2018年8月29日(水)午前10時43分 岡山県玉野市・宇野駅
平屋建ての駅舎は以前訪れた際にも見ている。観光列車『ラ・マル』運転に合わせてか、駅舎に模様が入れられた。(実際には『瀬戸内国際芸術祭』の作品として、イタリア人アーティストが手掛けたという。)
さく「これもなんていうか…。」
もも「アンタらには合わないんじゃない?」
瀬戸内温泉『たまの湯』へは門だけあり、仮設らしい通路を長く歩いて向かうこととなる。実際は"近道"になっているらしく、通路周辺に何もないのがそういう…。
めぐ「これじゃあ行きなくならないのかな?」
ユン「そういや…、昨日今日ってシャワーだけでしたっけ?」
駅前の広場にある『愛の女神』像と、その周囲から吹き出す霧。並べられた岩が亀のようにも見える。
なぎ「ああ、その出っ張りが頭みたいな。」
さく「…どこ見てんだか。」
過去来た時は深夜だったため、様子が見られなかった宇野港。ここからは高松だけでなく、小豆島や直島へのフェリーが出ている。
ユン「そういや、前って何日目にここ来たとか…?」
めぐ「あ…、四国だと初日に高知から高松で。フェリーで夜だったんだよね。」
宇野の『みなとオアシス』で、中核を担う産業振興ビル。せっかくなので見て回ろうか…。
もも「そのつもりだったくせに。」
さく「いや…、全然調べてないし。」
もも「出た、感覚だけで回すパターン。」
模型化された1970年頃の宇野駅と、添えられた当時の時刻表冊子。当時は連絡船乗換駅として栄え、新幹線が開業していなかったため特急列車も数多く発着。貨物も貨車ごと、そのまま船へ積み込まれた。
めぐ「なんかこう…、昔ってどんなんだったろうかなって。」
ユン「あります、それ。生まれてない時代とか気になりまりません?」
(現)い・ろ・は・す(コカ・コーラ) 110円
青色をまとった自動販売機があり、この『青い羽根募金』は売り上げの一部が水難救助支援に役立てられるという。ついでなので、手持ちの水分を調達しがてら協力しよう。
なぎ「これはよかった。」
もも「本当、アンタらの冷やかしってそういう。」
さて、この産業振興ビルは4階建て。主に玉野市が事務所として入居しているほか、ケーブルテレビの支局も構えている。
そのまま屋上の展望デッキへ上がってみた。駅周囲の広大な敷地に、かつての名残を想わせる。
さく「駐車場だけど…、そんな形してるかも。」
ユン「あ…、確かに。昔レールたくさんあったみたいな感じ。」
海にほぼ面して位置も高いこともあって、瀬戸内海と島々を眺められる。今朝までいた四国はどのあたりか…?
もも「振らないでよ。」
めぐ「…ちょっと遠いかな?」
宇野港からは小豆島,豊島,直島といった周辺の離島へも航路があり、フェリーとは別の小型船乗り場が設けられている。そちらも今後ぜひ乗って、瀬戸内海の離島を回って見たいものだ。
なぎ「…飽きてないよな?」
さく「飽きるよりさ…、今日5日目で大荷物だよ?」
相変わらず暑い外ですることもなく、大荷物を抱えたままいるわけにもいかない。駅に戻って、冷房の効いた車内へ乗り込んでおこう。単線折り返しなので、乗るのは同じ213系だ。元々座席だったところをワンマン運転に合わせて撤去し、無駄なスペースが生じてしまっている。
めぐ「前は前の…、こうぱっくり開いた?」
もも「アンタの言い回しはわかんない。」
82.宇野11:38発→茶屋町12:02着 普通1650M/茶屋町行き クモハ213-2
そのまま何もなく発車時間となった。7月の大雨災害で"ホームグラウンド"に帰れなくなった、115系サンフレッチェラッピング車両もこの路線で見かける。(写真には残っていない。)
さく「アウェー続きも大変だよね…。」
なぎ「…何も言わん。」
茶屋町に向かって左を見れば、大まかに山々の近い景色が続いているようなもの。八浜の無人駅舎も模様がよくわからない。
もも「これもまあ目にきついもの。」
ユン「ホームの床?…までって、そんな丁寧な。」
彦崎も無人駅。観光列車『ラ・マル』は旅行カバンをイメージしたデザインとなっており、この213系を全席グリーン車としたもの。加えてグリーン車でも指定席であるため、青春18きっぷの組み合わせることはできない。
瀬戸大橋からの高架橋が近づき、茶屋町で合流。この普通は岡山へ行かず、ここで乗り換えとなる。
さく「あー、乗り換えるのヤダ。」
もも「そうは言ってもさ?そうなってんだし。」
83.茶屋町12:09発→岡山12:29着 普通2534M/岡山行き クモハ115-1603
琴平から来る普通はJR西日本の車両が用いられ、入ってきた前頭部が"平たい"時点で"フェイク"だとわかる。混雑しているが、岡山に先着する以上乗るしかない。
さく「また適当にしまーす。」
ユン「じゃあ…、岡山で。」
早島までは水田地帯を通っており、複線化もされている宇野線(瀬戸大橋線,宇野みなと線)。以降は建物が多く、複線化は難しそうだ。
ユン「…そういえば、フェイクって何ですか?」
めぐ「フェイクってここだと専門用語みたいだけど、中だけリニューアルしたのをこっちで勝手に言ってるだけ。」
大元の手前で高架橋へ上がり、都会らしい雰囲気になってきた。
さく「さすが大都会。」
もも「そりゃ、四国と比べたらそうかもしれないよ?」
(つづく)