2015年8月9日(日)午前11時11分 新潟県南魚沼郡湯沢町・越後湯沢駅

 駅で工事をしていたためか、在来線の改札口が狭くなっている。
めぐ「…あれ?」
なぎ「どうした?」
めぐ「いや…、カメラ合ってたのかなって。」


 電池残量少ないデジカメから、残量十分な携帯端末に持ち替えよう。さて今日は8月9日、夏休み最中の日曜とあって人が多い。越後湯沢の改札外は土産物売り場などが広くとられている。
さく「とりあえず何あるか見てさ。」
もも「見たら風呂でいいのよね?」


(現)酒風呂湯の沢(ぽんしゅ館) 700円※クーポン利用100円引き
 以前にも利用した、越後湯沢の温泉に日本酒を混ぜた風呂。料金こそ少々お高めな感はするものの、タオルやシャンプー類は全て備えついている。ロッカーのサイズも大きい。
めぐ「これはわかってた。」
もも「そういうとこはしっかりしてるんだもの。印刷までしちゃって…。」

 浴槽は1つだけで、窓もないため閉鎖的。登山を終えたであろう客が多いようだ。ところで、今回は(今回も?)ここまで結構歩くことが多いような…。
めぐ「…突起の1つ1つが、なんか足裏マッサージみたいな?」
さく「そう?」
めぐ「ちょっと痛いでしょ。」
さく「…痛いかも。」

 酒風呂とあってアルコールが含まれており、保温効果が高くなっている。
もも「…それで、効能ってか。そういうのは特に?」
めぐ「…あんまりよくわかんない。」


 風呂から上がると、ちょうど昼食の時間。初日は加古川名物の『かつめし』。2日目は昼食に金沢カレー、夕食が『富山ブラック』というラーメン。さあ、今日は何にしようか。
さく「利き酒は?」
なぎ「わかったから。」
めぐ「じゃあ…、私選ぶけど。」
さく「そうしようかな~?」


 気づけば結構時間を使ってしまっている。昼食はじっくり味わうより、手早く済ませるものとなりそう。ただ、せっかくなのでおいしい米を入れたい。そのように考えた結果、つなんポークを使った『縄文焼き』に決定。時間の都合上、テイクアウトで注文した。
さく「すごいおいしそうじゃ~ん。」
めぐ「なんとなく気になっちゃって。」
もも「アンタもお酒飲めてたらよかったのに。」
なぎ「そうじゃないだろ。だったら誰が選んだんだ?」


 ここから高崎までは(オール2階建て)新幹線に乗るため、青春18きっぷを用いられない。そのため、別に運賃1660円と自由席特急券1840円を用意。このタイミングで駅の外に出てみる。
もも「そうそう、忘れずに。」
めぐ「…まあそうだけど。」
なぎ「…忘れたんだな?」


 新幹線ホームは通過線に停車線、そして待避線の合計6線。豪雪地なので大屋根がかかっていることもあり、規模の大きさが際立っている。MAXとき322号はすでに指定席が満席とあるので、自由席にも乗り込む客が多いようだ。
めぐ「せっかくならあの3列3列乗りたいじゃん?」
もも「まあ、…そうね。」
めぐ「いつまで乗れるかわかんないし。」
さく「そうそう。」
もも「そうなの?」
なぎ「なんか…、使いにくいんだっけな?」


 待避線から回送列車が発車し、窓越しに越後湯沢の景色を眺められる。これから乗るMAXとき322号は1号車から4号車が自由席となっており、4号車を除いて2階の座席は3列3列。景色とグレードを両立させたいという人であれば、間違いなく4号車の列に並ぶであろう。
なぎ「…そういえば昔、200系で275出してたとかってのは?」
さく「全部じゃなかったけどあったよ。E2なら出せるけど出さなくていいっぽい。」
もも「ってか、アンタら何言ってんの?」


 そしてオール2階建て新幹線車両、E4が8両で入ってきた。軒並み満席とあった午後の東京行き北陸新幹線と同じく、上越新幹線の自由席に新潟から乗っている客も結構多いだろう…。
さく「適当でいいよね?」


28.越後湯沢12:56発→高崎13:25着 新幹線MAXとき322号/東京行き E456-107
 もちろん2階の3列3列(3号車)へ。座席が狭い反面、数が多いため座れないということはなさそうだ。座席はリクライニング機能がなく、中央部分には肘掛がない。背面テーブルは1席ずつあるので、昼食には困らないだろう。


(現)縄文丼(つなんポーク) 900円
(現)フロムアクア(JR東日本ウォータービジネス) 108円
 せっかくなのでと、新潟中越地方のおいしい米を使ったのものをと選んだのがこれ。ご飯にはタレがかかっており、その上にキャベツ。そして豚肉の縄文焼きを乗せた丼だ。そしてお待たせ、JR東日本ご自慢の天然水と落ちないキャップ。

 縄文焼きとは豚肉を店で甘辛ダレをつけながら、8時間回し焼きしたものだという。購入後少し時間がたったため、肉は少々硬くなっていたのかもしれない。味はかなり好き。旅行後に縄文焼きの店が閉業したため、今や食べられないのが残念だ。


 食べている間に国境の長いトンネルを抜けていたようだ。2階からはすばらしい景色が眺められるのだが、窓側を確保できなかったために写真には収められない。そんな景色はというと、基本は山々と畑。

 MAXとき322号は停車駅が多いタイプらしく、上毛高原に停車。車内は相変わらずの混みようながら、3列3列の2階自由席は2人ずつ座っているところが多い。オール2階建て新幹線、E4の最高速度は240km/h。新幹線慣れしていない旅行班にとって、それはやはり速く感じられたもの。

(つづく)