2012年3月16日(金)午後2時35分 東北本線・郡山行きワンマン車両
48.福島14:19発→郡山15:07着 普通1148M/郡山行き クモハ701-1024
ももか「…ヘッドホンとかちょっとよこしなさいよ。」
めぐみ「いいよ音楽飽きてたし、マンガもあるし。」
今回持ってきたのは『俺たちに翼はない~berceuse~』1巻と『WORKING!!』2巻、それと『かなめも』1巻。3冊とも中古で仕入れたもので、旅行前に一度以上読んでいる。
49.郡山15:20発→黒磯16:23着 普通2142M/黒磯行き クモハE721-43
到着後階段を使い、ワンマン対応のE721系2両に乗る。当初計画と比べると、この時点で予定が早まっていることになる。
ももか「また福島パスだもん…。」
新幹線の駅でもある新白河で多くの客が降車。白坂駅を過ぎると栃木県となるため、東北地方から離れることとなる。ありがとう、そしてさようなら…。
黒田原で学生が大量に乗車。この辺りの事情は詳しくないので、高校がどこにあるのかというのはわからない。
なぎさ「借りてたヘッドホンとか返そうか?」
めぐみ「じゃあ…。」
もうすぐ黒磯。またいつか、東北地方に来れますように―
仙台から200分、交流電化区間はここまで。黒磯の跨線橋はまさしく"境目"で、渡り終えると関東の路線となる。
50.黒磯16:35発→大宮18:43着 通勤快速3544M/上野行き モハE230-3586
ここまで5日間通しで50本目。久々の直流電化の列車は、慣れというものが怖いことを本気で教えてくれるE231系10両編成。平日に51km以上乗る場合は、950円の追加でグリーン車に乗れたもの。ただ、旅行班が選んだのはボックスシートの普通車。階段から離れていたため、余裕で座ることができた。
郡山で前倒しし、黒磯からもグリーン車に乗らない。この選択が後の予定を大きく変えようとは…。
さくら「なぎ姉はかわいいな…。」
なぎさ「……!?」
ももか「何言ってんのよ?いつもかわいいんだから、今言わなくたっていいじゃない。」
なぎさ「そうじゃなくって…。」
宇都宮での小休止の後も、増結されることなく10両で運転する通勤快速。黒磯から小山までは各駅に停車するため、この間は普通と変わりないことになる。
ももか「別に快速だからって眠いのに…。」
不思議と快速運転中は起きていたくなるもの。日が暮れて、景色が見えなくなってもまだまだ終わらない。小山から先は古河、久喜と停車するが蓮田は通過する。
なぎさ「眠いだろ。」
めぐみ「……。」
増える乗客と20分近い無停車時間。落ち着きもせず、眠くもなっている。暖房の利き方のせいで、夏場ほどではないにせよ変に蒸し暑い。おまけに例の座席だ。2時間はさすがに持たなかった。
大宮には予定よりちょうど1時間早く到着した。その隣にいたのは…!?
さくら「…乗るの?」
51.大宮18:47発→立川(19:35)19:38着 普通むさしの号2660M/八王子行き モハ204-5008
乗ってしまった珍列車。大宮から八王子まで乗り換え不要な列車の存在は前から存じていたが、注目はやはりそのルート。
ももか「本当、グリーン車乗らなくてよかったよね。」
なぎさ「乗ってたらこれ乗らずに…」
さくら「乗り換えて武蔵小杉。」
ももか「そんなとこに用もなく…、まあいいけどさ。」
大宮を出ると、しばらくして専用のトンネルに入る。トンネルをゆっくり走り、武蔵浦和で顔を出し、西浦和で武蔵野線と合流する。武蔵野線内は普通らしく、各駅に停車する。
なぎさ「武蔵小杉の次が川崎ってあったけど…。」
めぐみ「…私?」
ももか「そうでしょうよ。何か乗りたいのあるなら今言いなさい。」
めぐみ「…E233。」
さくら「そっち?」
なぎさ「そっちって?」
さくら「前乗ったじゃん、373の普通。それが今日最後で…。」
そう、ダイヤ改正の前日である。東京と静岡を乗り換えなしで結び、特急用の373系を用いていた1往復の普通。『ムーンライトながら』が臨時化され、JR東日本による運行となってからも残っていた列車であった。各所で重宝したというこの普通もこの改正で廃止となる。
さくら「373の普通のラスト目当てのが結構いるはずじゃん。」
なぎさ「それでそれは外そうと?」
めぐみ「その後のが混むんじゃないのかなって…」
ももか「私無視しないで。」
定期列車となる前は快速であり、115系などが用いられていたむさしの号。新小平を出てしばらくすると別れ、専用のトンネル区間に入る。再びゆっくりとした速度となり、西国分寺で顔を出し中央線と合流。中央線が遅れたのか、到着が3分押している。むさしの号は快速とは逆に、立川から八王子までの途中2駅を通過する。(※当時)
ももか「またこれで余裕なくなった。」
52.立川19:43発→武蔵小杉20:25着 普通※列番不明/川崎行き モハ204-30
急いで乗り継ぐ先は、2008年以来不思議と縁のあるような気がする南武線。立川から武蔵小杉まで40分程。寝るだけならちょうどいい具合なので、今のうちに寝ておこうか…。
(つづく)