「ふと考えたことがありまして、まとまりには欠けますが述べてみます。」
1.序章~試合方式
悪化する米中関係、日本はどうすべきか…?
選択肢C「そんなことより野球しようぜ!」
…野球?中国野球ってどうなん?今ひとつしっくりこないんだけど。ってか、大国なのに野球普及に非協力的なのっておかしくね?
一応いうとプロリーグは存在し、2002年に『中国野球リーグ』として発足。最大7球団で組むも、スポンサー撤退などで年々規模が縮小。リーグ戦を行わない年も出てきた。試合規模は年間10~30試合程度という。他、アメリカからもマイナーチーム設置構想があるという。
2019年からは『中国プロ野球連盟』へ発展解消を遂げたらしく、4球団でリーグ戦を組成。ただ相変わらず年間30試合程度と数は少ないようで、実力を測るには足りない印象。2020年分については情報そのものが入ってこない。
一方で日本野球も国内市場としては限界。特にセ・リーグはいつまでも既存メディアに囚われるなど、改革が進んでいない印象を覚える。下部のリーグに目を向ければ、独立リーグという形で拡大傾向にはあるようで…?
ならば、中国プロ野球も日本の独立リーグ。さらには日本プロ野球の2軍,3軍も組み込んで、巨大なリーグ戦にできそうな感じ。2021年シーズンは日本のプロ野球の2軍と独立リーグを合わせて39球団(イースタン7,ウエスタン5,四国4,BC12,関西4,北海道4,九州2,琉球)。
そこへプロ球団が3軍として実質4チーム(広島東洋はリハビリチームという位置づけなので含めない)。そして中国プロ野球を4球団含めれば、総合計47チームになる。さらに社会人チームとも交えれば、すそ野はひくらでも…。
名付けて『ウルトラファームリーグ』。あくまで47チームでの"交流戦"とするため、リーグ順位は各組織ごとで分けよう。
中国プロ野球に足りないのは実戦経験だろう。日本で経験を積んでから、中国大陸で30試合と考えたが…。独立リーグの試合数を見るに、日本国内で90試合行うという考えでは多すぎた。それでも合計60試合以上(+ポストシーズン)はこなしたい。
現状では日本プロ野球の2軍が基本的にDH制を採用しており、独立リーグでも採用されていることから中国プロ野球もDH制を採用するだろう。試合中継についてはネット配信全盛の今、わざわざテレビに固執することもない。
ついでに言うと日本では独立リーグと同等となるため、日本プロ野球からも育成選手を派遣すれば悪くない。現に一部球団は中国プロ野球と提携し、コーチや研修生といった形で…。そして"本拠地"は、全国行脚もいいが定住地も欲しいか。
2.目指すべき目標~日中間の野球が開幕
提言するのが2021年初頭であることから、早くとも2022年以降の話(この時点でオリンピックはない)。そうなれば目標も、おのずと見えてくる。目指すは2026年(以降)、アジア大会での金メダル!でもなぜにアジア大会?
最大の理由は日本代表。日本プロ野球のシーズンを中断しないため、社会人野球の代表チームが慣例的に出場している。つまり"本気で世界一を目指す"完全プロの日本代表と、アジア大会の日本代表はユニフォームこそ同一だが明確に区別されるのだ。
これを逆手にとって、独立リーグの代表チームというのも見てみたいが…。
一方で韓国プロ野球はアジア大会でもシーズンを中断し、韓国代表のフルメンバーが参戦。台湾(チャイニーズタイペイ,中華台北)はアジア大会にプロを参加させるか、今ひとつ出典に乏しくわからず。
実のところアジアでは中国野球を含めても、当該4か国以外の実力は大きく差がついてしまっている。要は唯一現実的にプロセスを踏んで、チャンピオンを成し遂げられそうだという話だ。
そして是非はともあれ、経済大国たる中国大陸。そのおかげで野球が人気ともなれれば、世界野球にとっても悪い話でないはず。
さて、中国プロ野球を日本で行うとしよう。当然ながら"下準備"も必要であり、早い段階から来日することとなる。(特に2021年1月時点では感染症対策もあり、来日実現後も14日程度の隔離を求められる。)その間にメディアを駆使しつつ、顔と名前を覚えてもらえばと。
いざ、キャンプイン。基礎体力を十分につけ、顔見世含め対外試合もこなしたい。
開幕を日本で迎えるにあたり、東京ドームが提供されるのか。それこそ中国企業に金銭を出させるか。観客動員は知れたところだろうし、むしろそれを生かした"広々空間"。さらには普段チケットの得られない特別席を狙う者もいるだろう。何より鳴り物応援なんざ遠い話。
(念のためいうと、鳴り物応援は日本プロ野球の1軍に欠かせないものと考えている。2020年が"異常"であり、2021年以降は少しずつ戻さなくてはならない。そのうえで"応援活動休止日"を一定数設け、たまには鳴り物なしの1軍もいいのでは?)
その後は日本野球との交流戦が待ち構える。日本プロ野球の2軍チームがビジターチーム扱いで、2軍チームの本拠地という例も数多く出てくるはず。迎え撃つのは、かつて高校野球で名を挙げた右腕…。
3.ポストシーズンの新解釈~未来、そして…
日本である程度の試合数をこなしたのち、中国大陸へ戻って最大30試合を実施。せっかくなので、そちらにも工夫を凝らしてみたい。名付けて『チャイニーズクライマックス』。
残り試合ないしゲーム差に応じて、当該試合時点での最下位チームを脱落させる。参加チームが4球団の場合、2度目の"足切り"で2球団に絞られる。その後はひたすら同一チーム同士での対戦だ。勝敗は最終勝率、ないし順位確定をもって優勝決定。あるいは最大7試合中、4試合先勝で優勝とするか。
アジアシリーズが行われなくなった現在、シーズンはこれにて終了。翌年も来日してキャンプイン、リーグ戦と交流戦。中国大陸へ戻って『チャイニーズクライマックス』と繰り返し。
代表チームはその都度結成し、リーグ戦もその都度中断させよう。完全プロの日本代表に対等できる実力は得られるか…?
近い未来かもしれないし、遠い未来かもしれない。日本でノウハウを学び、球団数も増えて中国大陸の野球人気も拡大。下部組織もできて、いつしかトップチームが日本でまとまった期間プレーさせる必要もなくなってくる。何せ歴史が浅く、アメリカのように"暗黙の了解"がはびこることもなさそう。
迎えたアジア大会。野球競技で準決勝に残ったのは、やはり韓国,チャイニーズタイペイ,日本,中国。対戦相手はアジア大会で最強とされる韓国だが、勝利なくして金メダルは得られない。
その裏で渦巻いていた政治的思惑、とりわけ共産国家の存続にかかわる事項。中国代表はそれを知らない。知っても、彼らは言うはずだ。
「何があろうと、俺たちは勝つだけだ!」
(おわり)