2018年8月29日(水)午後2時13分 岡山県津山市・津山駅
岡山から66分で津山に到着。2面4線式のホームと駅舎は地下通路で結ばれ、通路の下部がナマコ壁調になっている。
もも「これ、よくできてると思わない?」
さく「あるとないじゃ違うね。」
ようこそ津山。駅舎へ向けて地上に出れば、岡山支社の『くまなく・たびにゃん』がパネルとして出迎えてくれた。
ユン「…まあ、あるとないとじゃ違いますね。」
駅前広場は新しく整備され、周辺のみならず遠方へのバスもここから発着する。駅舎そのものは旧来の瓦屋根だが、バスロータリーとしての屋根が上部分を遮ってしまう。
めぐ「…あるとないとじゃ違うし。」
なぎ「それ、やめろ。」
滞在時間が19分しかなく、旅行中の大荷物持ちでは散策もできないもの。津山の駅周辺に高層建築物がないのは、中心市街地から少々離れているためだろうか?
さく「いいじゃん、後で調べりゃ出るし。」
駅前にある『箕作阮甫』の銅像。例によって後からWikipediaを調べれば、津山藩に生まれて日本最初の医学雑誌を創刊したという。
もも「…わかった?」
めぐ「…はい。」
C11蒸気機関車の80号機。こちらは同じ津山市内から、この駅前へ移設されたもの…。
なぎ「…だそうで。」
ユン「完全に投げやりなっちゃってますよね…。」
バス待合所などの機能を持つ交通観光案内所。これら駅前にある建物は、周囲の景観に合わせている。調べたところどうやら、駅から少々離れたところに町並み保存地区があるとのことだ。乗り遅れてもいけないので、駅前散策はこれにて終了。
85.津山14:30発→佐用15:28着 普通2830D/佐用行き キハ120 339
姫新線はキハ120のセミクロスシートが1両であり、ステンレス車体にオレンジと赤の帯を巻いている。数少ないボックスシートは埋まっているので、ロングシートに座るしかない。
もも「もう…、何も言わない。」
めぐ「…駅来て見ないのもつまんないし。」
津山を発車して1駅目。東津山まで線路を共有していた因美線が、鳥取方向に向かって離れていく。いずれ乗りに行くとして、少ない本数は計画上のネックになりそうなもの。
ユン「これ、わかりますか?」
めぐ「タイミングとかもあるし。」
山陽と山陰の中間、山間を通っていく中国自動車道。開通時期が早かったこともあり、線形があまりよろしくないという。姫新線もほぼ同じ位置関係にあることから、時折並走する。
さく「…なんだったら125ccじゃなくって、400いっちゃう?」
めぐ「そうなると…、そうなったでまたアレかなって。」
姫新線はあまり山深くへ入っていかない。楢原でボックスが1つ空いたので、座っておこう。
もも「こういうのは早いんだもん。」
ユン「いいじゃないですか、…わかんないですけど。」
広島の新球場が開場し、その初年度に出向いてから早9年。当時は台風による被害があり、美作江見から代行バスに乗り換えていた。こちらも目的としており、やはり大雨災害で不通と化す。津山~上月は8月10日の運転再開に至ったのだ。
めぐ「今もう、広島のチケット取れなくなっちゃってるし。」
ユン「あ、そっち?バスから見た景色とか、ここからのだと…。」
田舎風景には民家の1軒なりあったほうが、いい雰囲気になるだろう。その先では山々が迫って、大雨になれば土砂崩れ等の災害が起こりやすい。
さく「…これじゃわかんないね。」
なぎ「じゃあ、どこ見ようってんだ?」
前回は並走する道路を走る代行バスから、姫新線の線路を見ている。今回鉄道として乗ったことにより、正式な"乗車済み区間"となった次第。
もも「あったわね、この線路崩れてたの。」
ユン「で…、バスがどうとか。」
めぐ「路線バスみたいなのだったよ。」
兵庫県に入って、もうすぐ上月に差し掛かるあたり。学校の近くを川が流れており、どことなく穏やかな風景だ。
めぐ「で、上に月で"こうづき"なんだけど。」
もも「それがどうしたってのよ?」
めぐ「駅名のとこが朱色だった。」
智頭急行の線路と並走し、そのまま58分の乗車で佐用に到着。見たところ土佐くろしお鉄道等と同様、やはり高規格な第3セクター路線だ。そしてやはり鉄道建設公団が建設に関与していたようで、紆余曲折を経て開業。こちらは実際に高速運転を行っている。
佐用の駅はJRと智頭急行が共有し、両社それぞれ1面2線の島式ホームを持つ。通路が下にあり、半分だけ高架駅といったところか。
ユン「次って…、何分とかってのは?」
さく「それが22分までなくって。」
智頭急行が優先的に管理する駅舎は、シンプルなコンクリート造の平屋建て。駅の改札内外に売店などは一切ない。
もも「…なんでこうなんのかな?」
さく「それは、ちゃんと時間とか決められてて。」
もも「そういうことじゃない。ここ何もないって、わかってんのかってこと。」
次の列車まで54分あり、そのまま何もなく過ごすのもよくない。佐用は特急停車駅だが、散策するとして駅前に何があるというわけでも無さそうだ。
なぎ「これは参ったな…。」
もも「何、アンタまで…?」
ユン「あの…、とりあえずどうするか決めません?」
とりあえず近くにあるのは佐用町役場。まだまだ暑い8月下旬、休むならばここしか無さそうだ。
もも「いや…、どこでもいいってわけでもないでしょうに。」
(つづく)