2014年8月7日(木)午後6時54分 神奈川県小田原市・国府津駅
熱海を後に出た、アルファリゾート21が来る。
そして高速で走り抜けていった。
めぐみ「…入ってるかな?」
4.熱海18:23発→藤沢19:23着 普通930M・東京行き モハE231-3541
こちらも発車。夜7時、外は暗く景色は見えない。
さくら「あんまり寝るのとか考えないほうがいいよ、あとでもっと寝れるんだし…。」
ももか「あのね…。」
過去、『アクティー』から湘南新宿ラインに乗り換えていた平塚。その発車メロディは七夕祭り…。
ももか「おほしさまきらきら~。」
めぐみ「…でもなんでなのかな?」
さて、今日の"キャンプ地"は辻堂のネットカフェにしているが…。
ももか「まだ早いわよね…、どうせアンタらが考えてることだけど。」
なぎさ「どう書いてあるんだ?」
ももか「…湘南ライナー?平塚戻るの?」
めぐみ「乗ろうかなって…。」
さくら「これさ、藤沢とかからなら別に500円とかいらないんだよ。」
ももか「ああそうなの?」
さくら「それでせっかくだからいろいろなの乗りたいじゃん?」
ももか「わかったわかった。」
めぐみ「それで辻堂のコインロッカー使おうと思ったけど、荷物の量からコインロッカーいらないかなって…。」
藤沢で降りる。今日の目的であるライナー列車は大船、もしくは藤沢から料金不要となる。お楽しみはこれから…。
さくら「まず食べてからだけどね。」
なぎさ「どこにするかだよな…。」
蕎麦処『さがみ茶屋』が目に入ったので、入って食べようか。"1本目"までそれほど時間があるわけでもないので、早く済ませたい…。
なぎさ「生から茹でるのか…。」
さくら「そういえばおごってもらうんだった。」
ももか「わかったわかった…。」
(IC)冷やしかきあげそば(さがみ茶屋) 490円
生蕎麦とあって時間がかかるようだが、思ったよりは早く来た。添えられているわさびはお好みでどうぞ。
めぐみ「あ…、かたい。」
なぎさ「本当だ。」
めぐみ「なんか…、奈良井のそばみたいな?」
さくら「…博多ラーメンのバリかたとか?」
一方、かきあげはあまりカリッとしておらず少々残念。まあ値段も高くないので問題はない。
ももか「…もうちょっとゆっくりでもよかったんじゃない?」
めぐみ「…セット、頼めたね。」
ももか「…安く済んだってことでいいんじゃない?」
さくら「おごってもらうんだし。」
御馳走様でした。さて、お目当ての列車はここから料金不要なためか"快速"と表記される。そして同じホーム…。
5.藤沢19:49発→平塚20:02着 湘南ライナー3号/小田原行き モハ214-4
労せず1本目となる、オール2階建て10両に乗ることができた。こちらは1両当たりの着席数を増やしたタイプになる。東日本では珍しく、快速用ながら造りは特急並み。車端部の平屋席は、デッキとの仕切りがない。
確保した座席は、海外の自動車みたいな形をしたボックスシート。2年5ヶ月前に一度乗った当時と違い定期列車なのか、LEDは作動していた。
なぎさ「これやっぱりすごいよな、座席番号27,28,29って…。」
さくら「こんなのなかなかないよ。」
いつもの『アクティー』と異なり、215系は辻堂にも停車する。扱いといい雰囲気といい、なんとなく『セントラルライナー』っぽいかも…。
ももか「…セントラルライナー?」
さくら「多治見からタダで乗れたじゃん。」
ももか「ああ、そういえばね…。」
さくら「これからアレは全部タダ。」
ももか「絶対狙うでしょ。」
平塚からは『アクティー』と同じく国府津、小田原と停車していく。
さくら「また戻るよ。」
そういえば2面4線だった。階段の位置がそれなりに離れているので、階段はもとよりホーム上の移動距離も長くなる。
ももか「…わかってんだったらもっと位置とか考えてよ。」
めぐみ「そうは言っても…、モーターとか。」
6.平塚20:08発→茅ヶ崎20:12着 快速アクティー3770M/東京行き モハE232-3806
せっかくならトイレ付きの中間車に乗ろう。黒いつり革は抗菌とあり、空気清浄機も装備しているE233系で1区間を4分。
茅ヶ崎は通常の線路とライナー用が1面2本ずつ、他に相模線のホームがある。隣にいたのはE233系の沼津行き。
さくら「こんな時に…。」
なぎさ「…これはわかってなかったとか?」
めぐみ「…わかるわからないよりよくわかんなかった。」
一旦階段を上がるため、そこまでまたホーム上を歩く。ライナー3号は通常のホームから出ていたが、5号は…?
めぐみ「同じとこ…。」
階段を上がらなくてもよかった。
ももか「本当、無駄多すぎ…。」
湘南ライナー5号も同じく料金不要なためか"快速"と表記される。ただし放送は"湘南ライナー5号"と案内される。茅ヶ崎からの停車駅は『アクティー』と同じであり、大磯,二宮,鴨宮は通過となる。
185系が入ってきた。この車両は『踊り子』として、東海道線を恒常的に走っている。
めぐみ「ぶれちゃった…。」
7.茅ヶ崎20:22発→小田原20:43着 湘南ライナー5号/小田原行き モハ185-14
両数を増やすと、15両が最長となる。座席は189系妙高号と同じものに交換されており、デッキも自動ドア完備。モノ自体は117系とあまり変わりないが、大垣へ乗り入れるようになったのは117系引退後のこと…。
なぎさ「…これ茅ケ崎から乗ったほうが座れやすいよな?」
めぐみ「…座れるけどどうかな?」
さて、車内には『スワローサービス』の案内がある。これは平日朝夜の『あかぎ』を全席指定席化し、専用の切符を用いればお値打ちに乗車できるというもの。利用した場合はA特急の自由席料金(JR東海の自由席)とほぼ同額となるが、高崎線のライナーも吸収されたため実質的に料金値上げとなった。同時に『ひたち』で用いられた651系が改造を経て導入されている。185系は新宿発着の1往復に用いられるが、引き続き主な活躍の場となっている『踊り子』では実施されない。そもそも18きっぷでは特急に乗車できない…。
ついでに、"国鉄コンドルズ"という"ガセビア"もある。これは"国鉄コンドルズ"は"混んどる"にかかっていてイメージが悪いことから"座ろう"にかけて『国鉄スワローズ』となったという噂話。実際には国鉄の看板列車であった『つばめ』にかけて名付けられており、親会社の変更と『アトムズ』へのチーム名変更を経て現在の『東京ヤクルトスワローズ』に至っている。横浜スターナイトは観に行けない…。
21分で小田原に到着。
ももか「戻ってきてまた戻って…。」
(つづく)