※今回の内容は実在する学校団体等と一切関係ありません。
インターミッション~ある日のひとこま~
とある高校では部活動に"ライセンス制度"が導入され、AランクからCランクまで与えられる。特にCランクは低予算の代わりに自由度が高いとされ、その内容は多種多彩とされる。そんな"Cランク部活"でのこと…。
旅行部の部員、坂崎寛和は部室へ向かう。部室のカギを取りに向かったところ"先客"がおり、これは怪しいと勘付いたまま。既に開いていた部室の扉を開けると…?
寛和「あれ、またいた…。」
まりえ「こんにちは。」
いたのはOGである黒坂なぎさの姉、まりえであった。来訪の際は事務室にて許可証を発行してもらい、正式な手段だからと主張。正しいからといって、その他突っ込みは追いつかない。
まりえ「いいじゃん、外部顧問みたいなものだって。」
寛和「いやいや、前にも1回こういうこと。」
と、続いて入ってきた十川つよし…。
つよし「あれ、お姉さん。今日って来る日でしたっけ…?」
まりえ「来ちゃった…。」
寛和「そんな水臭いこと言わずにさ。」
旅行部の"外部顧問"として、すっかり定着しているお姉さん。ティーセットは変わらず常備しているものの、あくまで形重視のスタンス。相変わらず中身はペットボトルのお茶で十分らしい。
寛和「…ってか、前に立つなって。」
もう1人、旅行部の部員が入ってきた。
まりえ「あ…、桜井直俊君だっけ?」
直俊「はい、桜井です。」
ということで男子部員3人が揃ったところ、"外部顧問"として思うところがあった。
まりえ「桜井君だけど…、なんかキャラがわかんないの。」
直俊「ああ、キャラですか。」
寛和「だから呼ばれないのか。」
つよし「いや、それ関係ある?関係者何人とか。」
確かに旅行班としてはメイン4人,サブ4人,男子部3人が同学年。後輩世代が組んだ『旅行部』は女子4人と男子3人、顧問と副顧問。さらに外部顧問という、バランスのよくわからない体制。全て合わせると21人になり、別用途からの流用絡みとはいえ扱い切れなかった。
寛和「別用途って、この面々で野球するわけじゃ…。」
まりえ「そう、野球と関係するの。」
つよし「関係あんの!?」
21人中19人が、元々は某野球ゲームで作成された"選手"である。その際に誕生日も設定しているのだが、7人を除いて覚えていないと…。
直俊「あの…、僕のキャラは?」
まりえ「あ、ごめんごめん。野球ゲームの話じゃなかったね。」
本題が何かといえば、桜井直俊としても旅行部としても。キャラクターで何か足りないという。
まりえ「帽子のキャラっていないのよね…?」
直俊「あ、はい。いませんけど。」
まりえ「それでごめん、桜井君って特徴が見えなくって。」
直俊「特徴ですか…。」
要するに"帽子キャラ"が欲しいとのこと。そこで目を付けたのが、特徴の見えなかった桜井直俊である。
まりえ「じゃあさ、似合う帽子探そっか。」
直俊「え、今からですか?」
寛和「いいじゃん、こういう機会大事。」
まりえ「いやいや、あなたたちも考えてよ。」
考えれば旅行班の"補佐役"、津山涼子も眼鏡で個性を見出したようなもの。かくして『旅行部』の男子は桜井直俊に着用させるべく、帽子を探しに出ることとした…。
選んだのは前髪を出せる程度に浅くかぶれるもの。ブラウン系のイメージカラーに合わせて、帽子の色はベージュ系とした。
直俊「…どうですか?」
まりえ「すごい、似合ってる。絶対こっちがいいよ。」
寛和「じゃあ決まり!今日から帽子担当な。」
つよし「俺の意見は!?」
前置きが長くなったものの、実はここからが本題。
つよし「ってか、今までの何!?」
直俊「何のために帽子担当なったんですか!?」
1日5項目auユーザーがクリアすれば、毎日ポイントを獲得できる特典『毎日ポイント』。不定期で内容が入れ替わる中で『豆の木ジャンプ』があったものの、早くも手詰まり感。しかもこのところ項目に含まれず、2020年10月現在ほぼ塩漬け状態…。
操作は簡単。左右に動く"台座"に合わせタイミングを計り、画面をタップしてカエル君をジャンプさせるだけ。途中現れるフルーツをとればボーナスを獲得できるが、落下すれば即終了。制限時間は1回30秒だ。
寛和「ま、いいからさ。」
まりえ「1人2回ね。」
十川つよしは1回目で4125をたたき出すも、2回目は680に終わる。坂崎寛和は1回目3166、2回目は3946と安定して高得点。桜井直俊の1回目は161で終わってしまい、2回目も2725で及ばず。
直俊「そういうならお姉さんもやってくださいよ。」
旅行部外部顧問、白浜まりえも挑戦。1回目に4157で3人すべて上回り、2回目も3225を記録した。
つよし「…はい。」
まりえ「…いや、ほめてよ。」
先輩方にあたる高田大和さんもやってもらったといい、1回目3345と2回目1698だったという。
まりえ「じゃあ、今日はここで…。」
直俊「あ、帰るんですか?」
つよし「って、唐突に出た!」
(おわり?)