2018年8月29日(水)午前8時28分 香川県高松市・JR高松駅

 JR四国、高松駅の発車案内。臨時アンパンマントロッコなどの表示も、カラーLEDで表現されて見られる。
さく「今日って何曜日だっけ?」
もも「さあ…、出発が土曜日だったんなら。」


 さて昨日乗った7200系だが、さらに7000系の1両(モーターなし片運転台)が連結されて入ってきた。これはリニューアル後の走行機器類が、7000系とある程度互換性を持っているため。
なな「これもなかなかわかんないわね…。」
めぐ「こういうアンバランスなの、嫌いじゃないです。」



79.高松8:45発→宇多津9:10着 特急いしづち3号/松山行き 8311
 いたのはロケットを連想させる前頭部と、そうでない平面顔とのギャップが激しい8000系。高松では編成も短く、尚更ギャップを感じさせる。宇多津で連結する『しおかぜ』の後方3両にあたるため、6~8号車となっている『いしづち』。
もも「これ、昨日も写真しなかった?」
なぎ「乗るもん押さえときたいんだって。」

 自由席は外観のみリニューアルされており、座席はそのまま。実のところリニューアルされた指定席では、座席グレードが悪化しているらしい。
めぐ「これで十分だよ。」
ユン「これって、初めてじゃないんでしたっけ?」
さく「2回目。」


 高松を発車し、まずは昨日夕方にも見ている高松車両区。四国では電化路線が限られており、所属する電車の多くは高松に配置されている。他は松山に7000系と、特急電車車両が配置されているだけだ。
なな「昨日はもう暗かったもんね。」
めぐ「そう、それもあって…。」


 高松から伊予市までは電化されており、高松から松山までは最高130km/hでの運転に対応。盛り上がった形状をしている山も…。
めぐ「…だっけ?」
ユン「まとまってないならパスしてください。」


 坂出からは高架区間となり、そのまま宇多津へ。手前で高速道路のジャンクションらしい立体交差を成しており、瀬戸大橋を渡ってきた"上階"を5両の『しおかぜ』が通っていく。
さく「そういやこれ、サハ乗ってない?」
ユン「えっと、何かまずかったんですか?」
めぐ「ごめん、こっちが適当に選んで乗っちゃった。」


 この編成は中間車両が付随車(サハ)であり、電動車(モハ)は先頭車両だったことに気づく。すでに宇多津の駅は目前で、今更"味わう"わけにも行かない状況。
ユン「前…、行きましょうよ。連結。」
なぎ「ああ、それいいな。」


 一昨日と異なり乗車を続けないため、前方車両へ移動して作業の様子を見ておこう。前方の編成はホームに入っており、連結に備えて待機中。連結のため停止を繰り返し、前面の貫通扉が開かれる。
なな「あんまり邪魔しないようにね。」
もも「それぐらいわかるでしょ、いい大人なんだし。」


 最後にホロを繋いで連結完了し、乗降ドアが開く。岡山発のしおかぜ3号と合わせて、8000系の松山行きは8両となった。高松からの乗車時間は25分、今回の四国旅行は実質ここまでとなる。
ユン「…で、いいんですか?」
めぐ「一応これで、また今日は別で回りたいし。」
もも「リーダーらしいことなんかできなかったでしょ。」
ユン「なんか…、やっぱり実感ないですね。」


 せっかく宇多津へ来たこと。次の乗車予定時刻まで余裕があることから、改札を出ておきたい。高松からさほど遠くない特急停車駅らしく、駅前は集合住宅が多いようだ。
なな「じゃあ…、ここでお別れしようかな。」
ユン「えっと、ちょっと待ってください。なんで今…?」
めぐ「ごめんね、またここからの18きっぷだけど。回数間違えちゃって。」
なな「それにせっかく四国だもん、もうちょっと回ったっていいでしょ?」


 宇多津の高架駅を見上げて、四国の『バースデイきっぷ』はお役御免。ここからは全国のJR路線で期間中、誰でも利用可能な『青春18きっぷ』を用いよう。しかし"回数"を計算した結果、1人外す必要が生じたのだ。
さく「ここまでありがとうございました。」
なな「いえいえ、こちらこそ…。」
もも「いいけどさ…、切符とかホテルとか手配させといて。もっと先生にお礼しなさいよ?」


 ホーム構成自体は比較的シンプルに、2面4線の島式となっている宇多津。5人組となって新たに再スタートしたい。
めぐ「ここからだけど、瀬戸大橋わたる普通で。」
さく「普通ってのが大事。」
もも「何がそんなに大事なのかね…?」
ユン「快速だと、ここ通りませんね。」

 宇多津から茶屋町まで普通に乗り、進行方向を変えて宇野へ向かおう。こちらもまた、フェリーで四国へ戻らなければ行き止まりだ。
さく「で、戻って岡山だけど。」
ユン「何しに行くんですか…。」
なぎ「ちょっと時間あるから見て回れるんだ。」

 岡山からは津山線で津山へ出て、姫新線を回って帰るルート。あとはそのまま名古屋まで帰り、5日にわたった西日本旅行を終える。
ユン「あっという間に終わってしまいましたね。」
もも「終わってないわよ、まだここから宇野とかまた回るって。」

 ということで、予定の時刻まではまだ時間を残している…。
もも「本当さ…、後輩ちゃんいるのに。毎回毎回むやみに時間余らすのやめてくれる?」
ユン「じゃあ、もうちょっと見ましょうよ。特急来ますよ。」

(つづく)