2017年1月7日(土)午後6時4分頃 愛知県豊田市・豊田ジャンクション
1-1.名古屋駅新幹線口17:30発→遠州森町PA休憩 直行新東名スーパーライナー20号/東京駅行き H654-10401
 豊田ジャンクションを直進する。以前は必然的に東名高速へ進む形をとっており、連絡路ながら最高速度が80km/hとなるなど規格が高い。順方向でない連絡路はカーブがきついため、最高速度も50km/hに抑えられる。


 せっかくなので1枚。開通時点で東名はここから本宿まで車線幅を削って片側3車線となり、最高速度が60km/hとなっていた。そのため、ごく一部だけ最高速度が100km/hとも捉えられた。
めぐ「…やっぱりうまくいかないね。」
もも「じゃあ…、あきらめたら?」

 豊田東インターを通過。開通前はこの区間の右車線が塞がれ、片側2車線で暫定運用されていた。名鉄バスが運行する中部国際空港発豊田市行きバスのうち、トヨタ本社工場を経由する便はこのインターで高速を出る。

 そして片側4車線となる。豊田東ジャンクションまで1.7kmとなり、案内が登場。ついで話として昔に鞍ヶ池公園のMAGロード館にて、この高規格ぶりのまま分岐するイメージCGを見たことがある。
もも「そんなもんさ…。」
めぐ「この話を15年…。」
もも「やめなさい、本当の年バレる。」

 豊田アローズブリッジも片側4車線で、開通前は外側の2車線を暫定利用していた。開通前、斜張橋の中央部にやたらと広い空間があったのはそのため。橋そのものはデザイン面からしても優れている。

 豊田東ジャンクションで東海環状自動車道が分かれる。分岐した連絡路はかつて本線となっていたため、以前は最高速度が100km/hとなっていた。正式には一般有料道路であるため、最低速度となる50km/hを含めてすべて表記があった。開通後は連絡路として、最高速度が80km/hとなっている。本線はそのまま新東名となり、右車線が減少。

 片側3車線となった新規開通区間。3km先の岡崎サービスエリアは開通直後満車が続き、ご丁寧にも英語で"FULL"と交互に表記されていた。その次は長篠設楽原が40kmとあり、そちらは空きが有る様子。

 東海環状からの合流は後から設けられたものであるため、1車線で最高速度も60km/hとなっている。やはりこちらも豊田ジャンクション同様、逆方向であるためだろう。

 岡崎サービスエリアで右車線が縮小。新東名は完成形こそ片側3車線が基本となったものの、現時点では交通量の観点から片側2車線となっている。

 中日本高速道路が新ブランドとして掲げる、『ネオパーサ』を冠する岡崎サービスエリア。その先と同様、施設の充実ぶりに反して駐車台数はあまり多くないため開通直後の日曜日は車列ができていた。刈谷や上郷のガソリンスタンドは、給油目的の車を分散させる役割も果たしているのだろう。

 本線は片側2車線で、片側3車線以上に慣れてしまうと狭く思えるもの。そもそもは従来の東名高速も愛知県内から静岡県内にかけて片側2車線であり、全区間片側3車線というのはオーバースペックだろう。最高速度を120km/h以上に引き上げる目的で、道路規格を定めたのならば話は別だが。

 そしてこの新東名では、カーブが基本的に半径3000m級とゆるくなっている。これも、最高速度を120km/h以上に引き上げる目的があるようで…。

 トンネルは2車線幅となった。これで片側3車線化は難しくなり、最高速度引き上げもなくなったようなもの。交通量だけを見るならば、従来のルートと分散されることもあって妥当だろうと。

 岡崎東インターが近づいてきた。新規開通区間には、ここを含めて2か所出入口が設けられている。

 次の新城インターまで25km、浜松いなさが36km。静岡は121kmとあり、いずれも所要時間案内がありながら調整中となっていた。この静岡はそのまま新東名を経て、静岡県庁までの距離でよかっただろうか?

 トンネル内部は白色のLED照明が採用され、出口方向に向けられている。これにより、遠くが明るく見えるようになった。

 そして何やら採掘現場のようなところへ。後で調べれば採石場であり、どうも用地取得の際に不正な金銭収受があったらしい。

 新東名高速は直線状にルートが形成されたため、トンネルが連続するなど多い。対して従来の東名高速は、豊田ジャンクションから三ヶ日ジャンクションまでトンネルが1本しかない。

 トンネル内部に設けられた非常口。緑色のLEDが目立っており、位置がわかりやすい。それ以上に、緑色に光るLEDが美しい。

 トンネルとの間は橋梁が設けられ、それを支える橋脚も位置が高い。上下線でやや離れているのは単に位置の関係か、それとも片側3車線にする目的があったためか。そして右は…?
もも「やめといたほうがいいんじゃない?」

 長篠設楽原のパーキングまで3.5kmと近づき、岡崎と異なり空きが見られるようだ。28km先の浜松サービスエリアは開通して日がたち、真新しさが薄れたのか空きがある。連絡路を経て東名高速の浜名湖までは41kmとあり、そちらは混雑状況が表示されない。

 長篠設楽原まで1km。中央の空きスペースには土が盛られ、仮にこのままの形で片側3車線とする場合に用いられることとなる。

 3月は家族の車で長篠設楽原に入り、7月は豊鉄バスの高速路線『山の湊号』で通過している。今回は通過し、2015年9月乗車時と同じく遠州森町で休憩となる。

 程なくして新城インターとなり、大型の情報案内装置がお出迎え。道の駅『もっくる新城』は、出口を出たところにある。

 浜松いなさまで9km10分、浜松浜北が26km20分。新東名静岡は98km70分とあり、いずれも時間がしっかりと出ていた。無料で通行できる三遠南信道の鳳来峡は26kmで、時間表記がない。

 再びトンネル区間へ。待避所の照明はやや暖色系で、気のせいか本線部分より明るく見える。

 そして2530mと、おそらくは新規開通区間で最長となる鳳来トンネルへ。

 抜けたところで、東名高速は左側へと誘導される。この付近、霧の発生に備えて両側に補助照明がある。

 浜松いなさまで3kmとなり、図形案内が登場。東名高速へは連絡路を経て、三ヶ日へと進むこととなる。東京方向へ進みつつ新東名高速に戻りたくなった場合は、清水から再び連絡路を経て戻ることになる。

 続いて所要時間や状況なども表示される図形案内。新東名新清水まで70分、東名清水まで90分。基本的にこのまま進んだほうが、御殿場まで10分は早く向かうことができる。

 浜松いなさの分岐には左右とも東京と表記され、新東名高速はこのまま通過。三遠南信自動車道の鳳来峡は東名高速と共に左へ進むこととなる。

 分岐した先で静岡県に入る。合流箇所からは2012年に開通しており、今回の開通に合わせて車線を引き直した形となる。

 2012年に開通済の区間では最高速度120km/hを見越したのか、トンネルが最初から3車線幅で掘られている。現状では2車線分のみ使われ、1車線分がポールで仕切られている。新規開通区間でトンネルが2車線幅となったのは、やはりコスト面が理由だろう。

 浜松サービスエリアを前にして、岡崎サービスエリア以来の完成済み3車線区間となる。開通から4年目となる区間とあっては真新しさも薄いようで、空きが見られる。

 浜松浜北を過ぎると、次は遠州森町…。

(つづく)