2012年3月13日(月)午後5時37分 仙台市青葉区・仙台駅
20.仙台17:42発→一ノ関19:21着 普通545M/一ノ関行き クモハE721-27
乗るのはまたしても新型。しかも結構な乗車。考えれば帰宅時間なので、混雑して当たり前か…。
なぎさ「…何さ?」
めぐみ「これ帰りも乗るとこだし、景色見えなくてもいいのかなって。」
小牛田までは復路でも乗る予定にしている区間。ここまで来ると混雑もそこまでではなくなってくる。春分を過ぎていない夕方の6時、暗くなってきては景色が見えない。
めぐみ「…県境どこ?」
さくら「…どこだっけ?」
ももか「…一ノ関は岩手よね?」
と…。
なぎさ「それなんだよ?」
ももか「ついでに買ったの。」
仙台駅の空き時間を利用し、物産展で購入した弘前りんごタルト。
ももか「ずんだはまだ早いかなって、もう1回あるし。」
なぎさ「……。」
ももか「嫌なら別にいいわよ。」
食べてみる。
ももか「いいって言ったじゃん。」
めぐみ「これもまだ早いかなって思ったんだけどね…。」
なぎさ「…説教とか言っといてこれ考えたな?」
めぐみ「せっかくじゃん。東北グルメの旅だし。」
ももか「スイーツ忘れちゃダメよ?」
なぎさ「ダメって、お前のを食わせただろ今。」
気付いたら岩手県に入っていた旅行班。これで37県目となる。
さくら「…いいの?」
ももか「こんな時間だしいいんじゃない?」
21.一ノ関19:32発→盛岡21:02着 普通1551M/盛岡行き クモハ701-1008
一ノ関からの普通列車は基本的に全て701系となる。さっきのE721系と比べるとやはり古臭く感じてしまう。2両で席が全て埋まり、立ち客が出る。
さくら「寝ればいいじゃん。」
ももか「もうここまでで寝れたわよ。アンタたちでしょ?」
岩手県内を思いのほか速く走り、揺れ具合が眠気を誘う701系。程なく平泉にさしかかる。
ももか「世界遺産になったって言うけどこの時間よね?」
めぐみ「まあ…、行くわけじゃないし。」
ももか「今からはダメよ、今日中に盛岡でしょ?」
平泉の次は…?
さくら「おはよう。」
なぎさ「…どこ?」
さくら「どこ…?平泉出て、前沢だっけ?」
なぎさ「前沢…、牛…。」
さくら「食べたいんだやっぱり。」
なぎさ「まあな…。金ないし無理だろうけど…。」
さくら「…寝ようか?」
なぎさ「寝たいなら寝ろよ。」
3ドア、ステップ付き。それでも209系らしい軽さが持ち込まれた、オールロングシート車両。夜になってからは景色も見えず、することがない…。
一ノ関から90分、盛岡に到着。ここまで長かった。遠かった。
さくら「でも新幹線だと東京から2時間半だっけ?」
なぎさ「新幹線って速いんだよな…。」
東口に降り立つ。
さくら「…まあわかるけどね。」
フラッシュをオフにしてもう1枚。時刻は夜の9時過ぎ、夕食は盛岡らしいものと最初から決めていた。
めぐみ「じゃじゃ麺わかる?」
なぎさ「ああ、あったようなないような…。」
めぐみ「それ食べたいかなって。」
今回選んだ盛岡じゃじゃ麺の店は『HOT JaJa』。これも駅に近く、調べて最初に出てきたという安直な理由で選んだのだ。
ももか「また…」
店の写真は単に撮り忘れ。それはともかく、チャーハンセットに決めていたがすでに売り切れとのこと。仕方なく『単品』に『チータンタン』を付けることに。初心者なので味付けは店のおすすめでお願いした。
めぐみ「辛いかもしれないけどね…。」
ももか「そういうもんじゃないの?それとチャーハンセットとはまた…」
めぐみ「いいと思ったんだけどね…、チータンタンも付いてるし。」
店のおすすめとなるしょうがとにんにくが効いた程よい辛さとなった肉味噌と、うどんのような麺を絡ませて頂こう。
なぎさ「私は辛いの好きだな。」
さくら「あ、そう?」
おいしく頂いたが、これで終わりではない。『チータンタン』は食べ終えた器の中に卵を入れ、スープを入れてもらう盛岡じゃじゃ麺独特の『シメ方』だ。
めぐみ「これ…、たぶん同じのないんじゃないかな?」
さくら「同じのないって?」
めぐみ「ほら、具の残ったのとか…。違うじゃん。」
具の残し具合は個人はおろか、気分でも変わってくる。従って同じチータンタンを2度は味わえないということだ。ともあれ最後までおいしくいただけました。
ももか「で…、ネットカフェ行くのにまだ乗るって?」
めぐみ「ちょっとだけね…、JRじゃないけど。」
この日はもう少し続く。IGRいわて銀河鉄道で1駅乗った『青山』にネットカフェがあるのだ。そのため、この日の18きっぷはここで打ち止めとなる。
22.盛岡22:36発→青山22:39着 普通3429M/滝沢行き IGR7001-103
ここの車両はオリジナルのボックスシートとJRからのオールロングの2種類で、今から乗るのは前者。短時間では物足りないレベルだ。
青山で降りてからネットカフェまで少し歩く。足元がところどころ雪が残り凍っているので危なっかしい。そして住宅地も通る。ネットカフェ『快活CLUB』盛岡上堂店は住宅地を抜けた幹線国道沿いにある。
ももか「…道いいよね?」
めぐみ「一応地図あるし。」
ここは全国展開している会員制の1店舗で、今回は事前にケータイ会員になっておいた。しかし初めての利用とあって少し手間取った。ともあれ入ってしまえばこっちのもの。後は自由。
さくら「じゃあまた明日…。」
いつものように無計画さを露呈して終わった、この日はこれで終了。そして旅行班は翌朝、その景色に驚くことになる…。
(東北旅行日記2012 つづく)
むつ「今見たら、だいぶ失礼なことしてましたね…。冷やかしそのままに。」
ひな「そういうの込みで、センパイらしいのがいいの。」
ユン「そうそう、うまくいきませんよ。」
むつ「いやいや、平泉の中尊寺金色堂ぐらいは覚えてくださいよ。」
そしてネットカフェ『快活CLUB』も、これ以降"キャンプ地"として大いに定着。会員になった始まりは盛岡市内だったのだ。
ひな「1回会員になったら楽だもんね。」
むつ「いいけど…、ちゃんとしたホテルとかにしないわけ?」
ユン「一応、最初東北来た時は2泊ともホテルとったみたいですよ。」
盛岡からはまだまだトラブルやら、感動やら待ちうけるとかないとか。何せ2012年当時、過去最長の旅行記録…。
むつ「そういやアンタは黙っちゃって…、いいの?」
フローラ「ついつい入り込んじゃった。」
本日の旅行部活動、アーカイブ閲覧はここまで。