2015年9月4日(金)推定午後6時30分 東京都新宿区・明治神宮野球場
3回表、1アウト2塁から新井(兄)がレフトへ2ベースを放って1点を返す。その後2アウト1,3塁となって、下水流の打球は二遊間を抜けなかった。その裏は割愛。それにしても、カップホルダーがないのでドリンク類がこぼれやすい。
めぐ「…ここやっぱりダメかも。」
もも「アンタがここ選んだんでしょうに。そこ、手前だって荷物置くとこあるんじゃないの?」」
そろそろ何か食べたくなった4回表、2アウトとなりジョンソンが打席に立つ。
さく「あれ、どっか行くの?」
めぐ「そろそろ食べようかなって。」
もも「そう?だったら私もそうしようかしらね?」
食事となれば、1階へ降りなければならない。モニター画面はいくつかあるものの、食事中は目を離すことになる。
もも「アンタは620円多くあってもケチ路線?」
めぐ「そうじゃないんだけど…。」
先にICカードを用いて、意外とコンビニでもありそうでなかったメロンソーダを購入。見慣れない名鉄のmanacaが珍しがられる。続いてほど近い別の店でカレー牛丼を購入し、立ち食い用のスペースへ。
めぐ「神宮らしいのかそうじゃないのか。」
もも「だからそういうのは…、ね?」
(M)メロンソーダ(明治神宮野球場/欅けやき) 250円
(現)カレー牛丼(明治神宮野球場/欅けやき) 730円
これもありがちな組み合わせ。それでもカレーはあっさり甘口で、オリジナリティがある。貧乏性かつ低予算を意識せず、2つ別々に買って食べてみたかった。
もも「ほら、言わんこっちゃない。」
めぐ「…何だろうね?神宮って学生野球やってるから、そういうのかな?」
2階に売店が全くないのに席へ持ち帰らず、カレー牛丼を1階で食べ終えて席に戻ったのは5回表。幸いにしてこの間何も起こらなかった。
さく「あ~、おかえり~。」
なぎ「まーた飲みやがったって言うか…。」
さく「でも瓶ビールなんか最近ないじゃ~ん?」
もも「瓶ビールねぇ…。」
なお遅くとも2018年以降、神宮球場で瓶ビールは販売されていない。
5回裏、先発の石川に代打が出たのでここまでとなる。2アウト2,3塁となるも畠山はライトフライ。イニング間のイベントとしては、うちわでアピールして高級和牛をもらおうというものぐらい。
なぎ「…あれ?」
めぐ「まだ1日、夜まであるから持ち帰れない。」
なぎ「いや、そうじゃなくって。」
もも「クール宅配とかは?」
めぐ「よくわかんない。」
さく「なんか食べていい~?」
なぎ「ああ、わかった。」
スワローズの2番手はロマン。6回表、先頭のエルドレッドがレフトへ強烈な1発を放って1点差。野手はピクりともしていなかった。
めぐ「…ごめん、ちょっと他ごと考えてた。」
もも「また…、アンタが打ち合い見たいって言っといてそんなんだもの。」
ここから期待させつつも、この回は1発だけで終了。6回の裏は特に何もなかったはず。
もも「あーあ、ホームラン見逃しちゃって。」
なぎ「なんか、食べてたら外が騒がしくて。何かってあのテレビの見たら1点入ってて。」
さく「そりゃ~、もうすっごいの。」
さあ、ラッキーセブン。神宮球場でもそれ行けカープが流れるものの、ジェット風船は禁止されているため恒例の光景はない。1アウトで先発のジョンソンへ代打シアーホルツ。スワローズは3番手として久古をマウンドへ。
さく「…1本見たいんだよねぇ。」
シアーホルツは凡退。丸を四球で出塁させ、スワローズは投手を秋吉へ交代。丸は塁を飛び出してアウトとなった。そして東京音頭が流れ、傘が舞う。
めぐ「…あ。」
さく「どうした~?」
めぐ「気づいちゃった。」
そういえば以前より"ビニール傘のジンクス"なる、旅先で傘を買うと雨が降らないという何かを信じていた。スワローズファンは得点時にも傘で舞うため、必然的に傘を持っていることになる。何も心配はいらなかったのだ。
もも「…別に買うわけじゃないんでしょ?」
めぐ「買うわけじゃないけど。」
カープの2番手はヒース。2アウトとなったところで代打となれば、秋吉は打者0人で交代となる。ということで、スワローズの5番手はオンドルセク。
もも「…あれ、またどこか?」
めぐ「上のほう席空いてるし、もう7回終わったからこれからってのもないんじゃないかなって。」
8回表のカープは1,2塁とチャンスを作る。2アウトとなり、ヒースへ代打松山。ファーストゴロで終わり、追いつけない。カープの3番手は一岡。ここまでスタンド見ると、左右でそれぞれ赤と緑に分かれている。内野2階席は半々か、ややカープファンが多かったぐらいか。
8回裏、1アウト1塁から畠山は内野ゴロ。これをエラーし、1塁ランナーを一気に返して4点目。これで決まってしまったか?いや、もっと見たい。今更荒れ模様にはできないだろうけど、まだ延長戦もサヨナラも見たことがない。何せ、ここは大都会東京。夜11時半までなら大丈夫だ…、と思う。
ただ、スワローズの抑えとなるバーネットはここまで負けがない。2アウトからシアーホルツが出塁するも、丸は三振に終わってゲームセット。試合時間は3時間11分。4対2という、得点数だけをすべてと考えるなら物足りないものであった。
さく「おかえり~。」
もも「あのね…。さっきのアナウンスだけど、自分の席でっての絶対アンタに言ってんのよ。」
めぐ「ごめんごめん、空いてたし。」
後日NPBで試合結果を参照したところ、観衆が25884人と表記された。神宮球場は当時最高で34572人とあり、現在はさらに減少している。
(つづく)