2015年8月15日(土)午後3時8分 岐阜県土岐市・テラスゲート土岐

 アウトレットから歩くこと10分、テラスゲートに来た一行。ここはNEXCO中日本によって造られた施設で、今回はその中で温泉を目的としている。旅行班の見解としては、全身浴となればプールでも温泉でもさほど変わらないのではというもの。(※以下、当時の価格で記載する。)


(後)土岐よりみち温泉 休日料金900円
 タオルは別料金とのこと。今回は通常の入浴を目的に来たので、岩盤浴はまたの機会ということで…。
ひな「…あれ、先輩はタオルあるんですか?」
めぐ「どうせ汗、かくかなって…。」

 2階建てとなっている建物の中、浴場は2階にある。実際には男湯と女湯の仕様が少々異なるらしく、以下あらかじめ了承の上でご覧いただきたい。
あい「……。」
なぎ「…何さ?」
あい「…触らせて。」
なぎ「…後でな。」

 まずは体を洗って、汗を流したい。規模が大きいとあって洗い場の数も多い。シャンプー類は備え付いていた。洗い終わって、入浴前にはかけ湯を忘れずに。
あい「……。」
なぎ「…何さ?」
あい「…触らせて。」
なぎ「…画なしでいいな?」

 最初は炭酸風呂に入ってみよう。
さく「うわ…。」
めぐ「何これ、すごい。」
なぎ「市販の入浴剤とは格が違うみたいな?」

 シルキーバス。後で調べたところ、マイクロバブルのお湯らしい。
ひな「…って?」
あい「…?」

 電気風呂は苦手なのでパスし、露天風呂に出る。思えば、露天風呂の魅力に気づいたのは1年前。夏の旅行ではいずれも露天風呂にありつくことができなかったのだ。最後に露天風呂を味わったのは、2年前の九州旅行か…?
めぐ「…あれ?」
ひな「どうしました?」
めぐ「いや…、東京のあそこ露天あったかなって。」

 展望替湯から入っていこう。ここからは東海環状自動車道と共に、周辺の素晴らしい眺めが味わえる。今日は菊正宗の酒風呂。
あい「…どうしたの?」
なぎ「これな…、中5日で。」
あい「…日曜日?」
なぎ「越後湯沢でも酒風呂入ってな。」
さく「なんかね…。」

 続いてかけ流し風呂。天然温泉を用いている以上は、ちゃんとしたものに入りたいもの。源泉から冷ますために加水することはあるものの、かけ流しは塩素などで成分を薄めることがない。湯量豊富だからなせる技だろうか?
めぐ「露天風呂ってよくない?」
ひな「先輩、さっきもそれ言いましたよね?」
めぐ「…露天ってさ、なんか。お風呂つかって…、それで外の風も当たって。」

 壷湯はぬるめの風呂。ここからも絶景が望める。
なぎ「…狭い。」
さく「なぎ姉が大きい。」

 超炭酸温泉は天然温泉を用いていることもあり、屋内の炭酸風呂以上に刺激がある。
めぐ「なんか…、すべすべしてきてない?」
ひな「してますね。」
あい「…触らせて。」
めぐ「手とか腕ならいいけど。」

 寝湯は文字通り、水深の浅い風呂の上に寝転ぶもの。
ひな「でも、どうして今日ここ選んだんですか?」
めぐ「最初ね…、今年39℃とかあったよね?」
ひな「ありましたけど。」
めぐ「せっかくそんなに遠くないんだし、味わえるなら味わいたくなっちゃうのかなって。」

 露天風呂のテレビでは高校野球をやっていた。試合そのものは、縁もゆかりもない県同志の戦い。判官贔屓的精神が働くわけでもなく、負けているほうを応援したくなることもない。
さく「…なんかどっかで聞いたことある台詞出てきたけど。」
あい「気にしたら負け。」

 せっかくの、そして種類豊富な露天風呂。木製ベンチに座って休みつつも、入りたいだけ入っておく。
めぐ「なんとなくだけど、私が思うにプールも温泉もあんまり変わんないんじゃないかなって。」
ひな「違いますよ!プールと海も違いますし。」
めぐ「今…、水の中入ったじゃん?」
ひな「入りましたけど…、温度も全然違いますって。」
めぐ「プールだと、上がってからシャワー浴びるのよね。」
ひな「浴びますね、流さなきゃいけませんし。」
めぐ「シャワーって温かいじゃん?」
ひな「…確かにそうですね。」
めぐ「上がったら結局同じ。なんかお風呂でもプールでも、ふわ~んとしたようなそんな感じしてなかった?」
ひな「あ…。」

 外ばかりもバランスが悪いので、中に戻ってロウリュウサウナも見ておこう。ロウリュウとは熱したサウナストーンの上にアロマ水をかけ、熱風で発汗を促すというもの。1日2回ずつ"実演"があり、熱風を直接浴びることができる。
あい「…いい?」
めぐ「…なに?」
あい「…プールと温泉の話。」
めぐ「…さっきの?」
あい「…それで、両方は?」
めぐ「…いいよ?」
あい「…長島温泉って両方あるよね。」
めぐ「…同じこと考えてた。」
あい「…プール行きたくなかったの?」
めぐ「…あんまり。だったら温泉かなって。」
あい「…泳げない?」
めぐ「…昔は遅いけど泳げた。」

 冷水風呂はサウナから上がった時にこそ入るもの。言うまでもなく冷たいので、ある意味刺激は最も強い。
めぐ「…これぐらいにしようか。」


 とりあえず結論として悪いものでなく、特に露天風呂は結構よかったり。今日は温泉入浴も考慮し、あらかじめ着替えを持参していた。さて衣服を身に着けたところで、なんとなーく欲しくなるもの…。


(後)コーヒー瓶(関牛乳) 130円
 低温殺菌牛乳も気になりつつ、風呂上がりとしては結局コーヒー牛乳となる。この甘さがやめられない。
さく「本当、もうちょっとぐらいサウナでもさ~?」
なぎ「お前こそ無理するなって。そんなドロドロになるまでサウナとかやめろ。」
さく「元取れなくていいわけ~?」
なぎ「…水風呂入り直せ。」

 不思議なもので、元を取ろうとして時間が長引いてしまう。旅行先で日帰り温泉を利用する際は、移動も考慮してある程度体を冷まさなければならない。湯涌温泉でも、越後湯沢でもそうだった。
めぐ「…5時ぐらいかな?」
さく「やっぱりアウトレットを10分だけってのは成功だったかも。」
ひな「本当、それでいいんですか?」
なぎ「帰り…、バスでよかったんだよな?」
めぐ「バス、座れなかったら帰れないし。」

 1階の休憩スペースで、もう少し休憩しよう。
めぐ「…何か飲みたくない?」
なぎ「さっきコーヒー飲んだろ。」
めぐ「飲んだけど…、もう1杯欲しいっていうか。ちょっと気になるっていうか。」


(現)さんざしドリンク(土岐よりみち温泉) 100円
 ポリフェノールと天然クエン酸、必須ミネラルが入っているという健康ジュース。風呂上がりだから甘くておいしいのだろうけど、何だろうか…?
さく「…これでいい?」
めぐ「…隣のとこでちょっと何か飲むの買っていい?」
あい「足りないの?」
めぐ「足りないってよりは…、手元に残ってなくて。」

(つづく)