「鉄道やバスが好き、…ってか公共交通機関が好き。それでいて高速道路が好きという、どうしようもない人間によるブログ文書。今回乗ったバスはJRバス東北の4列シート車両であり、他が3列ばかりという中においてハズレかもしれません。」

2017年1月10日(火)午後0時4分 栃木県佐野市

32.仙台駅東口7:45発→バスタ新宿(13:38)着 高速仙台・新宿2号/バスタ新宿行き H657-16408
 渡良瀬川にかかる橋を渡ると、群馬県に入る東北自動車道。実は過去に流路が変えられたらしく、それがある複雑な事象の要因となっている。
さく「また風強くなった…?」

 関東平野を南下するJRバス東北。館林インターは東北自動車道において唯一群馬県に位置し、標識には古河という茨城県の地名まで入っている。館林から羽生までは5kmほど。
めぐ「この辺結構複雑って言うかな…?」
さく「あ…、それって4県密集とかいう?」

 利根川を渡ると埼玉県へ。ごく短い区間で栃木~群馬~埼玉と3県またいでおり、さらに茨城までも近接している。4県にまたがる県道(9号、佐野古河線)は日本唯一であり、まさに象徴といえよう。
さく「ってか、もう着いちゃうけど。」


 本日3度目のピットイン。羽生はパーキングエリアでありながら規模がかなり大きく、まさしく"サービスエリアのなり損ね"。ただガソリンスタンドはなく、24時間営業も行っていない。
なぎ「おいおい、…何だよこれ?」
もも「こんなもん他ないんじゃない?」


 最近のリニューアルで『鬼平江戸処』と命名されたように、門構え共々時代劇に用いられるような建物となった羽生パーキング。下り線は全く異なり、東日本高速道路が展開する新ブランド系の『パサール』となっている。
めぐ「…買うよーーー。」
さく「何で今ちょっと溜めた?」


 トイレだけではもったいないので、"商業施設"を見ておこう。平日とはいえちょうど昼食の時間、人が多く賑わっている。


 内部はフードコート形式になっており、持ち帰り含めた飲食が8店舗。加えて土産物店がある。種類豊富ながらも、旅行班はあくまで高速路線バスの途中休憩。満喫するには時間が足りなすぎた。
さく「ここなかなか来れないよ?」
もも「本当、…どれぐらいだっけ?」
なぎ「いいだろ、下から入れりゃ。」


 駐車場は大型小型共に100台以上と、サービスエリアの国見や那須高原より大きい。そして隣はまたも宮城交通の車両が入っており、後で調べればルートも同じだったとか…。



(現)しゃも焼(羽生PA鬼平江戸処) 550円
 たこ焼きの中身が鶏肉という1品。青海苔も入っており、風味もいい感じにマッチしている。かなり満足したしゃも焼に難をあげるならば、下の紙にくっつきやすいこと。
さく「これも1回食べてみ?」
もも「…ブログとかじゃなかったら誰に言ってるかわかんないわよ。」



32-4.羽生PA12:27発→バスタ新宿(13:38)着 高速仙台・新宿2号/バスタ新宿行き 
 JRバス東北での"最終"となる第4スティント。ここまで風が強く吹いていたため、バスに遅れが生じている。いつの間にか川口まで30kmを切っていた。
もも「1周回ってこんにちは。」
めぐ「…別に無理しなくたって、こっちでやっとくし。」


 久喜白岡で、首都圏の外周を囲む圏央道と交差する。2月に茨城県内の残す区間が開通。以後神奈川から埼玉を経て千葉まで、東京都心を通らずして繋がるという。バスは東北自動車道をそのまま直進し、東京都心まで53km。
もも「…動画とか出回るんだし、いいんじゃない?」
さく「それ言っちゃダメだよ。」
めぐ「…間に合わすかな?」


 蓮田はサービスエリアの規模に対して駐車場が手狭らしく、大規模な改造計画があるとのこと。これは羽生が"サービスエリアのなり損ね"という規模になったことと、少なからず関連がありそう。(→2019年、上り線完成。)
もも「全体的にアンタ失礼よ。」
めぐ「…そうだったら、ちょっとごめん。」


 岩槻を過ぎると、川口までとうとう10kmとなってしまう。東京都心はもう少し距離があり、だいたい40kmぐらい。
さく「あ…、もうこんなとこ来た?」
なぎ「乗り前と乗った後じゃな…、結構感覚とか変わるし。」


 スポーツ競技場としても日本で有数の規模を誇る、63700人収容の埼玉スタジアム。正しくは末尾に"2○○2"と付き、数字だけの"2002"でないことに注意したい。全ては2002年サッカーワールドカップのためである。
もも「何、行くの?」
めぐ「…何も言ってないよ?」

 

 翌年、埼玉高速鉄道で"接触"するとは…!

 

 午後0時52分、浦和料金所を通過。こちらも交通量の多い東京近郊とあって規模が大きい。仙台南からの大型ETC料金は11900円と出た。
めぐ「ETCってフルカラー増えたよね…。」
もも「…前もフルカラーだったけど、LEDになったとかじゃなくって?」


 長かった東北自動車道も川口で終わる。インターはなくジャンクションで東京外環と交差し、そのまま直進して首都高速川口線になる。フォントは以前から高速道路向けではなく、首都高速のようなゴシック体が主流。


 首都高速はかつて、名古屋高速と同じ均一料金制になっていた。現在はETCのみ距離別料金制になり、従来の一般ゲート方式では均一料金を維持したまま値上げと言う形。本線は高架構造であり、側面は壁で覆われて景色が見られない。


 足立入谷を前にしていよいよ東京都へ入る『はやぶさ』。やがて壁が低くなり、これぞ住宅街と言う景色が見られるようになった。首都高速のうち、川口線が程なく終わる。
さく「よかったじゃん。」
もも「…これだって動画とか。」
めぐ「横は多分ない。」


 中央環状線を東名高速方向に進む。五色扇大橋を渡る。都心から程よく離れた、川の流れる風景。落ち着いて好きなもの…。

(つづく)