2017年1月10日(火)午後1時7分 東京都北区・王子北出口

32.仙台駅東口7:45発→バスタ新宿(13:38)13:48着 高速仙台・新宿2号/バスタ新宿行き H657-16408
 朝8時半に仙台南から高速に乗り、途中休憩含め277分の高速走行を終えて高速を降りるJRバス東北。やはり信号に左右される一般道路の時間が読めず、特に交通量の多い東京都心ならば長くなりがちだ。


 王子駅前で4人が降りていった。降車専用のバス停ポールはフォントからして年季を感じさせる。上に取り付けられた『みんくる』がなんとなく気になる旅行班は、そのまま乗り続ける。
めぐ「…ケチャップ余っちゃった。」
もも「…そういや、最初のきな粉もまだ残ってるわよ。どうすんの?」


 王子北からは国道122号を進んでおり、都電の軌道上も通っていく。そのまま明治通りへ…。
なぎ「都電も乗ってないよな…。」
さく「都電いいけど、そうすると時間なくなっちゃうし。」
なぎ「別に今日じゃなくて。」


 やがて国道17号と交差し、都道305号となっている。バスはそのまま直進していく。集合住宅主体ながら高層建築物も目立つようになり、次第に都心らしい雰囲気が漂ってくる。大型トラック通行禁止の標識があり、調べれば土曜の夜に通行規制が行われるそうな。


 池袋駅東口で1人降りる。降車専用のバス停ポールは王子駅前にあったそれより新しく、王子駅前にあったそれと異なり薄型となっている。そして王子駅前にいた『みんくる』(都営バスのマスコットキャラ)がここにもいた。
さく「調べりゃいいじゃん。」
めぐ「…そうするかな?使えそうだし。」


 目黒通り付近の交差は立体状となっており、付近で都電と並走している。結局のところ東西バランスを考え、2009年以来の都電はしばらく先になりそうか。


 さあ、もうすぐ新宿。都内の道路はやはり流れがよろしくなかった。
もも「まーたよくわからない建物ばっかり選んじゃって。」
めぐ「なんか…、都心のビル?」


 国道20号と交差し、バスは右折する。左折方向にある新宿御苑トンネルは自転車や軽車両だけでなく、原付も通行できない。
もも「色々大変ね。」
めぐ「まあ…、工夫みたいな?」


 そして真新しいターミナルの建物内部へ入っていく。仙台駅から3回休憩を含め、かかった時間は6時間3分。1本目は風に煽られたのが響き、最終的に10分長くなった。


 バスタ新宿の3階が、高速路線バス到着場所となる。これだけを見ると、名鉄バスセンターに似ていなくもなさそう。
さく「お疲れさん。」
もも「本当、誰に影響されたのかわかんないけどさ…。」
めぐ「ごめんごめん。」


 同じ階にはスペースを用いた、タクシー乗り場も設けられている。加えて周辺を巡回する『新宿WEバス』も、ここから発着しているとか…。
なぎ「一応、仙台のバスは当分いいだろ。」
もも「まあ…、楽しかったわよ。」


 東京観光情報センターを見ることなく、エスカレーターで4階に上がる旅行班。とりあえず、リーダーは新しいものに甘い。


 ガラス張りの"壁面"から眺めよう。線路をまたぐように造られた人工地盤と、合わせて建設されたバスタ新宿。そこから見えるエンパイアステートビルのような高層建築物は何かと調べれば、『NTTドコモ代々木ビル』とのこと。完全なる業務用ビルのため一般客は入れないとか。
めぐ「…はい。」
もも「後で調べて入れたね?」


 4階のバスターミナルを見て回ろう。名鉄バスセンターと異なり車道部分に屋根はなく、東京駅八重洲口と同じ屋外型となっている。とにかく、…開放的。
さく「…まとまってからやり直しとか?」


 乗り場はA~Dに分けられており、それぞれ3箇所ずつ設けられる。発車案内は縦型の液晶画面となっており、空席状況や運行会社も表示される。さすがと言うか、芸が細かいか。


 中に入ってみよう。案内カウンターは円形となっており、中心部分にある柱が樹木のような形をしている。間接照明も兼ねているのが印象的。日本最大となったバスターミナルらしく待合所は広いものの、椅子が少ないのは難点か。座席を指定する高速路線を主としているため、発券所は欠かせない。


 日本国内、津々浦々。北は青森、西は博多。方向別に分けられた案内は欠かせない。
なぎ「…これさ、行き先見るのが楽しみだったんだろ?」
めぐ「…そうなっちゃう系。」


 国道20号(甲州街道)を挟んで、ルミネ2を見下ろしてみる。実はバスターミナルの車道部分も国道20号に指定されており、国土交通省の関与が垣間見える。実際は立体道路制度を活用して建設されたもの。


 乗り場に屋根はあるもののドアがなく、外気がそのまま吹き込んでくる。天井にも発車案内の画面があり、レイアウトや大きさはまったく異なるものとなっている。こちらにも椅子が設けられており、待合所の不足分をある程度は補っているか。
さく「いや…、普通に寒いからさ。中で待とうよ。」


 D区画は待合所から最も離れた位置にある。乗り場部分は回廊となっており、バスを見ながら歩き回るのもいいだろうか。

 名古屋に行く名鉄バスも発車する。従来からの高速路線バスと旧ツアーバスが共存する中だが、予約のしやすさなどは従来型が圧倒的有利。(あくまで個人の感想。)
めぐ「ここで名鉄バスって見るのがいいのよ。」


 車道も回廊状となっている。全国各地へ向かう多くのバスを、合計12箇所の乗り場で捌いているバスタ新宿。待機場所としても、駐留スペースは欠かせない。


 3階との上り下りは急傾斜のスロープを介する形で、なかなかスリリング。敷地(特にランプウェイ部分)が名鉄バスセンターと比べて狭いためだろう。


 4階のバスターミナルからさらにエスカレーターを上がってみよう。
めぐ「…せっかくだし。」
もも「そんなぐらいわかってるわよ。」


 5階は多目的施設。6階が実質的な屋上とも言え、レストランや庭園がある。さらにその上があるようなので、上がってみる。
さく「…いいの?」
なぎ「…ダメなら入らんだろ。」


 どうやら会員制の農園らしく、柵で仕切られていた。それにしても、新宿駅南口の再開発で生まれたこの空間。周りを囲むビル群の中で異彩を放ち、潤いを与えているようでもある。
めぐ「…ってことで。」
さく「あ、終わるんだ?」

 

 そして2019年。東北地方へ、また新たな旅が始まる…!
(南東北に愛をこめて おわり…?)


赤パックン「ひとまず以上となりマスね。山形県内はまだ内陸をちょっとだけでしタけど、何より三陸の海岸線を…。」
「いやいや、それだけ回れば十分っしょ。日数もそんななかったっていうし。」
「そうだよ?」


ひな「なになに~?」
「あ、来てたんだ?」
「ってか、最初からいたわよ?」


つよし「おーっす。面白い話。」
「なんだなんだ、ごちゃついてわからんくなる。」


 いい加減、単独でssを作れるようにもなりたいものだ。
(次回、お楽しみに!)