JR各社では従来の液体式気動車を代替すべく、新駆動方式の気動車。および架線レス電車の開発、投入に着手している昨今。その形式がバラバラな件は見過ごせない。そこで勝手ながら、統一させてみたい。

 なおJR四国は通常の電車や気動車の段階で、以下5社と異なる形式法則を採用したこと。今後新駆動方式が登場しても、同様に数字4桁の形式を採用すると思われるため割愛する。(新車での番号は1701~を想定する。)

 また試験専用車たるキヤE991→クモヤE995も現存しないため割愛。燃料電池駆動のFV-E991系も、現車が登場していないため記載しない。パラレル式ハイブリッドで登場する予定だったキハ285系900番台は、そのまま気動車として扱った。


(1)電車について
EV-E301系→E301系
EV-E801系→E801系
BEC819系→819系
 蓄電池式電車は基本的に電車として扱われており、国鉄方式を継承させていいだろう。国鉄の301系と重複したことを気にするならば、1000番台を付けるのも手か。"BEC"はなくてもいいかもしれない。

 


E001→E655系増備車
 現時点で唯一電気・ディーゼル両用となっているが、とある文献によればベースとなったのはE655系電車。よってこの『TRAIN SUITE 四季島』も増備編成として扱いたい。1000番台としたが、700番台でいいかも。


(2)電気式駆動について、JR東海方式を採用する場合
HC85系→クモロ85,モハ84,クモハ85
 JR東海もシリーズ式ハイブリッドを採用し、JRの新形式気動車ながら2桁形式(キハ85)を採用しまさかの"電車"扱い。本稿ではこれを基準にしよう。

H100→クモハ55
 JR北海道は電気式気動車の導入を選択、単行運用を前提にした。キハ54はステンレス車体であり、電気式へ改造する際はクモハ54になる。

キハE200→クモハE20
 世界初の営業用シリーズ式ハイブリッド。シリーズ式ハイブリッドに当てはめている。

HB-E210系→クモハE25
 仙石東北ライン向けのシリーズ式ハイブリッドは2両1編成で組む。JR東日本ならばクモハE24も採用するだろうし、JR東海方式を厳格に採用するならばクモハE25に100番台等と分けて連結させる。…なんだこれ。

HB-E300系→クモハE58,モハE59等
 JR東日本が採用した、リゾート列車向けシリーズ式ハイブリッド車両。広義の特急用といっても過言ではなさそうだが、実質は急行用レベル。そのため急行用を念頭に記載しておく。グリーン車扱いの車両を登場させるならば、そのまま"ロ"を採用すればいい。

GV-E400系→クモハE40,クモハE41,クモハE42
 JR東日本では営業用気動車の"400系台"を電気式気動車に割り当てており、それを基準にすれば"40系台"となるだろうか。

GV-E197系→クモヤE99,サヤE98
 JR東日本は事業用の電気式気動車を投入すると発表。そのまま従来投入されていた事業用車両と、続くようになりそう。

87系→クモイテ87,サイネ86,モシ86,モラ86
 ツアー専用『TWILIGHT EXPRESS 瑞風』として、JR西日本はシリーズ式ハイブリッドを採用。こちらは旧来の気動車から続くように形式が用いられており、JR東海方式を採用する場合はそのまま"電車"となる。

DEC700→クモハ40
 シリーズ式ハイブリッドから蓄電池を省略し、エンジンで常時発電させれば電気式気動車。JR東日本とは外見上の共通点が見られつつも、異なるタイプだとされることから分けておく。

YC1→クモハ200
 JR九州もシリーズ式ハイブリッドを採用。形式にはやさしくて力持ち(Yasashikute Chikaramochi)の頭文字から"YC"を採用も、日本語のコンセプトをそのまま流用というのはどうかと思う。よってとりあえず従来のキハ200を基準にしてみた。


(3)電気式駆動について、キハ200を基準とした場合
キハE200→キハE200
 世界初の営業用シリーズ式ハイブリッド。以降JR東日本では営業用気動車の"200・300系台"を、シリーズ式ハイブリッドに当てはめている。ここからはこれを基準に記載。

HB-E210系→キハE211,キハE212
 仙石東北ライン向けのシリーズ式ハイブリッドは2両1編成で組む。形式末尾が"0"にはならないのはそのままだ。

HB-E300系→キハE301,キハE302,キハE300
 JR東日本が採用した、リゾート列車向けシリーズ式ハイブリッド車両。広義の特急用といっても過言ではなさそうだが、実質は急行用レベル。そのため急行用を念頭に記載しておく。グリーン車扱いの車両を登場させるならば、そのまま"ロ"を採用すればいい。

GV-E400系→キハE400,キハE401,キハE402
 電気式気動車。JR東日本では営業用気動車の"400系台"を、電気式気動車に割り当てた。

H100→キハH400(200番台)
 JR北海道は電気式気動車の導入を選択。JR東日本では営業用気動車の"400系台"を電気式気動車に割り当てたため、OEMであるこの車両も同様となった。ただ過去存在した従来型気動車と重複するため、使用しなかった番台区分を割り当て。キハ54を改造する場合は番号を変更すればいい。

GV-E197系→キヤE197,キサヤE196
 JR東日本は事業用の電気式気動車を投入すると発表。そのまま従来投入されていた事業用車両と、続くようになりそう。

HC85系→キハ285系0番台
 JR東海もシリーズ式ハイブリッドを採用。気動車のまま扱うならば、キハ285系という形式が使用できる。このために所有主(鉄道総研などへ譲渡)はともかく、JR北海道はキハ285系の籍を抹消すべきでなかったかと。もっとも方式が異なるため、関係ないかもしれないが…。

87系→キイテ87,キサイネ86,キシ86,キラ86
 ツアー専用『TWILIGHT EXPRESS 瑞風』として、JR西日本はシリーズ式ハイブリッドを採用。こちらは旧来の気動車から続くように形式が用いられており、そのまま継続する。

DEC700→キハ500
 シリーズ式ハイブリッドから蓄電池を省略し、エンジンで常時発電させれば電気式気動車。JR東日本とは外見上の共通点が見られつつも、異なるタイプだとされることから分けておく。

YC1→キハ300
 JR九州もシリーズ式ハイブリッドを採用。形式にはやさしくて力持ち(Yasashikute Chikaramochi)の頭文字から"YC"を採用も、日本語のコンセプトをそのまま流用というのはどうかと思う。よってとりあえず"300系台"を割り当ててみた。


 …結局飽きるいつもの悪いパターンに終わった。
(おわり)