2021年4月23日(金)午後3時43分 愛知県清須市・西枇杷島駅
三度来訪した西枇杷島駅。残った工事区画は駐車場として整備され、そのままトイレなしで完成となったらしい。実のところ付近を通る県道(枇杷島橋)が拡幅工事を行うといい、合わせて"完全な姿"とする計画と思われる。
唯一トイレ設置の可能性があるとするならば、整地された小さい区画だろう。ただこうなってしまえば駅からも離れているので、駅としてはこれ以上望めない。よって西枇杷島駅の工事、これにてひとまず完成!
新川橋の駅を見てみよう。現在の駅は2004年から使用されており、河川改良工事と共に完成させたモノとなる。線路は堤防へ上がるべく盛土の高架らしくなっており、駅設備の下に自転車置き場を有する。高架下にあたる住宅地からも階段とスロープで移動可能。
外観は高架駅らしく、なかなか大きく立派なもの。トイレは改札外。スロープに面して設けられており、なかなかトリッキーだともいえる。内部は狭く、無人駅であることから手洗い石鹸は用意されていない。
出入口は方向別に設けられている。重要なので繰り返そう、高架駅のようで高架駅にあらず。そのためホーム間の移動は改札外、堤防道の踏切を介して行き来する方式。構内踏切でもない。
改札はそれぞれ無人となっており、券売機や自動改札等は遠隔で管理する。かつては有人駅だったというが、そもそも名鉄名古屋から5駅なのに普通のみ停車。日中は毎時2本というのもどうかと思えば、5月改正で平日の本数が増えるという。
相対式ホームにして天井は高く、幅がなかなか広くとられている。4人分のベンチと自動販売機のほか、待合室にもベンチが4人分。ただし立派なのは須ヶ口寄り2両分で、他は狭いうえに屋根もない。名鉄ではよくある構造となる。
反対側はやや構成が異なり、4人分のベンチには仕切りあれど扉なし。自動販売機もなければ、他にベンチもなし。両方向とも券売機は従来型でICカードに対応せず、入場券のボタンも反応なく購入できずに終わった。
河川改良工事と共に完成させたのは、新川を渡る橋梁も同じ。高架線路と同等の印象を覚えるようになったほか、旧来より高く造られている。須ヶ口へは目視できるほどの至近距離にあり、横目に検車区を見ながらすぐに到着。
工事期間中は両横の仮線にホームが設けられ、それこそまさに"橋の上"。駅名の『新川橋』とは、まさにそういうことだったのか。この間、須ヶ口はさらに近い位置となった。
(おわり)