2013年1月7日(月)午後6時42分 石川県金沢市・金沢駅を出発
24.金沢18:42発→加賀温泉19:08着 特急サンダーバード42号/大阪行き モハ683-5407
9両固定編成の683系4000番台。その自由席は割と空いている。
さくら「そんな息巻かなくたってよかったじゃん。」
センターアームレストのついているフリーストップ式リクライニング座席で、座面はあまり沈み込まない。暖房装置で足元が埋まることはなく、開いていれば足を延ばせるもの。棚の読書灯、背面テーブルの大きいブルーグレー系の座席を持つ車内。暖色系の間接照明はかなり好みである。
最高時速130kmで振り子装置はない。2000年代以降の特急車両とあって"変なもの"もなく非常に快適だ。
さくら「…寝るとか寝ないとかないんだ。」
ももか「…じゃあ聞くけどどうなの?」
なぎさ「30分ぐらい別に寝なくたって…、寝過ごしてもアレだし。」
小松で、乗る予定の普通を抜かす特急。普通は521系の4両で結構乗っている様子。
ももか「本当、これでよかったんじゃない?」
照明が程よく眠気を誘うも惑わされず、無事に到着した旅行班。36分という中途半端な乗車時間ながらも、加賀温泉まで特急らしさを少しは味わえたところか。
めぐみ「…まあ私は青っぽい席のほうがいいけどね。」
ももか「何を今さらまた…。」
特急停車駅にしてやはり自動改札はなく、駅員が立つ昔ながらの方式。改札を出る際に乗車券のみならず、特急券も回収された。
さくら「…欲しかったの?」
めぐみ「できれば…。」
なぎさ「最後の最後で締まりない…。」
すっかり夜だが証拠として収めよう。一応言っておくと『加賀温泉』という温泉はない。駅一帯が『加賀温泉郷』という意味であり、温泉地へはそれぞれバスで向かうこととなる。今日は中途半端な時間しかなく、買い物すらままならなかった。
ももか「…終わり?」
めぐみ「…終わり。」
どうやら乗る列車が着いたようで、降りる客が多い様子。この明かりも暖色系で、形も凝ったもの。色合いをうまく表せないのが残念で仕方ない。
25.加賀温泉19:22発→敦賀21:01着 普通364M/敦賀行き クモハ521-32
521系の4両にはさほど乗っていない。乗るのは後期型の"敦賀M編成"だ。
ももか「どうしてわかるの?また調べた?」
めぐみ「…そうだけど。」
参考までに前期型5本が"敦賀E編成"、中期型10本が"金沢G編成"である。後期型は16から20までが"金沢G編成"、21から35が"敦賀M編成"と分かれている。この体制が2014年2月末まで続いた後、中期以降の30本が"金沢G編成"として集約されている。
これで今回の旅、目的はすべて果たしたのであとは帰るだけ…。
さくら「そういえば耳は…?」
めぐみ「あ…、悪くない…。」
出発前に患った耳の不調は、左右は違うが実は昨年の東北旅行も同じであった。そして今回と同じく旅行中になぜか直っていた。
めぐみ「…なんでだっけ?」
ももか「アンタの自業自得じゃないのよ。」
まあそれはいい。そこから福井まではすることもないので寝つつ起きつつ、着くのを待つだけ。福井では15分停車するので、"晩餐会"の準備をしておこう…。
さくら「適当でいいよね…?」
ももか「あんま変なの選ばないでよ?」
結局駅のコンビニで特に工夫することなく購入。変わったことのない弁当での"晩餐会"となった。
ももか「…ま、次あったら誰が出してもいいからいいもの食べさせてよね。」
さくら「じゃあ、ソースカツ丼がいいな。」
ディナーの後は寝るだけ…?
ももか「おやすみ、着いたら起こして。」
南今庄からは北陸トンネルに入る。トンネルを抜けると本日4度目の交直切り替えだが、近年登場の車両は消灯することなく進む。
なぎさ「…おい。」
ももか「…もう着いたの?」
程なく敦賀に到着。加賀温泉からは福井での停車時間を含め99分かかっており、過去に乗車した国鉄急行型電車とは異なる乗り心地を堪能した旅行班。
橋上駅らしい跨線橋は完成していた。今までの古典的な敦賀駅からは想像できない、真新しい通路を通って乗り換えよう。以後の計画は万全だが、車中で寝過ごすと即刻アウトな"状態"は続く。
26.敦賀21:10発→長浜21:51着 普通146M/長浜行き クモハ521-1
これまでは223系で米原まで行けた普通。いつしか長浜までしか行かなくなり、車両も521系"敦賀E編成"になっていた。距離も短いので、眠くても眠られない。外はというと、雪はあるようだ。
41分乗って長浜に着く。米原までの電車がないわけではなく、7分の乗り換え時間で新快速に乗ることとなっているだけ。
めぐみ「…あれ?」
なぎさ「どうした、また何か?」
27.長浜21:58発→米原22:12着 新快速3543M/姫路行き クモハ223-2058
軽く勘違いしており、平日は大阪行きではない。もちろん米原の段階で乗り過ごせば、その段階で帰れなくなることに違いはない。実はここから旅行中、最後のネックが生じていた。
2010年3月時点では米原22:28発に乗り継げば、大垣23:02発の快速に乗ることができたもの。ところが乗り継ぎ対象の列車が米原22:43発となったため、米原での待ち時間が増えるばかりか大垣の発車が繰り下がることとなったのだ。実のところ"2009年元日"に戻ったのである。
米原に、金沢から3時間半ちょうどの到着となった。もちろん乗り過ごすことなく、乗り換えのためホームへ降り立っている。
ももか「…で、どうすんのよ?」
さくら「…待つしかないんじゃない?」
意外なのはこの時間でも金沢行きの特急があり、実際に利用客もいることだろうか。まあ新幹線からの乗り換え客が想像できるのは当然か…。
28.米原22:43発→大垣23:14着 普通252F/大垣行き モハ313-4
久々のJR東海で乗るのは、313系0番台を含む6両の普通。座ったところで寝る体制も、終着となる大垣もまだゴールにあらず。
ももか「…寝ていいよね?」
なぎさ「いいけど寝過ごすなよ。」
313系は"ホームの安心感"だけでなく、暖房もなぜかよくきいており揺れも強い。何せこの区間、関ケ原の"難所"で線形がそこまでよろしくない。
寝ることはあっても寝過ごさず、岐阜県は大垣まで来ることができた。さあゴールまで、あと1本…。
29.大垣23:18発→名古屋23:52着 区間快速2702F/豊橋行き モハ313-1104
アンカーは同じ313系でも、2010年以降に投入された1100番台。こちらが4両だったりするので、逆転するにも甚だしい。
なぎさ「…寝るな。」
さくら「はいはい…。」
ももか「…寝たいんでしょ?」
めぐみ「寝たくないけど…、眠いし。」
寝ないようにしつつも軽く寝てしまう。それでも寝過ごすことなく、和倉温泉から6時間58分で名古屋に帰ってきた旅行班。
なぎさ「お疲れ様でした…。」
ももか「こちらこそ…。で…、次どうなの?」
めぐみ「次いつかわかんないけど、私の"いつもの"はあるよ。」
ももか「…アンタ本当、懲りてないわね。」
さくら「…もう帰り時間ないんじゃない?」
最後はもちろん姫様の挨拶で締めくくろう。
ももか「では次回、…奈良でお会いしましょう。」
なぎさ「…言ってんじゃねえか。」
こうして『2013年迎春スペシャル』は幕を下ろした。次は暖かく…、いや暑くなってから"炎の戦い"が待ち受ける!?
(2015年日本海・金沢特大回り紀行 近日スタート!)
そう、結名さん。和倉を制するべく、のと鉄道へ軽く触れただけでは終わらないのだ。そうはいっても、これまでは雪景色目当てに冬の北陸。核心に触れるのは、一転して夏休みの話である。
…それと、再放送の録画ばかり積み上げて申し訳ない。