2015年8月15日(土)午後7時54分 愛知県あま市・七宝鷹居グラウンド

 最後の1本がまだ残っていた。というわけで、『あまつり』の会場となる七宝焼きアートヴィレッジへ向かおう。
めぐ「よかったよかった。」
なぎ「…アイツ絶対文句言うな。」


7.七宝鷹居グラウンド20:00発→七宝産業会館着 あまつり無料バス/七宝産業会館行き 名鉄バス1623
 往復バスは名鉄バスが運行し、『貸切』として扱われる。車両はごく一般的な車両。他の客はというと、発車間際に親子4人が乗車してきた程度。
あい「…もう大丈夫。」
さく「中涼しいから、乗ってればいいんだもん。当たり前だよ。」

 ルートとしては、交差点を左折して県道68号方向へ進む。県道68号に入り、川を渡ると七宝病院の分岐にあたる交差点となる。大坪行きは左折して津島行きは直進、このバスは右折する。
めぐ「この辺とか、いつも通る道だもん。」
なぎ「…それならもういいんだな?」

 県道79号まで進んだ後は右折し、七宝産業会館の前まで進むというもの。いつも通り慣れた道を、いつもは通らないバスの中から見るという新鮮さ。
めぐ「…なんだろうね?」

 あま市役所本庁舎からのバスと共に、七宝産業会館に到着。七宝鷹居グラウンドへ帰る場合、会場となる七宝焼きアートヴィレッジの前から乗ることになる。
あい「人いっぱい…。」
めぐ「もうここなんかそのまま家帰るほうが近いもん。」


 この『あまつり』は七宝焼きアートヴィレッジの芝生広場を会場とし、ステージイベントがメイン。そんな祭りも終盤戦。ステージ上は歌って踊れる現役モデルダンスユニット『NAGOYA COLOR』、と…。
もも「まーたアンタは勝手なことばっかりして。」
めぐ「あ…、いたの?」
もも「いたとかじゃなくって、私いないからってさ?」


 あま市のマスコット『あまえん坊』もいる。手持ちのカメラで撮影の際、メイクアップ機能を使用しなかった。そのため、ぶれてしまう。
さく「…とりあえず、うながっぱ師匠がいませんでしたと。」
めぐ「会えてたらよかったんだけど。」


 夜8時半。ステージの反対側では、太鼓と手筒花火の競演が始まる。
さく「あんまり遅くなってもいけないし。」
なぎ「まあ…、そうだよな。」
めぐ「見れただけでもう十分。」


 メイクアップ機能を入れ直してもう1枚。軽く見たところで失礼させていただこう。
ひな「私、甚目寺です。」
さく「じゃあ、ひなちゃんと一緒で。」
なぎ「私はさっきのグラウンドのとこだな。」
めぐ「ごめん、安松に自転車置いたままなのよ。」
あい「……?」


 裏側からもう1枚。バスは本庁舎と七宝庁舎、鷹居グラウンドと甚目寺庁舎の4か所を発着する。実は自転車を安松に置いたままにしてあるため、ほど近い七宝庁舎へ向かわなくてはならない。ルートによって県道79号の進行方向が異なるため、アートヴィレッジと産業会館前で乗り降りを互い違いにしているようだ。
さく「ではこれで。」
ひな「本当、今日はありがとうございました。」
めぐ「いえいえ、わざわざお呼びだてして…。」


 ではこれにて解散。七宝庁舎と甚目寺庁舎は、帰りのバスが産業会館から発車する。前面のLEDはやはり『貸切』と表記される。


8.七宝産業会館20:55発→七宝庁舎着 あまつり無料バス/七宝庁舎行き 名鉄バス1622
 ラストも同じタイプ。終了を待たずして帰ることとしたためか、乗客の数もさほど多くない。ルートとしては県道79号から県道139号へ入り、旧県道68号の区間は一般路線と同様に通るというもの。
もも「さーて…。アンタが何したかは知らないけど、絶対何かやらかしたに決まってる。」
めぐ「一応、あんまり怒られなかった。」
もも「…そう言ってるけど他に何か変なことした?」
あい「変なって言うよりは…、昔来たとか言って住宅街の観察とか。あとは多治見で焼きそばと…。」
めぐ「そうそう、多治見のみそ焼きそば。」
あい「アウトレットは10分で回って温泉入って…。」
もも「アンタね…。」

 七宝庁舎に到着。バスは無人状態となり、『貸切』と表記されたまま会場の前まで回送していく。安松の自転車置き場まではもう少し歩かなくてはならない。


 位置としては大坪、津島行き乗り場が名古屋行き乗り場より七宝庁舎寄りにある。結果として最後は岩塚ルートの路線バスと鷹居グラウンド発の無料バスに乗らず、自転車で会場に向かうかそのまま帰宅したほうが近かったもの。それでも乗ろうとしたのは、…ただ乗ってみたかったから。


 甚目寺ルートはすでに制しており、残すは本庁舎。翌年にその機会は訪れた。前面のLEDはそれぞれ専用で用意されている。ルートとしては県道79号から県道65号(西尾張中央道)へ入り、県道126号で本庁舎だ。

(おわり)


ひな「それではまたお会いしましょう、ありがとうございました。」