2020年9月21日(月)午後4時5分 岐阜県多治見市・多治見駅
(M)JR運賃:千種→多治見 510円
次の発車まで少々時間は残しつつ、結局改札から外へ出てしまった。ここから中津川に向けては同じく山間を分けつつ、土岐市,瑞浪,恵那とそこそこな都市が続く。
めぐ「ここからがね…。」
もも「何、やっぱりロングじゃダメだって?」
めぐ「ダメじゃないけど、ちょっと時間もかかるし。」
駅前にはかつて商業施設があり、地下にあった店でみそ焼そばを頂いている。建物自体古かったのだが、すっかり解体されて跡形もない。
さく「あったね、そういや場所わからんくて駅前戻ったって。」
なぎ「今度は場所よく調べてからな…。」
橋上駅舎そのものは過去に幾度となく取り上げているはずなので、通路だけ軽く眺めるにとどめておこう。誰でも自由に演奏できるピアノがあり、音色が心地よい気分にさせてくれる。
めぐ「…場所空かないから近づいて撮れない。」
もも「…普通に味わえばいいのに。」
改めて、太多線は5番線から発車。このホームだけキハ25に合わせて低いままであり、電車やキハ75に乗車する際の段差が生じている。
さく「これなんだよね…、キハ25だって結局入ってから段差あるし。」
8.多治見16:21発→岐阜17:32着 普通3639C/岐阜行き キハ75-3404
このキハ75。美濃太田へ転属後は後期型が寒冷地対応改造を受け、ワンマン非対応車両はワンマン工事有無で分けられた。引き続きワンマン非対応の車両は+1000番台、ワンマン対応工事を受けた車両が+3000番台となる。ワンマン対応済み車両はそのまま+3000番台だ。
座りの良い転換式座席が半数程埋まって発車。太多線は全て各駅に停車するのだが、キハ75はワンマン運転だろうと車両毎2エンジン搭載。平坦で運転速度の低い太多線には向かないとされる。
もも「前々からだけど、何を求めてんのか…。」
めぐ「やっぱりこれで高山?」
景色も山々ではなく田畑の多いもの。それはそうと、国道248号が並行している路線。旧道のルーティングなり雰囲気なり気になってしまう。
もも「原付もよくまあ、こんなとこ持ってって。」
めぐ「旧道を今度かどうかわかんないけど、通ってみたくて。」
駅前広場の完成していた可児を出て、次は美濃川合…。
めぐ「ごめん、もう1回。」
もも「…ってか、前に写真なかった?」
木曽川のダム湖(関西電力今渡ダム)を渡る太多線。美濃川合を出ると右側に車両区が広がっており、所属する気動車を多く見られる。
この普通は岐阜行きであり、ここから特急にも追い越されない。特急は17分後に美濃太田を発車し、それこそ岐阜で分割する便(ひだ16・36号)である。よって美濃太田からもキハ75に乗り続けよう。
なぎ「…で、いいか。」
反対方向に入ってきた猪谷行きは、長距離運行に相応しくキハ25でもクロスシート車両であった。さて美濃太田からは特急の通る本線らしく、最高速度が高めに設定されている。最高120km/hで加速力にも優れた、JR東海自慢の2エンジン車両はその本領をようやく発揮できそうだ。
なぎ「逆にだけど…、ロングのどこがダメとか。」
めぐ「…長く乗る気分的な?一応、東海のロングはいいほうなんだけど。」
坂祝から鵜沼にかけて木曽川の渓流、日本ラインを下っていく。並走するのは岐阜県道207号であり、現在は国道21号の指定から外れている。
なぎ「そんなもん素人に…。」
めぐ「わかる人だけでいい話だし。」
鵜沼からはJRと名鉄が並走する。JR那加と名鉄新那加は近接し、乗り換えようと考えれば乗り換えられるだろう。実際は目的地からして、途中駅の多い名鉄から岐阜駅で距離を伴う…。
めぐ「イオンモール。」
なぎ「岐阜ったろ、最初。」
岐阜に到着し、ここまでがルートとして決めていた行程である。さあどうするか…?
さく「任せるよ。」
もも「…いいの?アンタらフリーにしてケチって、ロクな終わり方した覚えないんだけど。」
発車案内には『ひだ16号』と『ひだ36号』の記載があるので、とりあえず特急の分割する様子を見物しよう。往路の『ひだ5号』と『ひだ25号』に対するもので、1日1往復しか運行されない。
めぐ「京都から岐阜はあるの、5年前…。」
さく「そんな前なんて…、早くなったもんだよ。」
程なくキハ85が9両で入って来る。進行してきた方向から見て、前3両が大阪行きの『ひだ36号』。後ろの6両は名古屋行き『ひだ16号』だ。
編成を繋ぐ"ホロ"が外された。電気連結器は搭載していないらしく、係員の手を介さなくては離れないようだ。そして大阪行きの3両を少しずらし、名古屋行きの6両と完全に切り離される。
さく「逆だったら引き上げもあるからね。」
もも「それでさ…、結局何しようってんのよ?」
名古屋行きの6両が進行方向を変えて発車。残す距離は短いため、座席向きを変えずに進む。
大阪行きの3両は進行方向そのままに発車し、大垣,米原,草津,京都,新大阪,大阪と停車していく。こちらはそこそこな距離を残しており、乗り換え不要なことでなかなか盛況らしい。
さく「…今度また、最初から最後まで。」
なぎ「結局何もないんだろ。」
(M)JR運賃:多治見→岐阜 810円
さあ今度こそ、岐阜からどうするか…?大垣へ出て養老鉄道という選択肢も、あるにはあった。何も無さそうだけど、なぜか気にさせてしまう近江長岡もある。ひとまず改札を出れば、どこからか出店が来ていた。そして1つ購入し、そのまま頂いた…。
さて岐阜駅の待合室はなかなか造りがいい感じ。自動ドアでガラス面も大きく、空調も完備されている。
(つづく)