2018年8月28日(火)午後4時45分 徳島県三好市・阿波池田駅を出発

77.阿波池田16:45発→琴平17:33着 普通4244D/琴平行き 1012
 佃までは吉野川を見ながら、来た道を戻る形。このタイミングで携帯の電池残量が撮影不可能な領域となった。
なな「それ、いつ買ったの?」
めぐ「2014年の6月前だったっけ…?」
もも「もう、おかしくなる頃よ。」


 そのまま土讃線は徳島線と分かれて、琴平へ向かう。ここからは再びデジカメをメインに据え、写真撮影を続けたい。
さく「こうして見ると、もう秋なんだよね…。」
なぎ「それでまたあっという間に終わるんだよな。」


 箸蔵にかけては吉野川を回り込むような線形となっていた。ここから山へと入っていくようで、高い位置からの眺めはやはりいいものだと…。
ユン「いいですよね、景色。」
もも「本当…、そればっかり言ってる。」


 この普通はスイッチバック式の秘境駅、坪尻に停車。通過を待つこともなく、すぐに後ろへ下がっていく。
なぎ「残念ってか?」
めぐ「…そうでもないし。」


 待避線に入り、再び静止してからは本線へ向けて前進。戻ったらまた険しい山々を縫う"本線"だ。
ユン「なるほど、これですね。」
なな「考えたらさ…、特急乗ったら通過だけだったでしょ。」


 阿波池田からは前日朝に逆方向、夜に順方向で通っている区間。軽く流す程度としつつ、讃岐財田に来れば山をやや下ったような開けた雰囲気。特急は琴平まで途中駅全てを通過するので、じっくり見られるのは怪我の功名だったかと。


 土讃線の黒川はホーム1本だけの無人駅。さすがにここから名古屋市北区の『ネックス・プラザ』は遠すぎる。
なな「…ネックスプラザ関係なくない?」
めぐ「…名前だけで選んだっていうか。」
もも「本当、その安直な姿勢よ。」


 琴平には当初計画より40分遅く到着。乗り換えは階段を介する形となる。
さく「どうせ乗り換えだったし。」
ユン「じゃあ…、最初から普通でよかったんじゃないですか。」


 せっかく琴平に来ており、少し時間もある以上改札から出ておきたいと一行。内部は金刀比羅宮(こんぴらさん)への玄関口らしく、リニューアルされている。
めぐ「なんかこう…、モダンな?」
なぎ「…なんとなく気に入っただけだろ。」



(現)むぎ茶(セブンプレミアム) 100円
 コンビニの看板も景観に配慮し、白と黒の2色遣いに抑えられている。水分補給用に麦茶を購入しておこうか。
ユン「黒と白…、だけ?」
なな「いつも3色使ってるから、バラバラで見えるんじゃない?」


 外に出ると、観光列車『四国まんなか千年ものがたり』専用の待合室が設けられている。
ユン「中とか気になったなら…、乗りに行ったりとか…?」
さく「こういうのはなんか合わないんだよ、特急でグリーン車だし。」


 駅前から金刀比羅宮(こんぴらさん)の方向。午後6時を前にしたこの時間になっては、何があるというわけでもなさそう。高松琴平電鉄の琴平は、この方向へ少々歩いた位置にある。
めぐ「何かいいうどんとか調べたんだけど、琴平とか結構あるみたいで…。」
もも「さっき徳島でラーメン食べたのに?」


 調べれば琴平の駅舎は本屋など、登録有形文化財となっている。リニューアルの際、1922年当時の駅舎外観を復元させたらしい。
さく「…このくらいにして。」
なぎ「そんな時間ないんだっけな?」

 ホームへ戻り、乗り込む普通は…?



78.琴平17:52発→高松18:59着 普通5248M/高松行き 7206
 国鉄末期に四国へ投入された121系は、ステンレス車両とあって近代的な外観。しかし製造費の関係で走行機器は流用品であったため、性能も相応に低めであったもの。今回のリニューアルで機器類が一新され、形式も7200系となっている。
めぐ「これ乗りたくってね…。」
ユン「それでわざわざ乗り換えて…。」


 赤帯ベースになった車内はロングシートの割合が増え、座席も座面がバケット形状を持つものへと交換。モケットも同じワインレッド系ながら、柄物となっている。仕切りは大型の透明タイプとなった他、ワンマン機器が追加された。
さく「…前よりカタくなった?」
なぎ「ああ、確かにそんな感じするな。」


 車端部の貫通扉上にはLED案内装置が追加。窓と窓枠も交換され、下段固定上段内折れ式となっている。ドア開閉ランプまでついたものの、壁や天井はそのままでトイレもない。座った感も以前のモノより硬い。
もも「この外付け感?とか言うんでしょ。」
なな「言われれば違うよね、プラスチックじゃないけど。」


 特急『南風』をもう1本先行させた後。新しい予告ドアチャイムに、121系そのままのドアエンジンで発車。インバーター制御音は低速域での静粛性に優れているタイプ。
さく「このアンバランスな感じ。」
めぐ「名鉄の5000系とは逆なのよ。」
もも「…もうちょっとわかるようにできない?」


 従来の耐久性高いステンレス車体を生かすか、新しいステンレス車体に従来機器を合わせるか。それはさておき、最初に停車するのは弘法大師空海生誕の地。善通寺は全営業列車が停車する。
なな「こっちも調べたりとか、したほうがいいんじゃない?」
なぎ「じゃあ…、次来ることあったらそう…。」

(つづく)