようかなって。」
さく「渋谷で…。」
なぎ「そういう帳尻は得意なんだな?」


3.外苑前22:02発→渋谷22:06着 渋谷行き 1412
 またしても新型車両が来て、モーターなし車両に乗ってしまう。そして座れない…。
もも「2駅ぐらいだし、座れなくたっていいでしょうに。」

 表参道では半蔵門線と隣りあわせで乗り換えられる。そして座席は空き、座ることができてしまう。
もも「だから座らなくたっていいでしょうに。」
さく「別に空いてるんだし…。」

 銀座線の渋谷は地上にあり、到着前にビルのネオン群を見ることができる。写真にするにはタイミングが合わなかった。
めぐ「これにて銀座線は完乗ってことで。」
なぎ「それはそれはおいしゅうございましたと。」
さく「…考えたら最短ルートだったらダメだった。」

 銀座線から副都心線、半蔵門線へは乗り換え改札を介する形になる。改札機がオレンジ色となっており、他とは区別が付く。そこからはまた、東京の地下鉄らしく長い移動が待ち構える。
もも「例のアレね…。」
さく「こういうときに300mとかあるんだもん…。」


 案内に沿っていると、再開発が進む渋谷の街に出てきてしまった。
もも「…これ本当にあってる?」
めぐ「案内あるし、たぶんあってるはずだけど…。」


 地下に入り、再び改札の中に入る。副都心線は東横線、半蔵門線は田園都市線とそれぞれ相互直通運転している。そのため、渋谷の地下駅は東急が管理している。ここから半蔵門線のホームへは340mほど離れている。
さく「銀座線から渋谷で半蔵門線に乗り換えて大手町の方へ向かう人、マジで0人説。」
もも「それこそさっきの表参道?」

 ホームドアが設けられた副都心線。この時間、急行はほとんど運転していない。同じホームからは、折り返して元町・中華街行きとなる地下鉄7000系も発着。新宿三丁目行きは二度手間なので、乗らないほうがいい。
さく「…不思議じゃない?」
もも「そういえばだけど、さっきも完全に逆方向の出てたよね。」
さく「…ああ、もうちょっとで楽になれるのに。」



4.渋谷22:27発→池袋22:44着 各停/和光市行き 5767
 和光市行きは東急の8両編成。座れないばかりか、この時間でも結構な混雑模様。ドア上の液晶画面式案内は、2面とも4:3の標準画質。荷棚はJR113系や名鉄パノラマカーにあったような金網式。そしてこれまた車内照明はLED。
もも「…そんな座れないぐらいでさ?」
めぐ「…直通はあるんだと思うんだけど。」

 新宿三丁目からはまだ乗ったことがない。ところで副都心線の急行は東横線で特急として運転されるものが多く、それらは10両編成が用いられる。池袋からは有楽町線と平行し、小竹向原で合流。同時に西武有楽町線が分かれ、西武へ直通する急行は快速急行となって飯能まで直通。一方で副都心線と有楽町線は線路を共有して和光市まで続いており、普通となって東武へ直通する。


 副都心線として開通した池袋まで、各駅停車で立ち続けて14分。地下鉄でこれはかなり長い。
さく「…もう、あと1つ?」
もも「…そういえば流れのままここまで来ちゃったけど。」
めぐ「あと1本乗ったら終わるよ。」


 そしてまた改札内部で大移動。副都心線から丸の内線へは200m、有楽町線へは400m近く離れている。
なぎ「本当、方向おかしくなるよな。」
もも「こんなとこでレースとかしないわよね?」
さく「…今、そんな気しない。」


 丸の内線のホームは頭端式。始発駅なので狙って座れる。荻窪行きは発車間際だったので、次に出る隣の中野富士見町行きに乗ることとする。
もも「まーた楽しようとして。」
さく「これでちょっと寝て…。」
なぎ「寝るなよ、あと15分ないからな。」



5.池袋22:55発→御茶ノ水23:06着 中野富士見町行き 02527
 先に発車した02系がリニューアルだったのに対して、こちらは後期車両。ドアの上には16:9のHD画質対応液晶広告画面と、ハーフサイズの案内用液晶画面。後者は名鉄パノラマスーパーのリニューアルで正式に採用された。
もも「あ、そうなの?」
めぐ「まだ乗ったことないから、ネットとかで見ただけだけど。」


 丸の内線は本来、池袋から荻窪までを回り込むように結んでいる路線である。しかし実際は、中野坂上から枝線として方南町へ分岐する支線もある。車両基地のある中野富士見町までは6両編成が入線可能なため、朝と夜にこのような系統が存在するのだ。
なぎ「いきなりまた唐突だな…。」
さく「珍しい行き先ぐらいわかるよ。」

 支線の終着駅となる方南町は、現時点で3両編成しか入線できない。このため支線専用の編成が、折り返しに用いられる。
めぐ「…まあ、全部乗れるのがいつなるかわかんないけど。」
もも「そりゃ…、アンタの資金力次第よ。」

 暗くてわからないものの、時折地上に顔を出す丸の内線。御茶ノ水までの乗車時間は11分と、地下鉄としてはちょうどいいぐらいか。座席も相応にちょうどいいぐらいレベル。
さく「…ちょっと何言ってるかわかんない。」
なぎ「いや、そこでそれ言うな。」


 丸の内線にもホームドアが設けられた。02系のLED行先表示で『中野富士見町』というのは細く強引な感じ。
めぐ「…これ赤と緑で使ってるんだね。」


 その後は当時4度目となった『神田アクアハウス江戸遊』へ向かい、深夜帯の6時間サウナコースを選択。入浴後は休憩室の畳敷きスペースで横になって、朝まで過ごしている。翌日の鉄旅については、またの機会に…。

(熱々野球日和2015 おわり)

 


「当時から巨人戦と阪神戦は内野A指定が4000円、B指定が3200円と割高な設定となっていました。その後は料金や座席設定が異なり、2017年時点では3種類の料金設定が試合ごとに使い分けられます。ということで次回からは時間のほう、2018年に進めましょうか…。」

「ところで約1名ほど本文中に酒癖のよろしくない描写がありましたが、ブログではあくまで演出としています。間違っても主は飲酒してませんよ?ましてや2020年以降は何かと…、失礼しました。」