「猛暑で有名なところを目的地とする今回。2015年当時は高速道路網がまだ完成していないため、現在とは様相が異なっています。」
2015年8月15日(土)午前10時35分頃 名古屋市北区・楠ジャンクション
2.栄10:22発→皐ヶ丘9丁目11:19着 高速バス多治見線/桜ヶ丘ハイツ方面 名鉄バス2535
程なく11号小牧線となる。渋滞はというと、小牧北の渋滞が堀の内まで拡大して1km。小牧から一宮のは5kmで、通過に20分かかるという。
ひな「…渋滞って嫌じゃないですか?」
めぐ「…まあ極端に言うとそれが目的になっちゃうんだけど。」
ひな「先輩、免許ないのにおかしいですよ。」
めぐ「それでこの前…、美濃市から乗ったバスなんだけど。一宮で渋滞5km25分ってあったら迂回された。」
ひな「迂回しますよ。」
めぐ「そうかな?下も混んでたし、あれぐらいならそのまま続けても変わんないよ。」
右手に小牧山城が見えたところで、バスは減速。ここで最高速度が50km/hと出るのはあまり覚えがない。ただ、実態は小牧北から出る車がほとんどだったようだ。明治村行きのバスも小牧市内を通るとあり、このルートと思われる。
高速道路の料金所もスムーズに抜けられる。渋滞は多治見から土岐の1kmと、岡崎から音羽蒲郡の8km70分。
めぐ「東名のは進まないからよくないの。」
ひな「…よくわかりますよね?」
めぐ「同じ8kmでも40分と70分じゃ違うの。ニュースとかはそこがわかってない。」
東名高速の起終点は小牧インターなのだが、実態としては小牧ジャンクションが3路線(東名,名神,中央)の起終点として機能している。この区間は設計が古いものの、規格そのものは高い。
小牧ジャンクションから中央自動車道に入り、程なくすると桃花台のバス停となる。乗り降りはなくそのまま発車。中央道の渋滞は園原まで拡大。位置としては恵那山トンネルより手前だろうが、9km35分。東名高速の渋滞は豊田ジャンクションから12km100分となり、泥沼の様相。近くに見える高架橋は、廃止された新交通システム『ピーチライナー』の跡。
めぐ「盛り上がってきましたね…。」
ひな「…先輩、結構悪いですよね。」
めぐ「まあ…、行きはすることもないし。」
あい「帰りは?」
めぐ「あ…、じゃあ。桜ヶ丘ハイツをちょっと見たら、多治見駅までまたバスで。」
ひな「それって普通のバス?」
めぐ「普通のバス。」
ニュータウンからは上り坂が続き、山岳路線らしさを見せる。このためか、最高速度は大部分で80km/hとなっている。小牧北インターでは、多治見からの渋滞が土岐ジャンクションまでの1kmに戻る。
愛知県内の中央自動車道では唯一となる休憩所、内津峠パーキングを過ぎる。交通量の多い山岳路線らしく、中規模のパーキングエリアにもガソリンスタンドが設けられているのが中央自動車道。内津峠のガソリンスタンドは名古屋方向にしかない。
めぐ「前寄ったときなんか停電でアレだった。」
ひな「…前って?」
めぐ「一昨年のバスツアー。」
坂を上りきると岐阜県に入り、下り坂となる。多治見まで2kmとなって視界が広がり、正面から右方向への眺めは確かなもの。そのまま高速を走り続けると長野方向にしかない、ガソリンスタンドのある虎渓山パーキングとなる。
めぐ「これが結構見たくて。」
ひな「いいですよね…。」
めぐ「…別に無理して私に合わせなくて。」
ひな「決めてるんです。先輩に呼ばれたからには付いていこうって。」
バスは多治見インターで高速を降りる。土岐ジャンクションの渋滞は事故によるものだったらしく、3km15分に拡大。ここからは一般道路を、客を降ろしながら進む。
名鉄緑台中央で1人下車。あとはひたすら、整然とした住宅街の様相といったところか。
めぐ「明和団地は前に来たことあって。」
ひな「そうですか…。」
なぎ「…いや、ちょっとは興味持て。」
あい「あ、おはよう。」
旭ヶ丘10丁目を過ぎ、可児市に入る名鉄バス。ここからは片側2車線ないながらも中央分離帯があるように、ニュータウンらしく開発された感のある道路。
めぐ「……。」
なぎ「…何もないんかい。」
皐ヶ丘4丁目で1人下車。この桜ヶ丘ハイツは家々の外観に、いくつか特徴があることでも知られている。
めぐ「なんとなく…、他と違わない?」
ひな「…教えてください。」
めぐ「…あとで。」
さく「…あれ、もう着く?」
(つづく)