2017年1月8日(日)午後8時22分 仙台市太白区・太子堂駅を出発
15.仙台20:15発→仙台空港20:39着 普通1370M/仙台空港行き SAT720-103
2006年夏に開業しておらず、その次となる2012年3月は快速で通過した途中駅。南仙台を前にして高架から下り、地上の線路を走行。東北本線の線路を仙台空港線だけでなく、常磐線も共用。案内は3路線が別々に扱われている。乗客は次第に降りていく。
名取から仙台空港線に入るSAT721系。東北本線から分かれると高架へ上がり、単線のまま地上に降りることはない。途中の杜せきのしたは島式ホームでありつつ、片側が準備工事にとどまったようなもの。美田園はそのまま1面2線の島式ホーム。乗客もほとんど降りており、すっかり少ない車内。
仙台駅から24分で仙台空港に到着。すぐさま隣からは仙台行きが発車する。この路線は全区間でワンマン運転を行っており、各駅とも有人駅であることから車内精算は行わず全駅で全ドアが扱われる。JRと仙台空港鉄道の両社車両は共通で用いられる。
めぐ「ごめん、もう電池が限界。」
さく「ああ、じゃあデジカメあるならそれでいいじゃん。」
もも「そりゃ写真はいいけど、通信手段どうすんのよ?」
(現)仙台空港鉄道運賃:名取→仙台空港 410円
JRの線路ではないため、青春18きっぷの使えない仙台空港鉄道分を現金精算。改札を出ると撮影用パネルと共に、『杜みなせ』がお出迎え。これで仙台空港線も制覇となった。
なぎ「さすがに何もなしで帰るわけにはいかんだろ。」
さく「そうだよ、せっかく来て30分寝るだけなんかさ。」
夜の仙台空港を見ようと外に出ると、雨が降っている。1階部分が到着フロアなようで、バスやタクシーの乗り場と直結している。このあたり、新千歳空港と同じといえようか。
一応、駅も押さえておこう。海に近い仙台空港は震災の津波で浸水し、仙台空港線共々営業できない状態が続いた。駅入口の壁面には浸水した高さが記されている。
めぐ「…で、よかったんだよね?」
もも「…アンタわかってないじゃない。」
連絡通路を渡って、空港の建物に入ってみよう。
2階は出発フロアとなっており、国内線と国際線が大まかに並んでいる。さすがに夜9時という遅い時間なので、出発便は終わっている。
さく「…去年の千歳みたいな?」
なぎ「温泉ないだろ。」
もも「まあ、だーれもいなかったわね。」
することもないので、空港を後にしよう。
(IC)仙台空港鉄道乗車券:仙台空港→名取 410円
ICカードで直接入場すると、411円になってしまう。そのため名鉄のICカードを、現金と同じように用いて券売機で乗車券を購入。あくまで重要なのは、名鉄のICカードは下1桁を0にしておきたいということ。
めぐ「一応これだって記録残るし、残したいのよ。」
もも「そう言ってさ…、1円ケチりたいんじゃないの?」
16.仙台空港21:12発→長町21:31着 普通1371M/仙台行き クモハE721-503
先程の折り返しであり、今度はJRの車両に乗ることとする。こちらは0番台と同じく青系モケットで、ボックス席の頭部分はラバーそのままと言うものか。往路は間違ってモーターなし車両に乗ってしまったので、復路はモーターつき車両へ。
空港アクセス用ならではの特徴といえる荷物置き場があるのに、あまり使われていない様子。座席から見て使いにくいのだろう。
さく「ボックス座っちゃったら、また取りに行かなきゃいかんし。」
もも「そりゃあアンタらがボックスばっかり選んでんだもの。」
なぎ「…もう、後2本で終わるぞ。がんばれよ。」
乗客がわずかにいる程度で発車。空港の姿をカメラで収めようとするも、うまく捉えられないまま地下トンネルをくぐる。あとは高架上の単線を終始走行する。
途中駅の周辺は宅地開発が進み、空港と無関係の乗客が増加しているという。現在単式で暫定利用がなされている杜せきのしたは、隣接するイオンモール名取の需要も高い。このためか、開業当時と比べて快速が激減している。
もも「…なんか落ち着かない。」
同じくワンマンのまま、名取からJRの線路を走行。仙台空港の入場が乗車券なので、青春18きっぷと共にそのまま乗り続けよう。仙台駅の1つ手前、長町まで19分。
めぐ「降りよう。」
もも「あ…、ああ。」
有人改札を通過する際、青春18きっぷと共に見せた乗車券が回収される。長町は最終日に乗るバスも経由する。
なぎ「…なんかもう投げやりだな。」
ここからは地下鉄に乗ろう。仙台市営地下鉄では仙台空港鉄道と同様、『鉄道むすめ』シリーズとして『青葉あさひ』が採用されている。
さく「…他に書くことない?」
17.長町21:48発→広瀬通21:57着 泉中央行き 1207
通常の架線電化方式を採用している仙台市営地下鉄南北線。1987年の部分開業時から使われている1000系。順次リニューアルが施され、装いも改まっている。貫通路にはガラスの仕切りがあり、LED照明を採用するなど近代的。地下なので仙台市の風景は見られず、駅数もあって広瀬通までの9分が短くない。
めぐ「…寝ちゃダメだよ。」
南北線は全て島式ホームであり、運転台が車両右側についている。ホームドアも設置済み。
もも「…もういいよね?」
(IC)仙台市営地下鉄運賃:長町→広瀬通 250円
運賃が現金と変わらないので、名鉄のICカードで入出場。今回もネットカフェを"キャンプ地"とし、目的地の『快活CLUB仙台一番町店』へは西5番出口が最寄となる。
さく「うわ…、やっぱり雨。」
(南東北に愛をこめて… つづく)
平地に雪がない、2017年1月の南東北旅行。ひとまずこの日の行程が終わったところで、旅行記を区切ろう。
「宮城県の『塩釜』について。"竈"と"釜"はどちらでもいいそうですが、意味は異なるものといいます。とはいえ、正式名称で『塩竈』と書くのは容易でありません。皆さんはどう思いますか?」
「…多分覚えてないから、わかるほうにしとく。」
「まあ、出てはこないわね。」
「これひっかけ問題とか出ないよな…?」
「ってか、お姉さんまだいたんですか。」
「いいじゃん、外部顧問なんだし。」
2017年1月の南東北旅行。まだまだ見所はたくさんあるので、今しばらくお待ちを…。
(つづく)