きゃぴるーん☆ 鉄旅リターンズプラスだよ!

ビチエ「こんちわ~。そういえばまだ東京だっけ?じゃあ、帰らなきゃいけないよね。ということで、名古屋行きのバスに乗った2017年。最終便じゃないよ。」


 はて、"鉄旅"とは?

2017年1月10日(火)午後5時 東京都千代田区・東京駅八重洲口

 往路は日本橋口を到着地とする、東京駅発着の高速バス路線。復路は八重洲口のバスターミナルから発車する。
なぎ「あれ、霞ヶ関で降りたんだよな…?」
もも「降りたじゃない。そこから御茶ノ水のお風呂行ったりとかさ…。」


 屋根を支える柱として、液晶画面の発車案内と"ホーム番号"が設けられている。こちらも様々な行き先が見られ、…なかなか楽しめる。旧ツアーバスは別で設けられた専用ターミナルから発車し、ここに姿を見せない。
さく「今、さらっと詰まらなかった?」
めぐ「…え?」


 とりあえず食べるものを買っておこう。詳細は後回しとしてあくまで車内に持ち込むため、水気を含むものや大物は避けている。購入店でもらったポイントカードは使い道なさそう…。
もも「…あれ、花の水やりは?」
なぎ「…飽きたんだろ。」



(前)新東名スーパーライナー19号 3150円※平日早売3
 東北旅行のラストを飾る、復路のバスが来た。JR東海バスのセレガであり、車内は緑系の4列ワイドシート。乗り込む前に、荷物を預け入れよう。


 隣は大洗を主な舞台にした、戦車アニメのラッピングを纏った茨城交通。
なぎ「…こういうのもアリとか?」
めぐ「…一応、知り合い?」


 後ろはこんな感じ。劇場版最終章も順次製作され、2021年3月に第3話が上映。思えば、テレビシリーズ+OVA(アンツィオ戦)だけでついていけなくなったり。



36.東京駅八重洲南口17:30発→名古屋駅新幹線口(22:34)着 直行新東名スーパーライナー19号/名古屋駅行き 747-14951
 さて、JR東海バスの4列ワイドシート。フットレストがあるなど、JRバス関東の座席より質がいい。実はトイレ位置の関係で、右側のほうが前後間隔は狭いらしい。
めぐ「…これ乗ったことあるかも。」
もも「乗ったって…、いつよ?」
なぎ「アレか?香嵐渓行く前乗ったバス。」


 そう、この2014年式セレガ。実は2015年秋、名古屋駅から東名日進まで乗った車両だったのだ。その日はあまり乗っていなかった車内も、今日は結構埋まっている。さあ、テーブルもあるので食べよう。
さく「本当、紅葉ってきれいだよね…。」
もも「また始まっちゃった…。」


(現)牛肉甘辛煮おむすび(おむすび処こめいん) 200円
 大きさと直接巻かれた海苔が、まさしく手作りらしいおにぎり。とりあえず、甘辛く煮た牛肉が好きである。それ以上言うことは何もない、ただ甘辛く煮た牛肉が好きである。

(現)唐揚げ(おむすび処こめいん) 小190円
 惣菜は基本的に作り置きなようであるため、冷めてカタくなってしまう。正直なところ、もう1つおにぎりとして買っておくんだったかと軽く悔いている。


 往路と異なり霞ヶ関は停車しないため、ルートはどうだろうと気にしてみる。ただ、既に暗くなった1月の夕方5時半過ぎ。とりあえずは皇居から、内幸町を回っているようだ。
なぎ「…地図とか使わないのか?」
めぐ「…景色見たいのよ、前からだけど。」


 車内から撮影を試みるも、ブレが激しく場所を判別できない。



36-1.東京駅八重洲南口17:30発→足柄SA休憩 直行新東名スーパーライナー19号/名古屋駅行き 747-14951
 往路で降りた霞ヶ関から、同じように首都高速都心環状線へ。どうも、往復ともほとんどルートが同じだったらしい。もうすぐ夕方6時、帰宅時間とあってか流れが悪い。
なぎ「これでまた遅れるんだと。」
めぐ「…まあ最後、帰れないってことはないっぽいよ。」

 同じように谷町で3号渋谷線が分岐しており、新東名スーパーライナーも都心環状線から離れる。さあ、どうだろう…?
なぎ「よくないんだよな…?」


 やはり流れがよろしくなかった首都高速3号渋谷線。三軒茶屋までの6kmを25分要すると表記。首都高速のような都市高速を含む、高速道路の遅れが響きやすい高速路線バス。
なぎ「…楽しいか?」
めぐ「…外から見るのって結構好き。」


 渋谷駅に差し掛かる。ハイデッカーの客席から他車を見ると、運転台にモニターがついている車がほとんど。ナビ機能を作動させているのか、テレビを見ているか。
めぐ「最近親とかね…、大きいほうの車だとテレビばっかりだし。」
なぎ「ああ、そうかい?じゃあ、小さいほうはテレビなかったりとかするのか?」
めぐ「テレビないからラジオ流しっぱなしで。」

 大橋ジャンクション付近で前方のバスを見ると、名古屋の文字がある。東京都内から名古屋へ向かう路線はルート問わず、特に"旧ツアーバス"によって競合が増していっている。
めぐ「…新宿とか回るの乗りたいかな?」
なぎ「…終わったんじゃないのか。」

 いつの間にか首都高速渋谷線は流れていた。バスも逃げるように、姿が見えなくなった。
めぐ「まあ、こっちはこっちのペースでいいよ。」
なぎ「…ってか、立場わかってるんだよな?」

 午後6時19分。そのまま東名高速へまっすぐ進み、神奈川県に入ってから東京料金所を通過。
めぐ「もういいでしょ。」
なぎ「お前がそれ言うか?」

 大井松田から足柄まではカーブの多い山岳区間であり、名古屋方向は従来の片側2車線を合わせた4車線となる。JR東海バスは左ルートを選択した。

 左右合流後しばらくして、足柄サービスエリアに入る新東名スーパーライナー。やはり進行方向右側は座席の前後間隔が詰められ、少々苦戦気味。
さく「…あ、もう着いた?」
もも「そうなんだってさ。」

(つづく)