2021年は動員制限こそあれど、開幕は遅らせることなく迎えられた日本プロ野球。ところが再度の感染症拡大により、一部で無観客開催を余儀なくされる。その対応は…、データに基づいているのだろうか?知識等の"アップデート"はできていないはずがない。
昨今の度重なる場当たり的政策など、都知事や政府への反発は増すばかり。むしろ本音では、もはや東京でオリンピックをする熱意をほぼ失ったとも。逆に熱意だけが空回りしたのか、あるいはそれ以上の"闇"…。(以下、フィクションとして記載する。)
4万人以上を恒常的に動員してながら、無観客開催ないし動員制限によりすっかり静まり返った東京ドーム。その"住人"が本拠地として、盟主を名乗ったのも今は昔。2021年からは新たなる決意と共に、ユニフォームの胸番号もめでたく復活させていた。
何せ現在の都知事は"アンチ"に近い立場。2021年になって他球団もそうながら、急激に理不尽極まりないと言わんばかりに風当たりが悪化。それならばいっそ…?
頼ったのは"プロ野球の父"、正力松太郎。出身地となる富山県へ、本拠地を暫定的に移転させる決断を下す。2020年の公式戦日程再編後しばらくは、東西移動の頻度を減らすべく神戸で主催試合が1カード組まれていた。
執拗な政府筋、および在京メディアの圧力。逃れるように富山県、『富山市民球場アルペンスタジアム』へ。本拠地として使うにはやや足りないながらも、設備水準としては上々なモノ。対人口規模から見れば十分だろう。おまけに昨今の情勢からして、無理して観客数を増やす必要がない。
もっとも施設自体が完成から30年程度経過し、老朽化が目立ってきている。あくまで"暫定本拠地"という立場ながらも、可能ならば"置き土産"として全面的かつ大規模な改修工事を施したい。(以下球場写真をGoogleストリートビュー、Googleマップより引用する。)
完成は1993年となる『富山市民球場アルペンスタジアム』。平成初期らしくやや小洒落た装飾を施しつつも、基本的には白色基調で無機質な印象の外観。スタンドへの出入口は2階に位置し、それぞれゲートが設けられている。
収容人数は合計30003人とされている。内野17003人は椅子席なのでまだしも、外野13000人は芝生席。他球場も同様ながら、どういった基準で決めているのかわからない。
内野に設けられている各種放送等設備や記者席等も心許ない。内野スタンドを改修する際は座席交換だけでなく、暫定ながらも"本拠地"として相応しい物は欲しい。それこそまさに仙台の"ボールパーク養成ギプス"みたいな。
スタンドは概ね円形ベースで、ネット裏が個別席。他の内野部分は長椅子となる。ポール際は元来外野と同様の芝生席だったところ、後からスタンドを増設したため独特な形状だ。晴れた日には内野席から立山連峰を望めるというが、屋根は一切設けられていない。
フィールドは全面人工芝で、2021年現在敷かれているのはロングパイル型となる。ブルペンはそれぞれベンチに隣接するよう、屋外に設けられている。見たところ2人並んでも狭そうだ。両翼99.1m、中堅122m。フェンス高さは3.5mで、ラバー部分の比率が絶妙である。
スコアボードは磁気反転式で、大型ビジョンなどは一切装備されていない。そのまま大型ビジョンへ換装するのが現実だろうが、そうすると根本的にバックスクリーン部分が死角になったまま改善されず。後方へ"移動"させるにも、工事が大掛かりになってどうだろうかと。
外野席を改修するならば、やはり座席を望みたい。内野席から捻出した長椅子を用いるか、富山県産の木材を使ってもよさそう。
それ以上に問題なのが立地。鉄道のみ利用であれば最寄駅が東富山(あいの風とやま鉄道線)となり、そこから徒歩25分。バスは富山駅から出ており、公式戦開催日は臨時直行便も設定される。駐車場は実情少ないようで、周辺の土地が転用可能かどうかも不透明だ。
何せ公式戦を運営するノウハウが足りず、特に2020年は公式戦地方開催がなかったことで"ブランク"も懸念。独立リーグの試合は集客数が知れている程度だろう。とりあえず運営面の都合で当面は内野席のみ、最大5000人に制限するのが妥当としておく。
売店は場内に見当たらないようで、場外に露店を多く出すほかないだろう。
さて曲がりなりにも東京を離れたことから、ビジターユニフォームに"TOKYO"とは入れられない。だからと言って夜逃げ同然で、準備期間などありもしない。とりあえず胸ロゴが"GIANTS"となっている『橙魂』ユニフォームを暫定使用し、下半身のみビジター用のグレー系としようか。
かくして迎えた有観客の初戦。5000人以下という少数でも、一般客にプレーを見てもらえる感覚。詰めかけたファンも、プロフェッショナルなプレーに感動するのだ…。
それからというもの、多少のトラブルは絶えず。チーム状況も刻一刻と変化。まさにドラマチックなシーズンを予感させるところ…、今回はここまで。実際どうなるかは、想像にお任せする。
(おわり)