2020年9月21日(月)午前10時31分 名古屋市瑞穂区・名鉄堀田駅
今回の話は2月にさかのぼる。なんとなく"夢のお告げ"があり、2面2線+通過線という新幹線にあるような駅ホームを見たくなったのだ。近場ではいずれも名鉄の、二ツ杁と堀田。手軽に手を出せる範囲ながらも、諸都合あって9月まで引き延ばさざるを得なかったのだ。
堀田は急行停車駅だけあって、ホームが広くとられている。発車案内は2010年からLED式となっており、部分的ながら名鉄のカラーLED案内としては初期型となる。
知立,豊橋方向を見よう。通過した特急(・快速特急)はここからスピードを上げ、急行(・準急)もここからは通過が多い。配線の都合上、こちらのホームは4番線となっている。
エレベーターも後から設置された。こちらはホームの中央に置かれている形なので、片方の階段が狭くなっている。
コンコース階へ降りてみる。昭和中期に高架化された構造体をそのまま、幾度となく白く塗装を繰り返しているのだろう。完成したのは1969年で、すでに50年が経過しているというもの。
名古屋,岐阜,犬山方向を見よう。通過した特急(・快速特急)はスピードを緩め、神宮前に停車する体制へ入っていく。急行(・準急)も次の停車駅が近く、終始低速なまま神宮前まで走行する。
この名鉄堀田は2面2線の相対式ホーム+通過線という、新幹線に多いタイプの配線をなしている。在来線や私鉄ではあまり見かけないもので、名鉄以外となれば京成成田スカイアクセス線の成田湯川しか思い当たらない。
エレベーターも後から設置された。こちらはホームに面して設けられており、干渉しないことからどちらの階段もそのまま。エスカレーターは設置されていない。ホーム上の待合室は両方向ともあり、いずれも非冷房となっている。
改札は窓口から向かって有人通路,幅広改札機,IC専用改札機,通常改札機。柱を隔ててもう1つIC専用改札機。入口にある緑色の"入口"表示も、結局少数派なままだ。
かつて売店があったと思しきスペースも、今となっては自動販売機が置かれているだけ。
向かいにも店があったようで、やはり痕跡だけが残っている。券売機はタッチパネル式が1つあり、隣はICカードへの入金専用端末となる。
駅の外へ出よう。こちらは表の通りから1本入ったところにあり、慎ましい印象を覚える。開き戸もどことなく古めかしいようで、おそらく完成当初から使われ続けているのではないだろうか。
下を行き交う多車線道路は『空港線』で、国道1号と国道41号を結ぶ区間。上をまたぐのは名古屋高速3号となる。周辺はコンビニや飲食店が多く、モノには困らないだろう。
駅ビルを併設している名鉄の堀田駅。周辺からは歩道橋を介して、2階へも行き来できるようになっている。地下鉄の堀田とは距離が少々あるため、案内等を確認したいところ。
名鉄堀田名店街の看板もどこか古めかしく、哀愁を感じさせるもの。駅ビル1階部分には『パレマルシェ』が入っているが、その奥はどうなっているのか…?
そこは店がほぼ開いておらず、ひたすら下りているシャッター。2016年~2017年ごろ書かれた他所の記事でも、すでに多くが"跡地"と化していたようだ。
トイレは反省モノだろう。まず位置が分かりづらく、狭い通路にある階段を降りなくてはならない。そのためか改装もされないようで、手洗い場には石鹸液も置かれていない。構造上の都合もあるだろうが改札の中にトイレはないので、何か対処してもらいたいもの…。
2階は雰囲気のよさそうな喫茶店こそ構えているものの、100円ショップぐらいしか目立っていない。特に1か所は、空き区画をとりあえずゲームコーナーにしただけという…。
1階に降りれば、これも立ち食い店があったと思しきカウンターが残っている。
(夢のお告げを信じるか おわり)