鉄旅リターンズプラス 第4弾

 今回は成人式の昔話でもしようかと。男子はスーツ姿が多い中、一部の"輩"は袴姿で出席。女子は概ね振り袖で揃っていた。式そのものは町長(当時は市町合併前)の式辞等、形式的なもので終わっている。
涼子「実行委員会じゃなかったね、形だけで後は流れ的な。」
めぐ「まあ、参加することに意義?」

 

 

 実際には中学時代との再会やら、終わってからの食事会ないし飲酒やら。そちらで騒がしく過ごすのがメインなのかもしれない。しかしその当日は食事会を行わず帰宅し、後日にクラス会として飲食をしている。値切ろうとしたのは内緒…。
涼子「本当、そんなのないわよ。」
めぐ「ごめんって、そういうの全然わかんなかったもん。」


 クラス会は翌年にも行われ、その2年後も実施。ただ回を重ねる毎に出席者どころか、返信人数も減少。当時の恩師も出席することなく、3度目を最後に行われていない。その段階で今後行わないことも示唆されていた。
涼子「そういえばあれからないよね、こういうクラス会。」
めぐ「まあ…、呼ばれたら行くだけなのかなって。大学の集まりもだけど。」

 

 そしてこのブログは強引に関連付け、日帰り旅行企画へと発展させるのが恒例。ということで『鉄旅リターンズプラス』第4弾は2011年9月、現状最後となったクラス会の関連ネタ。低予算で実現させた関西1周の旅を見ていこうかと。
涼子「関係なくなっちゃった。結構序盤の段階で成人式終わって、話が脱線しちゃってる。確かに集まって話したいよ、後回しでもよかったじゃん。」
めぐ「じゃあ、始めよっか。」


2011年9月19日(月)午前6時12分 愛知県あま市・名鉄木田駅

 クラス会から中1日、乗るのは朝3本目。
涼子「で、朝から名古屋…」
めぐみ「違うよ。岐阜から乗るの。」
涼子「岐阜から?」
めぐみ「こうするとJR分が安くなるの。」
涼子「名鉄分高くなるんじゃ…」
めぐみ「まあいいから、行こうよ。」


 さて、今回デジカメは持ってこなかった。そしてもうひとつ…。
めぐみ「あ…」
涼子「何、何か忘れたの?」
めぐみ「iPod忘れた。」
涼子「iPodって、前は無かったんでしょ?」
めぐみ「持って無かったよ。」


 ノー音楽旅行決定。そもそも昔はなかったのだから、今になって気にしてはいけないのだ。


1.木田6:21発→須ヶ口6:29着 普通/東岡崎行き 6329
 そして座れず。iPodといい、幸先悪いスタートだ。
涼子「やっぱり日ごろの行いが悪いのよ。」


 では改めて、須ヶ口からスタート。
なぎさ「また須ヶ口からか…」
ももか「須ヶ口ったってね、今日私だけじゃないのよ。」
涼子「岸田さん?」
あいか「久しぶりです。」

 "卒業旅行"以来、1年半ぶりに参加するという。
ももか「…ま、行きましょ。岐阜でいいのよね?」

 


2.須ヶ口6:38発→名鉄岐阜7:04着 急行/名鉄岐阜行き 3402
 後ろの車両は銀色なので、もちろんそちらに乗車。
なぎさ「今日なんだけど、琵琶湖一周のあったろ。」
ももか「一周したよ。何、今日はあっさり…」
涼子「私はないよ。」
めぐみ「まあ、これ見てよ。」

 琵琶湖1周ルートも大阪近郊区間に含まれており、これまでにも米原から実際に乗り継いでいる。
涼子「琵琶湖も入ってるから…、それで?」
めぐみ「この中で一筆書きして、途中で降りなかったら最短距離の分で計算するの。」
なぎさ「私らは米原から彦根までで、180円。」
涼子「じゃあ、今日もそこを回ろうって訳ね?」
めぐみ「いや…。」
涼子「え?」

 今日向かうのは、同じく米原から1駅進んだ坂田。
ももか「…同じじゃないの。」
めぐみ「そこだと40円安くて」
ももか「別にいいじゃない40円ぐらい。」
あいか「同じじゃつまらない。」
なぎさ「お前が言うなよ…」

 さあ落ち着いたところで寝れるうちに寝ておこう…。
涼子「…寝れてないよね?」


 岐阜まで時間もかからず、眠れていない。さて、名鉄岐阜からJR岐阜まで距離があるので例によって歩く。朝の空気はやはりいい。
ももか「本当、そうよね。」
涼子「お金とかは大丈夫なの?」

 岐阜からの運賃はというと、米原から先は彦根まで950円。目的の坂田から長浜まではというと、実は同額で950円。ついでに、岐阜から米原まで820円となる。


3.岐阜7:26発→米原8:13着 区間快速5701F/米原行き モハ313-5304
 ありがたいことに5000番台を含む8両全てが米原行き。
めぐみ「どう?」
ももか「どうって、別にどうもこうもしないわよ。」
めぐみ「だって久しぶりじゃん、JRなんて。」
ももか「そりゃ、アンタ名鉄ばっかりだからじゃない?」
涼子「私も遠出は楽しみよ。」

 遠出の楽しみは実際に出る前から始まるようなもの。
あいか「計画立てが楽しい人。」
ももか「計画…。その楽しみを私にくれなかったばっかりにね…?」
涼子「それ言っちゃダメよ。」
ももか「ま、琵琶湖1周しましょ。」
めぐみ「…何言ってるの?」
ももか「琵琶湖行くんでしょ?」
あいか「今日は琵琶湖一周じゃないの?」
なぎさ「これだ。」

 当然ながら、大阪近郊区間は琵琶湖周辺だけではない。今回は過去の琵琶湖一周を発展させ、大阪まで足を伸ばすのだ。

 お分かりだろうか?近郊区間には、関西本線の中でも本数の少ない伊賀地域も含まれている。プランニングに苦心するも、これを利用すれば140円での関西一周も夢ではなくなってしまう。そして、長らく乗っていない路線もあり、乗車すべく今回の行程を立てたのだ。

 今回は坂田から乗車し、近江塩津で湖西線に乗り換え、大阪へ向かう。大阪から天王寺まで環状線の外回り電車に乗り、天王寺から加茂、そして柘植まで関西線を乗り継ぎ、柘植から草津まで草津線に乗る。そして草津からは今までと同じように米原まで乗る。総乗車距離335.8km、これだけ乗っても坂田から米原までの最低運賃140円で済んでしまうのだ。
涼子「よく考えたねこんなの…。」
なぎさ「ま…、まあな。」
めぐみ「考えたの私だけど。」
涼子「あのねぇ…。」


 もうすぐ米原。見慣れたはずなのに新鮮な景色。


 米原からは北陸本線に乗り換える。古来より東海道本線と北陸本線の分岐駅である米原。辺りは自然豊かで落ち着いている。
あいか「いいところ…。」

 では乗り換えよう。


4.米原8:28発→坂田8:31着 普通5131M/敦賀行き クモハ521-3
 何気に521系が好きだったりする。新しく増えた車両だけが金沢に乗り入れ、敦賀直流化にあわせて登場した初期型は今までと何ら変わりなく最長でも福井までしか行かない。おまけに2両なので、侮っては座席にありつけない。
(つづく)