2014年8月7日(木)午後8時53分 神奈川県小田原市・小田原駅

8.小田原20:54発→戸塚21:39着 普通946M/東京行き モハE217-2
 ボックスにかかった、斜めの手すりがE217系プロトタイプ編成の特徴。照明も一部が抜かれているため、いつにもまして暗い。
なぎさ「…寝るか?」
ももか「いいけどさ…、何度も言うけど今日本当無駄多すぎ。」
さくら「寝てよ。」
ももか「ま、明日早いんだし…。」

 平塚の発車メロは、2回目のたなばたさま…。
ももか「ささのはさらさら~ のきばにゆれる~」
めぐみ・ももか・なぎさ・さくら「おほしさまきらきら~」
めぐみ・ももか・なぎさ「……。」
さくら「そこから知らんのかい。」

 辻堂もスルーし、45分乗って戸塚で折り返す。
ももか「横浜の手前まで来てまただもん…。」


9.戸塚21:52発→藤沢22:03着 普通929M・平塚行き モハE232-3806
 ここで先ほどと全く同じ車両が来た。時間的に座れないのは仕方ない。11分立ち乗り…。


 今日降りるのは2回目となる藤沢。3本目となるホームライナー小田原23号は専用のホームから出る。駅名票を見る限り、その前の駅は横浜をすっ飛ばして渋谷と品川…。
ももか「3本目なんかさ…。」
さくら「何言ってるの、今日の本命だよ?」
ももか「本命はいいけど、…どうしてよ?」
さくら「実はね…。」


 ライナーが通るのは貨物線であるため、目の前を貨物が通過。お目当ての"快速"は10両で、『スーパービュー踊り子』の251系が唯一用いられる。
ももか「まああんなのをアンタらが乗ろうってのは早いだろうから、ちょうどよかったわよ。」
さくら「何せ全席指定のA料金だし…。」

 その列車、貨物とともに遅れているらしい…。
ももか「また小田原戻るんでしょ?」
めぐみ「戻っちゃうね。」
ももか「…どうせこんな役立たずの考えたのアンタくらいでしょ。」
めぐみ「そうだけど…。」


 そして"本日の主役"が5分遅れてやってきた。



10.藤沢(22:18)22:23発→小田原(22:50)22:52着 ホームライナー小田原23号/小田原行き モハ251-2
 使えるものは使えと言わんばかりに用いられた豪華リゾート用車両。ライナーではすべての車両でドア扱いがある。
なぎさ「席…、空きまくりだな。」
さくら「でもこんなの18きっぷだけで乗っちゃって本当いいのかい?」


 "スーパービュー"に偽りなく、床も高くて窓も大きい。座席はリニューアルの際に取り換えられている。本線と違う貨物線を走行するも、この時間では外の景色が見えない。それにしてもムードがいいこと…。
めぐみ「電球色なら完璧だったんだけどね…。」

 平塚で"本線"に戻ると、次に停車するのは『アクティー』が通過する二宮。もちろんライナーで車内販売はやっていない。
 ところで今日の"キャンプ地"は辻堂のネットカフェ。実は磯子にも系列店があるので、そちらを予備として考えていた。
なぎさ「…最初から考えてた方のがいいだろ。」
めぐみ「…じゃあそうするかな。」

 絶妙な暗さの中、国府津からはやはり鴨宮を通過。小田原到着時では3分巻き、予定より短い29分の豪華列車体験は終わる。
めぐみ「…どうしようね?」
ももか「早いうちに戻っといたら?」


11.小田原22:57発→辻堂23:27着 普通960M・品川行き モハE231-3541
 すぐに折り返せるので、1本早めよう。
さくら「また今日乗ったやつじゃん…。」

 平塚の発車メロディは3回目の…。
ももか「もういいっての。」
なぎさ「でも考えたら…、降りて乗ったのあるから4回目だ…!」


 小田原から30分で辻堂に到着。今日はここでおしまい。

(東京夏の陣2014 つづく)


 乗ったら乗ったで楽ばかりの旅行班がまたしても繰り広げる珍道中。初日は流すはずが、湘南ライナーを追加料金なしで利用できたとのこと。これでスペースを少々使ってしまった当時。本命は251系のライナー列車であり、これも追加料金なしで乗車…。

 時は流れて2020年春。251系が先駆けて廃止され、残っていた185系も2021年3月に全廃。E257系ではすべて特急となり、全席指定となった上で新料金…。そもそもJR東海のA自由席料金で、指定席というのがおかしくなってるし。


 アルファリゾートも『ロイヤルエクスプレス』なって、北海道へ渡ったりするし。
(東京夏の陣2014 つづく)