2011年9月19日(月)午後3時10分 三重県伊賀市・柘植駅
程なく草津行きが入ってきた。113系であり、頼んでもないのにリニューアルだ。
めぐみ「なんで別にいいときに限ってくるのかな…?」
夏の終わり、秋の始まり。涼しげな日陰。まだ時間があるので、中で寝ておこう。
15.柘植15:31発→草津16:19着 普通5369M/草津行き モハ113-7702
7700番台を名乗る113系。これは高速走行を行うために改造したことなどを示すものであり、リニューアルの有無とは全く関係がない。
涼子「どう?寝れた?」
めぐみ「寝たよ…。夢まで見ちゃった。」
ほとんど乗る機会のない草津線。気のせいか先ほどより雲が多くなってきている。
あいか「ここは乗ったの?」
めぐみ「ここは乗るつもり無かったからパソコンで出たけどパスした。」
なぎさ「こっちの方が短いんだっけな。亀山から大阪だと。」
あいか「それで乗れたのは…」
めぐみ「ああ、だいぶ後。」
なぎさ「私もさくらもいたな。」
2007年1月に乗車し、以降この日まで実は乗っていなかった。実はそれ以前に乗車予定はあった。
めぐみ「今日とは逆だけど、関西線が運休で。それがわかってたら…」
ももか「そういうとこなのよこの人は。どうでもいいこと調べて肝心なことさっぱりだもん。」
夕方4時。日が落ちるのも早くなってきた。
めぐみ「色々回れたね…」
なぎさ「琵琶湖で終わっちゃいけなかったんだな。」
草津まで48分。距離はそれほど長くないながらも、単線電化路線なりの時間を要している。
めぐみ「あ…、225行っちゃった…。」
ももか「何、またアレ?」
1本早く出る新快速が225系だったということ。1分で乗り換えろというのは酷な話。おとなしく予定の列車まで待つしかない。
16.草津16:30発→米原17:18着 快速786T/米原行き クモハ223-2068
10両編成の後ろを狙うも、やはり来たのは223系。
めぐみ「また…?」
なぎさ「あきらめろよ。」
めぐみ「え、だって…」
涼子「乗ったでしょ?」
めぐみ「それとは違うの!」
野洲止まりの新快速は結局223系。この日、225系0番台は来なかった。
なぎさ「もういいだろ?」
めぐみ「うん…」
秋口の夕方5時、見慣れたはずの風景もなぜか新鮮。考えれば、10年近くにわたって投入され続けた223系2000番台が多いのは当たり前。特に4両編成は70本近くあり、225系は5本あるかないかに過ぎない。
坂田から8時間29分かけて米原に到着し、140円旅行は無事に終わった。もちろんまだ終わりではない。
ももか「わかってるよ。一昨日の分よね?」
尾張一宮まで1110円。JRだけの分を合計すると2200円になり、青春18きっぷを用いるよりは安くなっている。
17.米原17:33発→尾張一宮18:31着 新快速5350F・豊橋行き モハ313-9
乗るのは0番台の新快速。日没が早まり、山間部では景色もよくわからなくなる。大垣行きルートは特急列車も垂井を経由するため、米原から岐阜まで片道だけ特急というのは景色の変化に乏しかったりするのだ。尤もここまで寝ていないのであれば、ここで寝ろと言われるのは不思議なことではない。
そしてもうひとつ。旅物語の終わりが確実に近づいていた…。
尾張一宮に到着。名鉄一宮とは地上で隣り合っている。
めぐみ「岡崎公園前まで900円…。」
なぎさ「どうした?」
涼子「時間ないよ?」
めぐみ「もうこれあんまり残ってないのよ。」
SFパノラマカード。2月、manaca導入に伴い販売を終える直前に最高額となる5000円のチャージを行い、可能な限り引っ張るつもりでいた。
18.名鉄一宮18:37発→新安城19:31着 急行/豊川稲荷行き 3568
一宮始発の急行は乗りなれた3500系。陣取るはおなじみの壁際。この辺りは景色などどうでもいいので寝ておこう。駅間が長いJRの普通がそうであるように、それに準じた停車駅となる名鉄本線の急行も結構な速度を出す。
ももか「ずいぶんと気持ちよく寝てらして…」
めぐみ「寝ちゃった…。」
涼子「雨降ってるよ。」
外は今までとうってかわって大雨。その範囲は狭かった。急行は、特にカーブのきつい西枇杷島から栄生の間を除けば感覚的に速い。もちろん、秋口の夜7時ともなればほぼ真っ暗。寝るには十分だ。
一宮から54分。急行は岡崎公園前に停車しないので、新安城で普通に乗り換える。
19.新安城19:35発→岡崎公園前19:43着 普通/東岡崎行き 6452
乗車時間が短いのでここで寝てはいけない。岡崎公園前に8分で到着。カードの残りは220円…。
もちろん岡崎公園に用はなく、隣接している愛知環状鉄道の中岡崎へ。この付近は複線であり、設備も比較的充実したもの。
ももか「この時間からまだ乗ろうってんだもん。」
めぐみ「別に乗りたくなかったら」
ももか「もういいって言ってるでしょうに。あのさ、前からこの子の成長見られないのどう?」
なぎさ「お前だって…」
ももか「何?」
涼子「ケンカはやめなさい。」
入ってきた列車は、従来からのカラーリングである緑色を纏っている。
20.中岡崎19:53発→八草20:35着 普通1217H/高蔵寺行き 2107
久々に列車20本の大台に乗った。20本目は4両で、全てボックスシートだ。
めぐみ「乗る人いるのかな…?」
涼子「さあ?今日月曜だけど祝日だし…。」
(つづく)