2013年1月6日(日)午後4時35分 新潟県長岡市・長岡駅
1月のこの時間は日没が早く、特にすることもないので列車に乗りこんでおこう。
9.長岡17:01発→新潟18:17着 普通449M/新潟行き モハ114-1035
新潟行きは7両の115系。前3両は長野と同じような座席となったリニューアル車両。後ろに連結されているのは4両編成。新潟の4両編成は無条件でリニューアルがないため、当然前3両を選ぶ。
なぎさ「…どうした?」
めぐみ「いや…、まだ乗れるのかなって…。」
新潟でも1時間半あるので、時刻表で調べてみる…。
さくら「キハE120?」
めぐみ「そうね…、どうせちょっとでいいならE127もありかなって…。」
要するに、"新津からバラエティー性を重んじるように回れるか?"ということ。
めぐみ「…あ、でもあんまよくないかも。」
ももか「だったら余計なことしなくていいの。」
新潟での行動を考えると、"回らないほうがいい"という結論に至る。乗りたいものに乗れず、満足できずに終わっても仕方がない。
なぎさ「寝とくか?」
ももか「…寝りゃいいって前々から言ってるじゃないのよ。」
しかし外では何やらバチっとして、落ち着かない。
ももか「何、今の…!?」
さくら「電線のアレじゃない?」
午後5時10分にして、外はこの暗さ。
ももか「眠いんならさ…」
なぎさ「もういいだろ、そのうちわかるさ…。」
めぐみ「…寝ようかな?」
さくら「あ…、いいんだ。」
それほど乗客もいないので、存分にくつろがせていただこう。頭も座面に置いて…。
さくら「だから、窓開けたら寒いって…。」
新津の前に古津もあった。乗ってから56分で新津に着く。
めぐみ「…あんまりない。」
E127やキハE120など、特に変わったのはなさそうなので新潟直行。程なく見えるは、キハ30系列。後にいすみ鉄道へ"移籍"も、2015年以降現況はどうだったか。
さくら「こんなところに置かれて…。」
長岡から76分で新潟に着き、新しい8・9番ホームに降り立つ旅行班。
さくら「…前ここあったっけ?」
なぎさ「ないだろ…?」
そこから改札まではまっすぐながらも、そこそこの距離を歩くことになる。やはり使われ始まったばかりであり、一部のホームが閉鎖された様子。
新潟駅で"メインとなるほう"は万代口で、中心市街地に面して古めかしくも立派な駅舎を構えている。こちらは1958年に完成した"民衆駅"だ。駅前に出て写真を収めると、外は雪模様。
ももか「…本当、回らなくてよかったの?」
めぐみ「だって…、ここからまたちょっと歩いて向かうからそれもあって…。」
さくら「そうっちゃそうだよね、あんまり余裕ないんじゃそれもダメだろうし。」
まあさすがにここまで来て、時間も99分あるのに手抜きはもう許されない。寒い雪の中、万代シテイバスセンターまで歩こうか…。
ももか「2杯目待ってるんでしょ?」
バスセンターまでは結構距離があったもの。地図を確認することもなく、とりあえず"勘"を頼りに進んでいく。
めぐみ「…こっちで合ってるかな?」
ももか「またまた…。」
実は遠回りであることに気付かぬまま、大きな国道7号を歩いていた。そして萬代橋の…、これはモニュメントだったり。
めぐみ「もう近いはずなんだけど…。」
さくら「…これ、またやっちゃったパターン?」
10分以上歩いて、ようやく見えてきたのが『万代シテイ』である。どうも新潟交通が開発を手掛けた商業地といい、新潟交通の本社も施設内に構えているそうな。
なぎさ「やっとか…。」
ももか「本当、アンタらのそういう?調べないとこ嫌い。」
そして1階を大きく使って設けられているのが『万代シテイバスセンター』で、市内はもとより全国各地からバスが発着する一大ターミナルだ。今後利用するかもしれないので見ておこう。
と、見つけたのは『白豚』万代シテイバスセンター店。
めぐみ「…いい?」
ももか「…大丈夫なの?」
さくら「まあお金は思ったより余裕あるからいいけど。」
これも気になっていた"タレカツ丼"。『白豚』は19時で閉店となる。一方本来お目当てであるべき、2階の『みかづき』は20時まで開いている。
なぎさ「じゃあ、…せっかくだし。」
ももか「そういって決めてたくせに。」
めぐみ「そんな、調べてないよ。」
(現)タレとりカツ丼(白豚) 390円
タレは割とあっさりした味。揚げたてのカツに合っていて、好きになれそうなものである。
ももか「…ってかドストライクでしょ?」
なぎさ「よくわかったな。」
ももか「そりゃね…、どれだけこんな感じでやってきたと思ってんの?」
時間ギリギリながらも、名物料理をいただけてありがたき限り。
さくら「…どう?」
めぐみ「まだイケるけど。」
なぎさ「私ももうちょっとな…。」
ということで、お次は2階の『みかづき』万代店。こちらは新潟市を中心に展開している。中3時間の『イタリアン』にして、中10分の食事。…わけがわからないよ。
ももか「アンタらこそ変に攻めて大丈夫なの…?」
(現)イタリアン(みかづき) 320円
長岡の『フレンド』と異なり、生姜が添えられている。『フレンド』ではトッピングが選べたのに対し、『みかづき』では上にかけるソースを選ぶことができた。同じく、美味しくいただいたため目的達成。せっかくの食べ比べも違いはよくわからず…。
めぐみ「…どっちでもいいかも。」
ももか「新潟までわざわざ来といて結局そうなるわけ?」
なぎさ「細かいところで違うはずなんだけどな…。」
めぐみ「あ…、違いあった。」
まあ『イタリアン』自体『瀬戸焼きそば』や『横手焼きそば』といった"焼きそばの一種"に過ぎない。もちろんこの中に正確な細かい違いはあるのだろうが、どうもそこまで考えるのは得意ではないのだろう。
万代シテイにはもう1つ名物があったようで、立ち食いそば店のカレーが"バスセンターのカレー"として有名だったり。当日存在を知っていたとしても、主食系2連発に続く余裕はなかっただろう。ともあれ、帰りを考えるとちょうどいい時間になった。
さくら「本当、回らなくてよかったかも。」
ももか「そうそう、余計なことしてさ。時間だけ削って、何もないよりよっぽどよかったじゃない。」
『レインボータワー』は営業していないせいかライトアップもしておらず、ただシンボルのように立っているだけ。実際には2011年3月の震災を理由として事実上休業、2012年2月で正式に閉鎖されたと…。最終的には万代シテイの改修工事を契機として、2018年末までに解体された。
事前に目を通しておいたルートで駅まで戻ろう。狭いので足元に不安があると思いきや必ずしもそういうわけでもなく、こちらのほうが近かったり。
ももか「印刷すればいいのに…、遅いけど。」
さて新潟駅も新潟駅で高架工事が進められ、万代口の駅舎も2020年9月以降に解体されている。2013年頭時点で工事は進められており、駅地下のエスカレーターがなぜか止まっていたのも…?
(つづく)