「ささ、寄り道も終わりましたし。今回からまた話を2018年8月、徳島県から少しだけ高知県に入ったところへ戻しまして。前回までに高松から徳島、牟岐線で海部へ進んだ後。阿佐海岸鉄道で甲浦にたどり着きました。話を忘れてしまった方はリンク張っておきますんで、そちらからよろー。あ、そうそう。2018年当時とは様子が結構変わってますんで、お気をつけて。」

 


2018年8月28日(火)午前11時32分 高知県安芸郡東洋町・甲浦駅

 昔話もそこそこにして、下からもう1枚駅を写真に収めておこう。ホームへの通路は、造りだけ見れば歩道橋にも見えなくない。
なな「あ、おかえり。いいの見れた?」
さく「あんまり時間なかったし、味わうまではね…。」


 駅前に高知東部交通の路線バスが入ってきた。せっかくここまで来た以上は室戸岬へ足を延ばしたいものだが、今回は別の目的も控えているため戻らねばならない。
なぎ「ここからだとどれぐらいか…?」
もも「ま、いつかやってくれるでしょ。」



74.甲浦11:45発→海部11:56着 普通5550D/海部行き ASA-301
 徳島へ折り返そう。1日の運用は1両で賄っており、所属するのは他に土佐くろしお鉄道と同じタイプが1両(ASA-101)。かつてはもう1両(ASA-201)あったが事故で喪失し、高千穂鉄道の廃止で余剰となった車両を譲り受けたという。3週間交代でこれらの車両を入れ換える。
さく「反対側の景色で軽く流すってのを。」
めぐ「先言わないでよ。」


 昨日と同様、往路とは反対側の景色を見ておこうか。往路もそうだったが、平日の昼間に生活利用はほとんどないローカル線。トンネルではイルミネーションに彩られ、外へ出た高架橋からは眺めもいい。


 乗車時間11分、2駅で阿佐海岸鉄道は終了。JRと接する海部にはやはり、往路と同じ1500系が1両でいた。
ユン「今度はじっくり乗れますね。」
さく「そりゃ…、じっくりと味わって。」



75.海部12:00発→徳島14:08着 普通4552D/板野行き 1504
 駅名標のフォーマットは別々に用意されており、駅番号(M28)も徳島から通しではあるものの別々(AK28)に用意。往路で阿佐海岸鉄道のほうを収めたので、復路はJRのそれを収めておく。
もも「そういうとこはしっかり…。」
なな「いいじゃないの、せっかくの記念ってこと。」

 海部から徳島にかけて、復路は乗り換えなく普通で直行となる。阿波海南は地上に降りており、DMVやBRTであれば"広場"が必要となることから選ばれたのだろう。ここで高校生などが多く乗車してきた。
めぐ「もう、夏休み終わっちゃうの。」
なな「早いのよね、この前始まってヒーヒー言ってたのに。」


 牟岐である程度下車し、再び車内は落ち着きを見せてくる。ここまでの疲れも出てきているので、少し寝よう…。
もも「無理しなくたっていいのに。」


 日和佐は道の駅を併設しており、昼の時間になかなか賑わいを見せているようだ。ここでも結構下車していく。気になったところで鉄道利用ならばともかく、免許取得の上で自力というのは夢の話か…?
なな「…どうなの?」
めぐ「125ccだと、取っても高速乗れないし。」

 海水浴としてはすでにシーズンオフらしく、臨時駅の田井ノ浜は通過。そのまま再び少々寝ていたらしい。


 いつしか乗っていた客は、見能林である程度下車。そしてそのまま乗って来る客が多い。
もも「…これじゃわかんないわよ、いくらデータに日時入ってたって。」


 主要都市にして主要駅、阿南でさらに下車客と乗車客があった。徳島まで24.5km、ここからは平野部を進んでいく。
なぎ「こんな落ち着かんこと。」
ユン「今日って何曜日でしたっけ?」

 羽ノ浦でも乗ってくる。ここまで見たところ制服姿が多く、アウェーらしさを感じずにいられない。
さく「本当、若いっていいよね…。」
もも「好き勝手してりゃさ…、アンタらみたいじゃないけど。」


 徳島へ向けて着実に近づく車中、アウェー状態はまだまだ続く。そんな中で見えたホッパ車らしきものは何だろうか?
もも「パス。」
なぎ「…パス。」
ユン「たまには調べてくださいよ…。」


 海部から79.3km、128分。徳島でようやくアウェー感から解放された一行。1500系そのものは少々停車した後、さらに板野へ向けて発車する。
めぐ「楽じゃないね。」
もも「楽してばっかじゃないの、今回だって恩恵ばっかり受けてさ?」
なな「はいはい、やめなさい。」


 さて徳島の駅では53分待つので、駅ビルを少々見つつ昼食としたい。さあ、何にしようか…?
めぐ「徳島ラーメンにしたいかなって…。」
なぎ「ラーメンって、昨日うどんで。」
さく「いいじゃん、本場のものは本場で。」


 徳島ラーメンの店は駅ビル5階にある。入口に券売機があるので、そちらで食券を購入する形となる。見たところ空きは多いようで、待つこともあまりなさそうだ。



(現)肉ラーメン(徳島ラーメン岩田家) 750円
 濃い目の豚骨醤油スープにメンマとネギ、もやし。甘辛く味付けされた豚バラ肉に中細ストレート麺。スープと肉はよく合うものであり、米を加えたいもの。今回加えなかったことが悔やまれる。
なな「ほら、さっきのおにぎり…。」
めぐ「…温存策のつもりだったのに。」
ユン「先輩、いいからラーメンのほう。」
なぎ「なんか、濃い目ばっかり選んでないか?」



(現)名刺型名札プラクリップ(キャン・ドゥ) 108円
(現)ストラップ付き名札(キャン・ドゥ) 108円
 美味しくいただいたところで、まだ少々時間が余っている。それと実はICカードを財布と共に"連結"させていたところ、その"入れ物"が破損していた。そこで時間があるうち、使用可能なものを探したい。
(つづく)