2017年1月10日(火)午前10時25分 福島県西白河郡泉崎村・東北自動車道

32.仙台駅東口7:45発→バスタ新宿(13:38)着 高速仙台・新宿2号/バスタ新宿行き H657-16408
 国見から福島県内を南下し、風に苦しまれつつも那須高原まで24kmというところまで来た。それにしても、ETC出口の多いこと…。
なぎ「…またこれじゃよくわからんってなるな。」
めぐ「…わかんないけど。」


 白河まで1kmというところで、ようやく休止していないバス停を発見。停車するのはいずれも福島県内を発着する路線であるとか。


 白河から那須高原まで8km。最高80km/hという速度規制はまだ続いている。雪山が美しいので、見られるうちにできるだけ見ておこう。例え雪山が何度目だろうと…。
もも「…ちょっと黙っててくれる?」
めぐ「…あ、ごめん。」

 栃木県に入り、ようやく速度規制が解除された様相の東北自動車道。那須高原で第2スティント終了。
さく「…あれ?」
なぎ「よく寝れたな。」


 関東最北端の1画を担う、那須高原サービスエリア。建物はやや新しく、ちょっとしたリゾート感もあってオシャレな印象を与えている。こちらは国見と異なり、レストランと軽食(フードコート?)が近接している。
めぐ「…まだまとまらない。」


 冬晴れの青空と雪山によって、メタリックグリーンのバスが輝きを放つ。主要な箇所とあって広い駐車スペースを持っており、バス専用区画も用意されている。
めぐ「買うよーーー。」
さく「あ、また入ってっちゃった。」


 トイレと少々の買い物、さらには二輪車スペースも忘れない。ここにもETC出口があるということは、やはり高原のリゾートとか…?
もも「…免許?」
なぎ「お前が聞くなよ…。」


 隣に宮城交通の車両が入ってきた。ここまで何度か遭遇しており、新緑のような色が印象的。車内の様子はよくわからない。
もも「はいはい、時間ないから戻りましょ。」



(現)手作りアメリカンドッグ(那須高原SA上り線) 330円
 ジャージー牛乳入りの生地はふんわりとしており、ソーセージも太く大きくジューシーなもの。何もつけずにそのまま食べるのが最良かもしれない。味だけでなく食べ応えも十分あり、やや高めの値段にも全く損はない。
めぐ「…これ今までで一番かも。」
さく「本当、これ見てくれた方言うけど。那須高原来たら1回食べてみ?すっごいよ。」



32-3.那須高原SA10:55発→羽生PA休憩 高速仙台・新宿2号/バスタ新宿行き 
 第3スティント開始。同じ3回休憩となっているJRバス関東の『中央ライナーなごや』と異なり、乗務員交代はなくそのまま新宿まで乗り通す。


 程なくして那須インターを過ぎ、反対方向を見るとなにやら警備が物々しい。川口まで150km。
めぐ「…何かあったのかな?」
さく「…寝ちゃダメだったとか。」


 黒磯のパーキングを過ぎると、とうとう案内に東京が出現する。もう雪山は見られないだろうか…?
めぐ「そろそろずんだ…、いい感じぐらい?」
さく「あ…、そういやあったね。」
もも「忘れてなくって何より。」
なぎ「…やるのか?」


 国見で購入し、冷凍状態だった『ずんだだんご』。枝豆をすりつぶした『ずんだ』は、小豆と全く異なるややカタい食感と風味をもつ。さほど甘くないのは好印象。団子も解凍してすっかり軟らかい。
なぎ「…これでいいのか?」
もも「…黙ったら黙ったで面白くない。」


 晴れわたって視界も開け、風も止んだ東北自動車道。川口までの130kmは実に快適そうである。


 並行する新幹線は盛岡から宇都宮まで、高速走行を行う。最高速度320km/hで駆け抜けた往路に対して復路は小刻みな継投策をとったため、仙台から宇都宮の最高速度は275km/h。宇都宮から大宮は最高速度240km/hだが、往路の『はやぶさ』は275km/hを出す。


 上河内サービスエリアのガソリンスタンドはフルサービス式であり、規模があまり大きくなさそう。ここを過ぎるとルートによって最大約150kmの間、給油できなくなるので気をつけたい。
めぐ「原付じゃ150kmガソリンなしって無理なのよ。」
さく「原付は高速走れないよ。」
めぐ「そうじゃなくって、なみなみ入れて100kmもたないの。」


 これはあくまで旧シリーズの話。2017年末からの大修理により、満給油から150km近く走行可能となっていた。買い替え後新シリーズに移行してからは、200km以上に距離を伸ばしている。


 宇都宮からは片側3車線となって、川口まで100km以上続く。これは1路線における国内最長距離になる。2路線合わせると、首都高速湾岸線と東関東自動車道が最も長い。


 所要時間案内が登場。岩舟は20分、久喜白岡が45分。川口まで70分となっている。
さく「またタイミングが悪いね…。」


 北関東自動車道はまず水戸方向が分岐し、栃木都賀からしばらく重複区間となる。開通前は水戸へ向かう際に高速道路を降りなければならず、さぞ煩わしかったに違いない。


 東京まで100kmを切った。高速道路は片側2車線を基本としており、片側3車線ある区間は高規格志向だと考えてしまう。実際は交通量によるものでもあり、大型トラックが左車線を走行するよう示される。


 岩舟で北関東自動車道の高崎方向が分岐する。開通前は高崎へ向かう際に高速道路を降りなければならず、さぞ煩わしかったに違いない。
めぐ「…やっぱり失敗しちゃう。」


 佐野サービスエリアを通過。本線を跨ぐのは宿屋への連絡路であり、高速道路から降りることなくベッドで寝られるのが強み。現状、全国でも5箇所しか存在しない。
さく「…気になっちゃう系?」
めぐ「…気になっちゃう系。」
さく「でも免許ないし、低予算でわかんない系?」
めぐ「免許ないし、低予算でわかんない系。」

(つづく)