お待たせしました、今回からは2012年東北旅行日記の後半戦です。
フローラ「…はい。」
むつ「いや、ちょっとは何か言いなさいよ。」
前回までの話。東京都内から常磐線と磐越東線と東北本線で盛岡に向かい、翌日に田沢湖線を通って横手やきそばを食べ奥羽本線で青森へ。今回は長期日程を考慮し、青森のホテルを事前に予約している。
ユン「そりゃ、ネットカフェだけじゃ持ちませんって。」
ひな「…1回、ネットカフェ3連泊ってのなかったっけ?」
さて今回選んだのは『Art HOTEL COLOR AOMORI』(旧:青森プラザホテル)、6階のシングルルームとなる。私事ながら非常口チェックを忘れてしまったのは、内緒の話にしてほしい。廊下は直線1本、部屋に窓はちゃんと設けられている。
むつ「非常口忘れたらどうすんのよ?」
ユン「火事が起きたら怖いですもんね。」
設定では4人旅も、実際はソロ旅というこのブログ。元も子もないといいつつ、今後ともごひいきのほど。
2012年3月15日(木)午前8時8分 青森県青森市・アートカラーホテル青森6階
おはようございます…。
さくら「よく眠れた?」
めぐみ「寝れたけど。外って雪…。」
なぎさ「今まで3月に泊まりで…、雪ってなかったよな…?」
さくら「雨はあったんだっけ?」
では本日の予定を…。
ももか「朝食べて青森見てラーメンは昨日食べたからいいとして、そっからまた大館戻って…」
さくら「大館からまた昨日と違ったとこ通ってくじゃん。」
なぎさ「ディーゼルの…」
さくら「それそれ。」
ももか「ディーゼルって…、じゃあ秋田は通らないわけね?」
大館からの予定は後で。それより朝食のバイキングは9時半までに2階の朝食会場に入ることになっている。
ももか「オートロックなの忘れちゃダメよ。」
めぐみ「わかってますって。」
ではチェックイン時に渡された朝食券と部屋のカギを各自持って2階へ…。どんなのだろう?
なぎさ「食べるぞ。これで昼も大丈夫だ。」
ももか「また…。覚えてなさい…。」
食べたのはこんな感じ。
白飯(つがるロマン)、雑穀飯、味噌汁、ハンバーグ(3回)、スクランブルエッグ(2回)、マカロニツナサラダ(3回)、ナポリタンサラダ、焼売、ベーコンエッグ、ハム、ミニサンドイッチ、ミニクロワッサン、ホットケーキ、イギリストースト(マーガリンの上からグラニュー糖がかかっている青森限定のパン)、ドリンク
さくら「結構食べたんじゃない?」
めぐみ「これで昼食代が浮いた…。」
ももか「本当?なんなら…。」
なぎさ「またアレかって?」
とりあえず部屋に戻ってもう一休みし、出発に備えよう。今日の午前は青森観光にあてている。
ももか「『アスパム』ってあるけど、そこの展望台でいいんだよね?」
さくら「そうだよ。」
めぐみ「あと…、『アウガ』ってのも見たいのよ。」
なぎさ「前どっかでやってなかったかそれ?」
めぐみ「ゼミで…、まあ活動の一環だったんだけど、そこで青森から来られた…」
ももか「それで出てきたのが最初ね。」
それよりも…。
ももか「まずはアスパムよね。行きましょうよ。」
さくら「では後半戦、スタートです!」
ホテルを後にすれば、相変わらず北国の3月らしく寒さは残る。と…。
ももか「見てわかんなかったのかな?」
めぐみ「さあどうだったかな?」
『青森県観光物産館アスパム』に向かおう。わかりやすい道のりと、見えたら一目でわかる三角形の建物だ。
その前を『青森ベイブリッジ』が通っている。橋の長さは1219mあり、外観共々青森市のシンボルとして君臨。斜張橋の主塔も、青森の"A"字だ。
入るとそこに奴はいた。
なぎさ「…何だい?」
青森ディスティネーションキャンペーンのマスコット『いくべぇ』。カメラを向けるとポーズをとってくれた。
なぎさ「…どうすりゃいい?」
さくら「どうすりゃって、やななと同じようなモンでしょ?」
なぎさ「いや、明らかに違うだろ。」
今回は予算と時間の都合で展望台に上るだけなので、料金は400円となる。本来であればパノラマ映画や近くの『八甲田丸』、『ねぶたの家 ワ・ラッセ』も見ておくべきだろう。
ももか「見てきゃいいのにって言いたいけどしょうがないわね。」
さくら「そう言って本当はそうでもないんでしょ?」
まあ外から見る分には他のお金はいらないからいいだろう。津軽海峡を越えた先にある北海道は…、見えない。
外は雪が降り続く。青森市内を眺められるのはここぐらい?
ドリンク一杯が無料となっており、無料分で一息つきたいところ。
もう少しだけ景色を見てから戻りたい。
1階の物産コーナーは当然無料なので、少しばかり見ておこうか…。
めぐみ「これでいいかな?」
左のりんごソフトと…?
なぎさ「それ土産か?」
ももか「誰が言ったのそんなこと?」
さくら「盛り上げようかなって…。」
右にある『気になるリンゴ』680円は『あの番組』でご存知の方も多いだろう。
さくら「これでホーム・アンド・アウェーが成立と。」
ももか「食べかけなのに?」
めぐみ「それ私の。」
(現)りんごソフト 280円
気になるリンゴは後にとって、まずはりんごソフトを味わっておこう。
ももか「おいしいじゃん、果肉も入って。」
さくら「どう?」
なぎさ「いい、いける。」
では外へ…。雪はやみ、晴れていた。デッキの上に雪が残って滑りやすい。この津軽海峡を越える日は…、もう少し先のお話。
かつての青函連絡船『八甲田丸』。
さくら「こう見るとこれから船乗っちゃいそうじゃない?」
なぎさ「そうか?」
さくら「…北海道行きたいよ、いつかは。」
八甲田丸に別れを告げ、気になっていた『アウガ』へ。
ここまで商業施設と公共施設が一体となっている建物を見てきたが、ゼミ活動以来『アウガ』をその代表としていた。
上の階に図書館があり、下の階が商業施設なのは同じ。しかし『アウガ』の特徴は地下にあった。
魚市場である。知らないものにとってはあの建物の外観とは想像がつかないはず。図書館、商業施設までは数あれど魚市場まで揃っているのは他にないだろう。青森観光、これにておしまい。
(つづく)
あれから早9年。鳴り物入りで開業した『アウガ』だったものの赤字が続き、1~4階の商業施設は閉業。現在は青森市役所の駅前庁舎として、一部機能を有しているという。