2014年8月30日(土)午後3時15分頃 山梨県富士吉田市・富士スバルライン(標高1405m)
4.富士山駅14:50発→富士山五合目15:45着 富士登山バス/富士山五合目行き F3063
しばらく走行すると一合目を通過。Wikipediaや富士スバルラインのサイトで調べたものが多い中、富士登山バス車内でも標高が表示されている。
めぐ「…標高ってどれぐらいだっけ?」
もも「…もうこういうの今回いっぱい無視していい?」
なぎ「…知ってるんなら教えてくれよ。」
もも「…いや、わかんないからそう言うの。」
さく「…それ書いたら?」
JR最高地点は小海線の1375mであり、既にそれより高いようだ。排ガスを出さないためか、自転車に乗っているツワモノも見られる。
さく「…下りは楽でいいかもね。」
もも「まあ私もだけど、アンタらのような自転車じゃ無理よ。」
二合目を通過、標高1590m。旅行班に専門的な自転車はなく、ごくごく一般的な日常生活向けしかない。平地であれば、負担と引き換えに午後からの半日で40kmを超える走行は可能であるが…。
もも「そりゃ、勝手な行動でしょうに。」
めぐ「なんか行きたくなっちゃったんだもん。」
三合目で、登山装備を持つ外国人男性2人組が下車。旅行班はバスで一気に上がり、五合目で過ごしたいだけだ。
さく「…ここ降りちゃう?」
なぎ「目的あるんだし、こっちは何も関係ないだろ。」
三合目を通過、標高1780m。旅行班としての最高到達地点がJR最高地点と同じであることから、とうに旅行班の新記録である。バスはいよいよ雲の中へ…。
なぎ「…見えないな。」
四合目、標高はとうとう2045m。数字だけを見れば、すでに一線を越えた感がある。さあ、もう少し…。
富士山駅から42分。予定より早く富士山吉田口五合目、標高2305mに到着した。
もも「…寒くない?」
さく「寒いよそりゃ。」
高度100mごとに気温が約0.6℃下がるとはよくいわれたもの。2000mでは単純に計算して12℃低いことになり、しかも軽装備とあれば寒く感じるのは当然か。やはりシーズン中とあってか人が多い。
もも「上着持っててよかったんじゃない?」
めぐ「…いいんだけどね。」
まあ装備類など、登山にはいろいろと費用が掛かるものかと。とりあえず神社にお参りでもしておこうか。
もも「だからお賽銭をケチるのやめなさいって。」
なぎ「…お前こそ。」
もも「…ああ、こっちだってお供え程度よ。アンタこそ。」
なぎ「…気持ち程度。」
これから山頂を目指すわけでもない旅行班は、あくまで挨拶程度に…。そして近くの展望台へ。
めぐ「…見えないね。」
さく「晴れたらすんごいの見れるんだろうね。」
もも「…テレビじゃないから晴れた時のなんかないっての。」
なぎ「それぐらいわかってる。」
もも「…じゃあいつものパターンの?」
続いて売店へ。この五合目は電気や水道が通っていないので、毎日わざわざ下から持ってこなければならない。
もも「…本当にお土産とか買わないわけ?」
めぐ「…頼まれてるわけじゃないし、いろいろ面倒臭いし。」
なぎ「まだ2日あることわかってるな?」
もも「わかってるけど…。それより初日から自分だけ酒飲みまくって…。」
さく「はいはい。はいは1回。」
なぎ「…今夜酒禁止な。」
それでも、限定品には弱いのが旅行班である。
(現)富士山めろんぱん 260円
五合目限定商品で、富士山の形をしているメロンパン。様々な制約がある中、この五合目で焼き立てを提供してくれていることに感謝すべきだろう。それでいてお味も上々なのだから、常に行列は途切れない。
もも「…時間大丈夫?」
めぐ「あ…、どうだっけ?」
よくよく考えると、バスを1本早めたために滞在時間は延長できるはず。
さく「…じゃあもうちょっと味わっとこうよ。」
山の天気は変わりやすいとは、よく言われる話。相変わらず周囲の視界は悪く、標高2305mからの景色は味わえない。
もも「…どれだけ高いところでも時間余らせて何もないってなるアンタら。」
さく「…昼まだじゃなかったっけ?」
もも「まあメロンパンだけじゃね…。」
めぐ「…うどんあるかな?」
もも「うどん?」
富士吉田へ来た以上、『吉田のうどん』に触れないわけにはいかない。大月から特急に乗らなければ富士山駅での滞在時間に余裕ができたので、駅の地下にあった店でうどんを食べることができたはずだ。
もも「…食べ比べね。」
めぐ「そりゃ、せっかくだもん。」
もも「そういって駅に近いとことかばっかり選んだりして。」
『富士急雲上閣』のレストランは一般向けと団体用スペースが分けられている。国内外問わず、個人団体問わず登山客がやはり多い。一般客はカウンターで注文して先に代金を支払い、レシートに記載された番号が呼ばれるとカウンターで品物を受け取ることになる。水は1人1杯まで。
もも「…呼ばれてんじゃない?」
めぐ「…レシートしまっちゃった。」
(現)吉田うどん(富士急雲上閣) 750円
うどんを食べ比べようにも、肝心の特徴をよく調べていなかった旅行班リーダー。とりあえず見たところでは茹でた野菜と肉が入っている。とりあえず食べたところでは、濃い目の汁に肉と野菜のうまみがしっかり出ているという印象。麺にはコシがあまり感じられなかった。値段は様々な制約がある中でのことだから、割高でも致し方なしといったところ。
コシの強い麺をお求めであれば、値段が同じ『ごうりきうどん』がいいと思う。ただし全く調べていないので具材が同じかはわからない。
さく「…それで終わり?」
(つづく)