鉄旅リターンズプラスの鉄旅、いよいよ再開!

めぐ「今回見ていただくのは2013年冬の旅。冬といえばやっぱり雪が見たいんです。雪が多いところと言えば…、新潟でしょうか。そう、そこへは2010年に行っているのです。しかしその時何もしていません。名物を味わって食べていません。そこで18きっぷを使うからには是非、"リベンジ"を果たしたかったのです。」

2013年1月6日(日)午前5時30分 愛知県あま市・木田駅(名鉄)

1.木田5:33発→名鉄名古屋5:53着 普通560/伊奈行き 6566
 朝4時半に余裕を持って起きたつもりが、準備に時間を食って結局時間ギリギリ。日曜日の朝1番に4両で、車内はガラ空き。20分乗ったら…。


 いつものように、名古屋駅広小路口からスタート。
ももか「遅れず来れてよかったですこと…。」
めぐみ「…遅れてほしかったの?」
ももか「何を言うのよ。せっかくプランニングしてたんだもの、アンタが自分で壊しちゃどうしようもないじゃない。」
さくら「それはいいとして…」
ももか「木曽福島よね?臨時とかで…、前乗ったアレ?」
なぎさ「乗ったから選んだんじゃないのか?」
めぐみ「…まあ乗ったけど。」

 これから乗車する臨時列車には過去に2度乗車している。いずれも年始企画で、車両は313系1100番台であった。
ももか「…まあいいんだけどさ、冬になると雪見たいって中央線?」
めぐみ「雪見たくならない?」
ももか「アンタそれ言っちゃう?」

 

 やはり雪の少ない太平洋側の人間にとって、見慣れない雪景色は魅力的に感じられるもの。始まりは2005年1月2日、中央本線で雪を見たのが始まりであった。そして雪が多いのは日本海側だと改めて気づいた、2006年1月4日。それからおなじみのネタとなった、冬の中央線と北陸。3年ぶりの恒例行事が始まる…。
ももか「では2013年2発目…。冬の信越に向けて今から行ってきます!」

 そして…、問題児はいきなりあらわれた。



2.名古屋6:09発→木曽福島8:03着 快速きそスキーチャオ9821M/藪原行き クハ312-407
 3両のB151編成。3両では10分の1という確率の、1700番台"3本の中の1本"。
めぐみ「何もここで来なくてもいいのに…。」
ももか「またモハとかじゃないってことよね?」
めぐみ「…それもだけど。」
なぎさ「何もその中でもこれじゃなくたっていいだろ、…ってことか?」
ももか「…別に私みたいな素人にはこれじゃなきゃヤダってのはないから、勝手にしてちょうだい。」

 

 臨時列車は1号車と2号車が指定席となっており、自由席は最後尾の3号車となる。1600番台にはドアボタンがないのですぐにわかるが、"クハ"は共通の400番台を名乗っている。
めぐみ「本当…、なんで今日に限ってこれ…?」
さくら「…怒ってる?」

 自由席にあまり乗客が乗らないまま出発。
さくら「…寝とく?」
ももか「アンタたちもでしょ?朝までそんなに寝てないってなら…。」
さくら「わかってるって。」

 金山から、ある程度の客が乗ってきた。
ももか「寝てりゃいいのに…。」
なぎさ「お前寝るだろ。」
ももか「寝るけど…。」

 ここから千種、大曽根と停車していく。乗るならともかく、短距離で降りる乗客がいる。臨時列車としてはどうなのだろうか…?
ももか「…何にも考えずに来たやつ乗っただけじゃないの?」

 大曽根からは高蔵寺まで飛ば…。
めぐみ「…あれ?」

 停車駅は少ないながらも、速度が上がらない臨時列車。やがて春日井に差し掛かるころ、夜が明ける。
さくら「寒い朝を…。」
なぎさ「寒いなんて言うなよ。」
ももか「まあ遅れてこなかっただけいいわよ。」
めぐみ「そりゃ朝1番の次が20分30分あとだし…。」

 夜明けの美しさの中、高蔵寺を出ると次は多治見。平野部はここまで。
なぎさ「…いいの見れたし、寝るか?」
ももか「アンタ寝なさいよ。お目当てなんでしょ?」
なぎさ「ま…、まだだけどな。」
めぐみ「私いつものあるから…。」

 もちろん長距離ネタには必須であろう、第2世代iPodシャッフルも持ってきている。
ももか「まだそれ使ってたの?」
めぐみ「だってまだ使えるし。」
さくら「それも携帯と同じときだっけ?」
めぐみ「5年前のだけど。…あと、携帯もちょっと後ろの電池カバー外れやすくなってきてる。」

 多治見から中津川までノンストップ。朝の東濃地区を疾走…?
さくら「そういえばセントラルライナー廃止だそうで。」
ももか「ああ、そうなの?」
さくら「ホームライナーは残るけどどうなんだろうね?」
ももか「…そんなこと私に聞かれても。」
なぎさ「アレか?215みたいに…」
ももか「ああ、あのオール2階建ての?」
なぎさ「前に平日は『快速アクティー』で使ってたって…。」


 東海道線の快速専用として好評だったようだが10両編成のみでドアの数も少なく混雑を招いたため、一般快速から撤退したとのこと。ライナーのない休日には215系が臨時列車に使われており、昨年実際に新宿から韮崎まで乗っている。
めぐみ「それでセントラルライナーのは3つドアなのよ。」
さくら「これとだいたい一緒のだし、…乗ったじゃん。」
ももか「…まあ乗ったけど。それで?アレが215みたくなるんじゃないかって期待してんでしょ?」
なぎさ「見た目変えちゃダメだろ。」
ももか「見た目じゃなくて使い方。」

 中津川で降りる客がいるが…。
なぎさ「せっかくこれ木曽福島行くのに…。」
さくら「木曽福島行かないんじゃない?」
なぎさ「そうか?降りても特にない…?」
さくら「まあ何もないことはないかもしれないよ。」


 その後は313系8000番台も、快速『きそスキーチャオ』に使用されたという。その後は愛知デスティネーションキャンペーンの関連が優先されたこともあり、いつしか臨時の姿が時刻表から消えてしまった。

(つづく)