「お待たせしました。ライブドアのほうが最近滞ったままなのに、新作始めます。しかも…、しかも。2020年待望…、待望されていないのでしょうけど。鉄道メインシリーズです。」
2020年春は結局、弥富市へ通院する際に桜を見る機会があっただけ。これだけでも十分だろう…。
それからというと。しばらくは旅行どころか、近場の外出すら憚れる日々が続いた。大型連休も例年と異なり、自宅近辺で完結した。見方によっては自らと向き合い、見つめ直す時間ができたとも云える。これまで先送りしてきた物事にも、改めて取り組む時間が生まれた。
メインのチームを組めず、直接会うこともできず。リモートばかりで寂しさを覚えた人もいるかもしれない。逆に直接会う必要がないからと、1人で自由半分に過ごしたり。もともと合わないからと開き直って、人間関係のリセットまでする人もいただろう。
過去へは幾度も戻れど、現在から先へは進むことを良しとせず。それでも可能な限りな選択は下しつつ、来るべき"その日"を待ち続け。そして…。
旅行班が止めていた時計の針。できることを、できる範囲で。それでも行きたい場所があった。時計の針はその日、再び動き出す。
2020年9月21日(月)午前9時57分 愛知県あま市・木田駅前
(現)アサヒおいしい水・富士山(アサヒ飲料) 110円※軽減適用
様々な事情と情勢、思惑が渦巻く2020年。この日も水分を事前持参できず、別々で現地購入。秋晴れとなった青空の下、ついに動き出す…!
めぐ「皆様おはようございます。今日はちょっと出発が遅目って言いますか…、鉄道旅行系は本当にお久しぶりかもしれません。布袋の駅が完成したとかでちょっと回ったのが6月で…、それ以外だと元日ですか?それからずいぶん変わっちゃったみたいで。」
めぐ「ということでマスクはちゃんとしてますし、消毒液も持ってます。ハンドソープが…、ちょっと使い道にも困ったの1つありまして。とりあえず"対策"はしました。では行ってまいります。」
1.木田10:03発→堀田10:30着 準急/吉良吉田行き 5059
津島線の準急は5000系で、全員が座れる程度の埋まり方をしている。あえて座らない人は何か、個別で思惑があるのかもしれない。
甚目寺からは座れないだろう。須ヶ口付近の陸橋は構造が完成しているものの、なかなか開通に至らないようだ。
須ヶ口の橋上駅舎や2面4線式ホームを立派だと思い、すでに長らくの時を過ごしている昨今。同じくそう思わせていた反転フラップ式の発車案内は、今やLED式に置き換わって名鉄から絶滅している。
西枇杷島は大きな変化が起こっている。狭かった2面4線式から待避線が撤去され、単純な相対式ホームにして幅もある程度確保。駅舎も新しく"移設"されるようで、これまで対応しなかった6両編成はどうだろうか…?
名鉄名古屋からは急行となる。やはり多く下車し、車内は一気に空きが見られるようになってきた。立っているのが作業着姿の2人程度だけであることから、名鉄の作業員と考えていい。
栄生から神宮前にかけては、名鉄名古屋の地下区間を挟んでJRと並走している。ナゴヤ球場へ行きたくなるというのは、今も昔も変わらないことだろうか。ならばぜひマイナークラスの野球場として、最高峰を目指してほしい。
(M)名鉄運賃:木田→堀田 410円
津島線の準急として乗り込み、名古屋からは急行となって3駅目。木田から27分で堀田に到着し、今回はここからスタートすることとしていた。
姫も旅行班に定着して幾年、めぐみのことが好きだけど素直になれないまま。各地へ連れまわされつつ、内心楽しんでいた。そんな中で生じた"空白期間"に何を思う…?
もも「アンタさ…。」
めぐ「ごめんって、…呼べなくて。」
もも「そうじゃないの。まだ…、できてないんでしょ?」
めぐ「一応、おととし?四国とかのは完成したよ。」
今や旅行班に欠かせない中心柱。高身長でキツそうな印象や口調と共に、年々かわいらしさが増しているらしい。めぐみに救われた過去があったという彼女は、この"空白期間"に…?
なぎ「よっ。」
めぐ「なぎ姉も。」
もも「本当、勝手に堀田なんか中途半端なとこ…。」
旅行班の参謀となっているのは、鉄道系の話がわかるため。あっさりした雰囲気と思わせつつ、嫉妬深さも時折見せることも…?そしてこの"空白期間"もフラストレーションがたまっていた様子。
さく「勝手にまた京都とか抜け駆けしてない?」
もも「…逆にこっちが聞きたいんだけど。」
めぐ「うちはこの辺でごまかしただけで。」
これでようやく"旅行班の4人"にすることができたわけで、ディレクション的に4人の体裁を保ちたいもの。一方で交通機関車内等における会話は慎むべきとされ、完全版で景色だけというわけにもいかないのが悩ましい。
めぐ「で…、2人ずつ回そうかなって。」
なぎ「まあ、それぐらいからだよな。」
さく「そうでもしなきゃ、これから回らんでしょ。」
もも「…ってか、アンタらの求めるディレクションって何よ?」
参考にしたのは、名鉄やJR東海で恒常的に行われる"ブツ4"手法。これは2両編成を2本つないで運行するもので、車中や食事中は2人組を2組という考えとみなすのだ。個人的には2人までなら、ボリュームダウン+マスク着用で対応できると思っている。
めぐ「この応用でブツ6とかも…。」
もも「それはいいけど、5人とかだったら?」
さく「まあ、当分はこの4人で回そうよ。」
なぎ「お前が決めるな。」
ということで堀田からの原点回帰、0からの再出発だ。
もも「で…、最初どこよ?」
めぐ「あ、そうだった。まず豊田市。」
(つづく)
「…ま、こんなもんからでしょう。久々の珍道中はいかに?」